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新温泉町浜坂にある日本キリスト教団浜坂教会の
牧師日記

天皇の顔に泥を塗る「愛国ビジネス」

2017年03月09日 | 日記

 以前、「天皇の顔に泥を塗る」と題して書きました。

 明仁天皇は、戦争で傷を負った沖縄や、被災地を尋ねる「巡幸」を通し、人々の痛みに寄り添い、慰めの言葉を語るという働きをしています。それが「象徴天皇」としての働きであり、真摯にその勤めを果たしておられることについては、誰の目にも分かることであるように思います。

 その天皇を敬い、「愛国」を語るというのなら、明仁天皇のように人の痛みに寄り添い、慰めるなどということまではできなくても、その生き方を見習って謙虚に生きるとか、人に迷惑をかけないとか、色々と考えることもありそうに思います。

 ましてや、「愛国」を語りつつ、不正を働いてお金儲けをしようとしたり、権力の立場を利用して利権とタカリを企てるようなことをするのは、「愛国ビジネス」ということであり、これまで「愛国」を声高に叫んでいたことは全て金儲けのためであったということになります。

 元々、潤沢な資金を持っていないような人が、国有地をタダ同然で手に入れるためには、国会議員とか府知事とか、権力者の口利きがなければできるはずがないと思います。お堅いはずの官僚が、アクロバットのような答弁をしているのを見ると、校名が「安倍晋三記念小学校」だから、名誉校長が「安倍昭恵首相夫人」だからこそ、まかり通る話しではないかと誰もが容易に想像できます。

 それにしても、これまで隠蔽ばかりしてきた寿司トモマスコミも、最近は手のひら返しのようにこの事件のニュースを流し始めまたような感じがします。潮目が変わったような感じです。だからといって、マスコミへの信頼が取り戻されるかというと、そんなこともないだろうと思います。自業自得です。

 内閣支持率についても、元々ねつ造されていたのでしょうが、下がりました。いよいよ安倍内閣も終わりが来たのでしょうか。思い返すと、TPP反対と言って推進したり、学歴を詐称したり、漢字が読めなかったり、ムキになって人を攻撃したりと、人格的にとても一国の首相として認められないばかりか、犯罪にまで手を染めていたことが白日の下にさらされたというのでは、もはや救いようがありません。

 この疑獄、徹底的に究明し、犯罪者を一網打尽にしなければ、また同じことが繰り返されてしまいますし、自民党だからとか、維新だからとか、何党であろうが関係ありません。犯罪を犯したら、裁かれるのは当然のことです。真面目に額に汗して働いている国民は、それを望んでいます。

 明仁天皇は、この一連の「愛国ビジネス」についてどう考えているのだろうか、心を痛めてはいないだろうか、そのように考えてみてはどうでしょうか。「愛国ビジネス」は、天皇の顔に泥を塗っていることになるという自覚を持つべきではないかと思います。

 


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