「今日の小さなお気に入り」 - My favourite little things

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再読したいものは少い。

2007・04・12

2007-04-12 08:00:00 | Weblog
今日の「お気に入り」は、乙川優三郎さん(1953-)の小説の中から。

 「絵を描くのに適当な齢というものはない。必要なのは情熱だ。」

 「心の弾む日は弾むように描く。」

 「憂鬱な日は、憂鬱を描けばいい。」

 「描きすぎないことで表現が広がり、描こうとする本来の情景が見えてくるのではないか。すべてを描きながら何も見えなくなることもあれば、空間があるために見えてくるものもある。」

   (乙川優三郎著「冬の標」文春文庫所収)
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