あんなにメディアの表舞台に登場するロビイストって、実際そんなにいるのだろうか。タバコによる健康被害の問題はまだまだ現在進行形ではあるが社会的には「悪者」としてある程度カタがつきつつあるわけで、ここはディベートという技術がどう世の中に影響してくるのか気にして見るのが乙だろう。意思決定やコミュニケーションの手段や道具である言葉がいつしかゲームの主役に躍りでるような感覚に、「言論の自由」という概念の危うさや矛盾みたいなものも感じたりした。
ところでこの映画、見ているうちに「スミス都へ行く」(Mr.Smith Goes to Washington)との裏表のように思えてきた。純朴なスミス氏とタバコ業界のロビイスト、ニック・ネイラーは対称的なキャラクターではあるが、言葉を通して社会に関るという点ではどこか重なってくる(実際「ジェームス・スチュワートのようにしゃべりたい」というような台詞もあるし)。
たとえばネイラーがしゃべる映像にあわせて銃の連射音をのせていくようなギャグっぽい話法は結構好きなのだけど、物語後半からの描き方は割とオーソドックス。表現としてもうちょっと遊んで欲しくもあるけれど、言論という行為を素材としてアメリカの一面を描いたナイスな1本だ。
Thank You For Smoking
ところでこの映画、見ているうちに「スミス都へ行く」(Mr.Smith Goes to Washington)との裏表のように思えてきた。純朴なスミス氏とタバコ業界のロビイスト、ニック・ネイラーは対称的なキャラクターではあるが、言葉を通して社会に関るという点ではどこか重なってくる(実際「ジェームス・スチュワートのようにしゃべりたい」というような台詞もあるし)。
たとえばネイラーがしゃべる映像にあわせて銃の連射音をのせていくようなギャグっぽい話法は結構好きなのだけど、物語後半からの描き方は割とオーソドックス。表現としてもうちょっと遊んで欲しくもあるけれど、言論という行為を素材としてアメリカの一面を描いたナイスな1本だ。
Thank You For Smoking