今日の「 お気に入り 」は 、最近読んだ小説の
あらすじを 、ChatGPT に尋ねたときの AIの回答 。
誘導尋問し放題だから 、当を得た答えに段々近付
けて行くことが出来る 。
著作権問題は 、微妙な段階にすでに達しているよう
に感じる 。抗すべくもないような気もするし 、すべ
ては時間が解決するとも思う 。なるようにしかなら
ないから 。
AIとの やりとり の最後の方の ChatGPT の答えを
紹介すると ・・・ 。
「 瀬尾まいこ作の小説『 そして、バトンは渡され
た 』は 、主人公の優子が家族の変化や成長と向
き合いながら、自分自身の人生の方向を見つける
物語です。
物語は、優子が生まれたときには水戸優子という
名前でしたが、その後、田中優子、泉ヶ原優子、
そして現在は森宮優子と名乗っています 。彼女の ( 日本語の構文がおかしい )
家族は十七年間で七回も変わり 、その中で優子は
新しい父親や母親との関係を築いていきます 。
しかし 、彼女にとっての家族や人生の安定は長く
続きません 。
優子は家族の変化や別れ 、そして自らの成長と向
き合いながら 、生きる意味や自分の居場所を模索
します 。特に 、彼女の母親の死や新しい母親の突
然の去りなど 、様々な試練に立ち向かいながらも 、
彼女は希望を持ち 、前向きに生きる姿勢を示しま
す 。」
この回答を引き出す前に 、ChatGPT は 、こんな言い訳を
している 。
「 その小説のテキストは私のデータベースには
含まれていないため 、特定のシーンや登場
人物の一部を提供することができません 。 」
小説や漫画の原作者と脚本家の関係を考える上で 、AI
の存在は ことを複雑にすること必定 。お約束のある世界
はいいけれど 、ネット空間は 魑魅魍魎が跋扈する 全員参
加の なんでもあり の カオス の世界 。
( ´_ゝ`)
著作権問題はさておき 、瀬尾まいこ著『 そして、バトン
は渡された 』は 心温まる小説 。今の時代 、キワモノっぽ
い 読み捨て小説が多い中 、この作者の小説には 、心の荒
んだ人物は登場しない 。学校での「 いじめ 」や「 しかと 」
も出てくるが 、主人公は 、しっかりとした自分のある 、自
分の頭で考え 行動できる人間として 描かれているので 、読者
は安心して 話の最後まで 読み進めることができる 。
( ついでながらの
筆者註:小説の中で 、主人公 優子は 、自分のことを
次のように語っている 。
「 私には父親が三人 、母親が二人いる 。家族
の形態は 、十七年間で七回も変わった 。こ
れだけ状況が変化していれば 、しんどい思い
をしたこともある 。新しい父親や母親に緊張
したり 、その家のルールに順応するのに混乱
したり 、せっかくなじんだ人と別れるのに切
なくなったり 。けれど 、どれも耐えられる
範囲のもので 、周りが期待するような悲しみ
や苦しみとはどこか違う気がする 。
父親の話では 、母親は私が三歳になる前に
事故で亡くなったらしい 。軽トラに轢かれて
頭を打って 。 」
「 実の家族にはない きれいな距離感 がいつも
私のそばにはある 。」
「 塞いでいるときも元気なときも 、ごは
んを作ってくれる人がいる 。それは 、
どんな献立よりも力を与えてくれること
かもしれない 。」
〔 瀬尾まいこ著 「 そして 、バトンは渡され
た 」文春文庫 所収 〕
親があっても子は育つ 。善意の人たちに囲ま
れているかぎりは 。)