つれづれ 2

庭の花や身近な出来事などを退屈しのぎにあれこれ綴っています。

流域紀行八王子 -風景に歴史を訪ねて

2016-05-22 16:58:50 | 馬場先生の野外講座



北浅川をさかのぼる ②神戸の流れ橋から松竹橋まで

新緑も一段と輝いてきた5月21日、4月に引き続いて北浅川を遡った。
バス停「切り通し」で下車、
先生から今日の行程や見所などをお聞きしてから歩き始める。
4月に来た時は柔らかい色の芽吹きの時期でしたが、
もう緑が眩しい季節になっていました。

先ず、バス停すぐ傍の日枝神社にお詣りする。
以前訪ねた八王子の石川にも日枝神社があって、
やはり長い石段を登った記憶がありますが
神戸の日枝神社は大楽寺村内にあって鎮座の年号を伝えず…とあり
当所の鎮守であった様ですが、創建はかなり古い様です。


緑の美しい切り通しを歩き神戸の流れ橋に向かう。



緑が繁る草むらが一面に広がるその先に、流れ橋がある。


いよいよ流れ橋を渡る…
渡れるかどうか不安だったけど、幸い水量も少なくてその分少し落ち着けた。
渡っていて感じた事は楚々とした橋なのに、揺れが全くないのには驚いた。

『案ずるより産むが易い』です。渡り終わってホッとしました。
私達全員が渡ったのを見届けてから渡って来る しんがりの三人を撮りました。



みんな揃った処で北浅川沿いに遡る。



陸北大橋が真近に見え、雑草化したオルラヤが河川敷に群生していた。



宝生寺の重厚な山門が見えてくる。


境内には立派な七福神が並んでいて、心が和んだ。


本堂西奥の高台に建つ毘沙門天堂にお詣りする。



新緑も色濃くなってきた気持ちのいい道を歩く。



紙谷橋から下を見る。山入川と小津川が橋のすぐ上手で合流している。
写真で白く見えるのは道ではなく川です。
馬場先生のプリントを抜粋すれば
『稿』 山入村に「無名の川なり、水源は西の方なる谷間より出る清水にて、
下流は小津川に合す、常に水流なし、雨降る時のみ所々の水落入て流る、小石多し…」
砂礫層の様に雨が降っても直ぐ涸れてしまう事が早く、現在も変わらないそうです。



閑静な住宅街の一角にある菅原神社。
現社殿は明治19年(1886)の再建。典型的な明神鳥居で整った美しさです。
ここで鳥居に付いての説明がありました。

プリントに貼付されていた鳥居の見方です。


クリックすると拡大します。


元木橋より眺める北浅川の流れ、遠くに陸北大橋が見えます。



小田野カフェで昼食を頂く。



素敵な色合いの薔薇が中心のお庭を拝見させて頂いた。
チーフにお聞きしたら「母が楽しんでいる庭です…」と仰っていました。



美味しいオムライスに舌鼓です。
薄い味付けが野菜の味を引き立てて居て美味しい上にお値段も良心的でした。



新緑も美しく、心地よい風が快適。
北浅川を遡る…いい風景です。







川原宿橋からの眺めです。明るい陽射しが眩しい位です。



御岳神社の赤い屋根が見えてきました。


馬場先生のプリントに貼付されていた写真です。


クリックすると拡大します。


境内には太子堂がある。



松竹橋まで行く途中、
道に沿って川原宿跡の面影が残る道筋に鍵の手があり地蔵尊が祀られていた。



中央に見える白い橋が松竹橋です。
バス停松竹橋より帰途につく。

風薫る爽やかな五月の野外講座でした。
少し急ぐと汗ばむ位の心地よい快晴の下で
豊かな自然や歴史に触れる事が出来た楽しい一日でした。

来月は松竹橋からの出発です。
又、どんな景色に出会えるか楽しみです。