そうそう、恵比寿に来たのはカレーを食べるためではなかった。昨日書いたけど、そっちが先にきてちゃウディ・アレンに申し訳ない。………のだけれど、今回の一作、見終えてちょっと複雑だった。
どことなく「太陽がいっぱい」と「土曜の夜と日曜の朝」を混ぜて割ったような雰囲気。なんつーか、ヨーロッパ的なアイロニーを狙っていたのかもしれないけれど、どうも不完全燃焼な印象が残った。
ストーリーや人物設定は興味を惹かれるものだし、ユアン・マクレガーやコリン・ファレルをはじめ、役者たちも見応えある仕事をしている。でもそれが、映画としての化学反応を起こしていない。なんでだろう。
一緒に見た連れ合いは「編集がよくない気がする」と言っていた。なんかスムーズさに欠けて見えたのだろうか(場面展開への具体的な指摘もあった)。もしかしたら、ジャズとクラシック音楽の違いみたいなテンポ感の差が、持ち味を損ねているのだろうか。リズムはあっているが、グルーブしてはいない、みたいな感じなのかもしれない。
ところでこれ、製作は2007年。約3年前の作品をようやく見ていることになる。この後にも既に2本が公開されていて、もう一作もポスト・プロダクション中らしい。そろそろ厳しいのかなぁ、とも思いつつ、やはり好きな監督だから、きちんと成り行きを見ておきたいのだけど。この時間差、なんとかならないかなぁ。