TRASHBOX

日々の思い、記憶のゴミ箱に行く前に。

日本語ぽこりぽこり/アーサー・ビナード

2006年03月08日 | 読書とか
新聞の連載などを読んで以前から気になっていたこの著者。リービ英雄のシリアスさとも、デビット・ゾペティ(どうしているのだろう?)の春樹的な比喩の上手さとも異なる軽妙な日本語には驚かされる。(まあこういう捉え方をすること自体が「日本語は外国人には難しい」という固定観念の表れなのかもしれないけれど)この人の持ち味は、生真面目さとユーモアのバランス。実際に議論とかすると結構手強い相手かもしれない。内容自体には素直にうなずけたり、クスッと笑えたり、またちょっとズレてないかと疑問を持ったり(特に環境問題に関する素朴な見識など)いろいろあるが、言葉って楽しいものなのだなあと、あらためて思わせてもらったことには感謝。今度は詩の方も読んでみたい。