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TRASHBOX

日々の思い、記憶のゴミ箱に行く前に。

"Embrace failure"

2009年01月06日 | 気になるコトバたち
直訳すれば「失敗を抱きしめよう」かな。「受け入れる」のもうちょっと積極的なニュアンスくらいだろうか。海外の広告代理店の記事で見かけた言葉で、その会社の精神みたいなことなのだが、「失敗を恐れるな」とかより全然いいと思いませんか?

「Embrace」と「恐れるな」の違いは、前者は挑戦すること自体を楽しんでいるのに、後者は結果を目指して行動していることだと思う。誰だって失敗は怖いけれど、恐れを知らない人間って逆に勝負には向かないのかもしれない。

実は、今年は「失敗する年にしよう」などと考えていた。何かにチャレンジするときは、こっちから迎えにいくくらいで丁度いいんじゃないかと。なるほど、こういう言い方もあったのね。

ま、なんだかんだで新年っていろいろ考えるもんですわ。書き初め大会があったら、これ書いちゃおうかな。英語だけど。

「作家」

2008年11月14日 | 気になるコトバたち
広辞苑(電子辞書版)によると「作家」とは、

詩歌・小説・絵画など、芸術品の制作者。特に小説家。「陶芸―」「女流ー」

だそうだ。まあフィクション、ノンフィクションや時代物とか子ども向けとかジャンルはいろいろあるけれど、作家というからには「作品」を書くもの。作品というのは創作か事実かに関わらず、書き手が独自の視点の元に育んできたストーリーを語るものだと思う。

しかし仕事や生活向けの自己啓発やノウハウ本の著者が「ベストセラー作家」として紹介されたり自ら名乗っているのを聞くと、どこか違和感を覚える。一日三十分勉強しろとか情報は手帳一冊にまとめろとか、細かなノウハウを手を替え品を替え書いて作家と言われると、首を寝違えたときのような気持ち悪さを感じるのだ。もしかしたらそれらの内容もすべて「創作」なのだろうか、だったら少しだけ納得もいくのだけど。

「素直」と「成功」

2008年09月23日 | 気になるコトバたち
素直な人が成功する――確かにそうかもしれない。
語学でもスポーツでも音楽でも、何かを学ぶにあたって
自分を真っ白な状態にできることは一種の強みだ。

しかし同時に「なぜ/どうやって/もし」という視点も必要。
でないと誰かの知識をただダウンロードしているだけになっちゃうし。

もっと気になるのは、「素直な人が成功する」という言い方。
素直であるというのは、それ自体で価値のあること。
じゃ成功とやらに結びつかない場合はどうするのだろう。
なんか目的のための素直って、違和感ないすか?

あるDM

2008年06月20日 | 気になるコトバたち
ある日会社に届いたDM。どこかのお店がオープンしたらしい。


洗練された大人のための会員制ラウンジが、
×××に登場します。

従来の遊びに飽きた都会の男女のために、
新しいスタイルを追求した
マルチスタイルラウンジ○○○は、
店内を4つのテーマに分けて、
全く異なる空間からなる複合的なラウンジとして、
お客様のニーズに幅広く対応していきます。
洗練、極上、魅惑、ホスピタリティをテーマに、
都会の大人たちの遊び心を刺激するマルチスタイルラウンジ
それが○○○です。

お客様のご来店を心よりお待ちしております。


マーケティング用語でお手紙を書いちゃうとこうなるんだろな、という良い例ではあります。丸文字で書かれた脅迫状みたいな不思議さ(あ、でもそれ怖いかも)というか。ともかく、あんまり行ってみたくないなぁ。ちょっと「従来の遊びに飽きた都会の男女」がどういう人たちなのかは興味あるけど。

失言と謝罪

2008年02月11日 | 気になるコトバたち
最近、歌手とか公務員とかの失言&謝罪コメントを相次いで目にした。
申し訳ないとか軽率だったとか、一応非を認めているようにも思えるが、
なんか釈然としない(全文ではなく新聞などの要約を読んだのではあるが)。

社会人としての反省や批判する側への心情的な配慮は見えるが、
「発言内容が間違っていた」という明確な意思表明は伝わってこない。
言った言わないも大事だが、その発想の正誤を明らかにしておかないと
「思ってても言わなければOK」の世界につながりかねない。

客観的な価値観の是非に言及しない謝罪には、何かが欠けている。
それぞれが音楽と著作という形を通じての表現者である彼らが、
人々に本当に伝えたかったことは何なのだろうか。