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TRASHBOX

日々の思い、記憶のゴミ箱に行く前に。

コトバとアタマとココロ

2007年08月10日 | 気になるコトバたち
ちらっと書いたけど、スペイン語齧ってます。(勉強と言える段階じゃない)ローマ字読みに近い発音はストレスがなく、妙にべらんめえな感じが気持ちよい。で、思ったのだけど、ひとつの言葉を学ぶと脳や気持ちの使いどころもちょっと変わるんじゃないだろうか、ということ。昨日感想を書いた佐藤優氏も、ロシア語(以外にも多くの言葉を習得)が堪能だからこそ相手の懐に入っていけた-それは言語力の問題ではなく彼らの深層心理みたいなものを感じ取ることができたからではないだろうか。

ま、俺の場合そんな大それたことは目指してないのだけど、スペイン料理食べに行ったりするのがちょっと楽しくなるかも。さーて、神楽坂の「エル・プルポ」にでも繰り出すかな。

「英女性遺体 英会話口実に接近」(ヤフーニュース見出し)

2007年04月01日 | 気になるコトバたち
ネガティブ丸(略称ネガ丸)
-なんだいこの見出し?これじゃイギリス女の死体が英会話を口実に近寄ってきたみたいじゃねーか。
「アナタハ、エイゴ、ハナセマスカ?」とか言って。ゾンビじゃねぇ、つーんだよ。

ポジティブの介(略称ポジ介)
-まあまあ、ネガの旦那。短くていいじゃないの。
テレビじゃ話題になってるし、なんのことだか判ればOKじゃないの?

ネガ丸
-物事には程度ってもんがあらぁ。この前なんか「ノリ、600万に」つーから、
大変だ、海苔が値上がりしたら握り飯もうかうか食えねえよって。そしたら
「中日の中村ノリ」だって、焦らせんなよ。

ポジ介
-まあ害があるわけじゃなし。デジタルの時代、データ的に少ない方がお徳でしょ。
情報もエコロジーですよ。

ネガ丸
-そんな小賢しいことばっかり言ってると、大事なものを見失うよ。
遺族の方が見たらどう思うんだよ。

ポジ介
-うーん、見るんすかね、イギリスの人たち。

ネガ丸
-そうじゃなくて気持の問題だよ。ハート、プロブレム、オーケー?

ポジ介
-それゃ短すぎだわ…

「嗤う」

2006年12月26日 | 気になるコトバたち
「わらう」―この言葉、お堅い保守系の雑誌の見出しなどで目にする程度ではあるがどうも違和感を感じていた。

「似非インテリの無知を嗤う」
「某○○の偽善者ぶりを嗤う」

こんな風な恐れ入っちゃうタイトルが基本パターンだろう。辞書の「笑う」の項には「あざわらう」という場合はこの字を使うとあるが、俺には正面から相手と向き合うのではなく、斜め上から(真上って感じじゃないんだよな)石を投げてるようなイメージがある。

なんだかこの感覚は「いじめ」に似ている気がする。いくら相手が嫌いでも、またその意見に反対でも、同じ土俵に立つことを避けながら攻撃するその様子はどこかの国の空爆戦略のようでもある。

論ずるに足らないほどくだらないのなら無視すればいい。社会的に放っておけなければ、評論として客観的な視点で書けばいい。議論をする気があるのなら、きちんと宣戦布告すればよい。でもそのどれでもないんだよな、こういう偉い人たち。

繰り返すけれど、この姿勢は日本人のいじめ体質(あーた学校だけじゃないんですのよ。職場とか近所づきあいとか、もう伝統芸みたいなもんです)と共通項があるように思えてならない。子供たちはその辺、きっと嗅ぎ取っている。

実は彼ら、心底では臆病なんじゃないんだろうか。正面から向き合えないから、妙にひねた格好のつけ方をしているだけ。賭けてもいいが、こういう人たちが欧米の論客と議論したらあっさりやられちゃうと思う。そのときには思いっきり嗤わせてもらいまっせ。

「ぱない」

2006年09月06日 | 気になるコトバたち
仕事先のナイスなお姉さまKさん(注:俺より全然若いです)と流行り言葉の話などしていたら、「某代理店のいけてる営業クンとご飯に行ったら『この味、パナイですよ!』て言われてわからなかった」とのこと。同じく全く意味不明の俺が尋ねると、「ぱない→半端じゃない」てことだって、へぇーっ。

先日もひと回り以上年下のお得意さんと某焼肉店にご一緒したのだが、おすすめのホルモン(これは最高!)を食べて反射的に「やべぇ!」と叫ばれた体験を思い出した。もちろん意味はわかっていたが、その身についた使い方にへぇーっとしたのだ。

でも「ぱない」に至っては聞いただけでは意味不明。いろんなの考えつくなぁと思ってネットに打ち込んでみると、なんと2001年くらいからその言葉についての記述がある。しかもその前身(?)の「はんぱない」はかなり普通に流通している模様。今度はへぇーっ、いうより「えーっ!」て感じである。

もしかしたら俺の知らないところで生まれて消えていく言葉というのが、結構あるのかもしれない。(まあそうだろうな、リアルに接触する人の幅は限られているし)そう考えると、ふと出あった「ぱない」がなんかいとおしいような気もする。自分じゃ使わない(使えない)と思うけどね。

「ストップ!借りすぎ」― どの口でゆうとんじゃい!

2006年07月08日 | 気になるコトバたち
ガラスのコップに水が注がれる映像に、「まだ大丈夫」というひとりごとのような男性ナレーション。やがて水はあふれてこぼれてしまう。気がつかないうちにローンを借りすぎてしまう場合があります、ご注意を、というメッセージのTVCMだ。エンドクレジットには、いわゆるサラ金各社。このキャンペーンのサイトには次のようなコメントが述べられている。

『私たち武富士、アコム、プロミス、アイフル、三洋信販、CFJ、GEコンシューマー・ファイナンスの7社は、消費者保護の視点に立ち、利用者ならびに一般消費者の「気づき」を導き出すコンセプトに基づいたテレビコマーシャルの放映を含むキャンペーン活動を開始します。

多重債務の問題に真正面から向き合いこれからも自主的な取り組みを進めてまいります。

ストップ!借りすぎ。』

おーい、ちょっと待てよ。借りすぎの元を作っているのは誰だ?法律スレスレの利息で儲けているのはどこ会社だ?彼ら「真正面から向き合う自主的な取り組み」の内容を具体的に示すべきだ。借りすぎの前に、ストップ!貸しすぎ(&利息取りすぎ)でしょ、まずは。