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TRASHBOX

日々の思い、記憶のゴミ箱に行く前に。

UFC116~平凡な勝者の孤高

2010年07月05日 | 格闘のお時間

結果はすでにこの辺のサイトに出ているので、詳しくはそちらを。

UFCはマメにチェックしている訳ではないので、メイン2試合について。
(クリス・ライトルとか懐かしかったけど)
秋山、よく頑張ったと思います。
1ラウンド目はパンチ当ててたし、判定はとっていたはず。

しかし思うのだが、ミドル級というのは中途半端にキツいのでは?
178センチという身長は、ウェルター級チャンピオンの
ジョルジュ・サン・ピエールと同じ(まあGPSはスペシャルだけど)。
まあ身長で勝負が決まる訳ではないのだが、
微妙に体格のハンデがあるような気がする。
レーベンはタフで、意外にクレバーだった。
ここは勝者を讃えるべきでしょう。

さて、メインのヘビー級。
先日ストライクフォースでヒョードルが負けたこともあって
ますます気になる対決でもあった。

しかし1ラウンド目、あわや!と思ったなぁ。
あのレスナーが怯えているように見えたのは、気のせいだろうか。
でも結局、なんと肩固めでタップという意外な結末。
カーウィンも高地トレーニングでスタミナを強化したそうだが、
オクタゴンでのスタミナは、また違うものなのだろう。

ところで意味不明なタイトルについて少々。
俺は元々、レスナーというファイターには惹かれていなかった。
新日でのプロレスラー時代から、アメリカの食堂で出される
大盛りのプレート料理みたいな大味さを感じていた。
そりゃデカイし、レスリングもちゃんとやってるから
がっちり押さえ込んだら敵はいないよ、みたいな
お腹いっぱい感を持って眺めていた。

格闘技の才能やセンスではなく、体格と努力が生んだ王者。
戦いの場でのマジックみたいなものは、見ることができない。

でもここ一、二戦のレスナーは、
確かにマジックを見せてくれることはないものの、
文句のつけようがない強さを備えている。
オクタゴンでの技術の向上は、日々の鍛錬の結果だろう。
きっとすげー練習しているんだろうな……。

多分レスナーは知っているのだろう。
自分の戦い方はこれしかないと。
自己表現とか夢とかではなく、やるべきことを黙々とやる。
そんな王者の姿を見ていたら、
なんか昔の北の湖(知ってます?)を思いだした。
ね、ちょっと孤高でしょ(強引か)?

ところでヒョードル、負けちゃったけれど
まだまだ強いと思います。
ホント、ふたりの試合が見たい。
実はそれを望んでいるのはレスナーのほうじゃないかと
思ったりもするのですが。

UFC113~リョートよ、お前もか!

2010年05月09日 | 格闘のお時間

なんか嫌な予感してたんです、盤石のチャンピオンだからこそ。相手のショーグン、腹回りがちょっとダボついていてコンディションどうよ、と思ったりもしたのだけど、彼がフィジカルじゃない部分(作戦)で勝負にきたとは。参謀格のアンドレ・ジダの役割も大きかったのだろう。

単に偶然だとは思うけれど、昨年のホルヘ・リナレスや先日の長谷川穂積を沈めた左フックのように、ショーグンの右のパンチがすべてをひっくり返した……。なんかテレビの前でデジャブ感覚に襲われた。酸っぱいような苦いような――強くてナイスな男たちのあっけない敗北は、どこか似た感触があったのでした。しばらくこの3人の再起(リナレスは、先日の復帰戦を判定勝利で飾ったけれど)が気になって仕方ないかも。

K-1MAX(ライト級)

2010年05月03日 | 格闘のお時間

テレビ録画で観戦。63キロ級をライト級というのはともかく、これまでの70キロをミドルと呼ぶのには抵抗があるが、それはともかく面白い試合が多かった。上松、久保、才賀(薄っぺらにお生なところが気になるけど)、裕樹の試合はまた見たいと思う。

でもこれ、MAXの日本トーナメントの盛りあがりと同じ感じで、ここに世界のレベルがどう絡んでくるかが大事なところだろう。魔裟斗なき後のスターロードを考えているのかもしれないが、やはり試練を経て生まれてきたものじゃないと続かんぜよ、谷川さん。

詳しい結果はこちらをどうぞ。



フロイド・メイウェザーVSシェーン・モズリー

2010年05月02日 | 格闘のお時間

WOWOWでライブ観戦。メイウェザーは強かった。でもなんか面白くない……。
パッキャオ戦への期待が高まるが、血液検査とか尿検査の問題の持ちだし方を見ていると、暗雲が……。なんか強いけど、つれないボクサーだなぁ、というのも個性のうちなのだろうか。

ところで読んでくださっている皆さま、ちょっと立て込んでまして、簡単なコメントが続いちゃうかもしれません。どうぞしばらくご容赦を……。

UFC112~達人たちの夕暮れ(WOWOW観戦)

2010年04月24日 | 格闘のお時間
今回のUFC、マット・ヒューズ対ヘンゾ・グレーシーという渋いカードにくわえてBJペンやアンデウソン・シウバのタイトル戦と気になる試合が多かった。……のだけど、録画を見終わってからの微妙なもやもや感。ちょっと今までのUFCではなかった気分だった。

ヒューズとヘンゾは、ま、これは両者ともに頑張ったと思う。ただ全盛期を過ぎたファイター――特に両者とも超一流の選手だっただけに――のMMAはちょっと寂しい感じも受けた。一瞬の反応とスタミナの衰えが、試合をこんなに違うものにするとは。なんかベテランの場合は1ラウンド3分にするとか、持ち味を活かせるやり方があってもいいのかも。でもそう考えるとやはりクートゥアは凄かったなぁ。

それからBJペン。相手のフランク・エドガーの作戦勝ちだと思うし、その作戦をきちんと実行できたところは素晴らしいと思う。でも以前のBJだったら、その場で何か新しいものを作りだせたのはないだろうか。

そしてブーイングを浴びたしシウバ。実は前半の打撃と間合いの上手さには、「こいつ一線超えたな」と思わされた。ヒクソンやヒョードルのような神業師たちの姿が一瞬かぶった。

それなのに、何故あんな試合になってしまったのだろう。解説では手術した肘が回復しきっていないのではという話もあったけれど、少なくともパンチのタイミングは合っていた。観客は、試合前のウォームアップを見たくて集まっているのではない。

そのせいもあってか、後半のマイヤの思い切った打撃に心を惹かれた。もしシウバが同じように攻めていたら、もっと違う展開になっていたはずなのに、そんなにマイヤの柔術が怖かったのだろうか。シウバはいつも憎たらしいほど強くて、誰か倒してくれないかと思いつつ、でも誰も勝てないだろうと心中認めていたファイター。でも今回オクタゴンにいたのは、そのシウバではなかった。

なんていうか、ヒューズもヘンゾもBJもシウバも、一線超えたレベルのファイターたちだと思う。しかし彼らをそういう存在たらしめていた所以は、定石を超え、かつそれが新たな定石となるような闘い方ができていたからだと思う。奇跡BJがマット・ヒューズに勝ったときなんて、神様降りてきたみたいだった。

でもそれは、いつか終わるものなのかもしれない。あー、なんかよく分からないエントリーになってますけど、何か境目の瞬間を見ちゃったような気がしてるのです、今回は。さてどうするGSP。あとリョートもショーグンと、きっちり決着をつけて欲しいなぁ。