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TRASHBOX

日々の思い、記憶のゴミ箱に行く前に。

JAAAセミナー@新橋ヤクルトホール

2010年06月15日 | 広告とか

広告の話でなんでカレーだよ!とお怒りの諸兄、
これは帰りのデニーズで食べた遅いお昼なのですよ、ご容赦を。
なんせ3時終了の予定が、終わってみれば4時半近くに。
うどん一杯食べて駆け込んだ身には、ちょっと応えました。

で、内容なのですが、えーっと、一応日本のトップクリエイター、
「クリエイター・オブ・ザ・イヤー」の発表やトークがあるのに、
なんとも昭和な式次第。変に見えはるつもりはないけれど、
海外の同業者が見たらどう思うのでしょうか。もうすぐカンヌあるけど。
なんか広告という仕事をアピールしていく上で、課題を感じました。

しかしスピーカーの皆さんは、素晴らしく面白かった。
グランドの高松さんの、広告の枠を超えながら広告にこだわる姿勢。
タンバリンの横澤さんの、小憎らしいようなクレバーさ。
(タモリ倶楽部にときどき出る芸人さんに似てるなぁ)
電通九州の勝浦さんの熱さ(遠距離恋愛後結婚と聴き、なぜか嬉しかった)。
そして電通の東畑さんの真っ当ぶり。
あらためて考えると、皆さん今の「広告テクノロジー」とは別のところで
「どうすれば伝わるか、心を動かせるか」を考えている。
基本でありながら、作り手の個性を生かしきっている。
(たとえば勝浦さんの仕事を横澤さんにって、ちょっとありえんなぁ、とか)
もうオッサンの部類に完璧に入る私にも、よい刺激でした。
モチベーションの定期点検というか、こういうの必要ですわ。

で、デニーズのカレーですが、インド風というにはスパイスが……。
カレーフェアはロイヤルホストに分があるかもしれません。
今年はいつやるんだろう(もう済んじゃってたりして)。


雑誌 創

2010年02月26日 | 広告とか
創 ( つくる ) 2010年 03月号 [雑誌]

創出版

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発行からちょっと日が経ちましたが、今月号は広告の特集。
目玉のひとつ、第一線クリエイターたちと天野祐吉氏のトークと、
その後の評論家系業界人の対談は、視点がまったく違っていて興味深い。
何かを創造しようとする側と、そのネタでメシを食おうとする側みたいな。
ま、前者にもトップランナーとしての盲点みたいなものは感じるのですが。

しかし「クリエイティブ・ディレクター」も名乗っている植田氏は、
いったいどんな仕事をしてきたのだろう。幾つか読んだ氏の評論には、
海外の業界動向の焼き直しという印象しかないのだけれど。

ある人のコメント「広告業界は大変だ!と自ら言ってしまうなんて、
コミュニケーションによる解決を生業する人間の敗北宣言。恥ずかしい」
――まったくもっとその通りだと思う。ここはひとつ、腕の見せ所でも。
面白いじゃないですか!と、まず言ってしまおう。

慶応大学経済学部武山研究会の発表会

2010年02月13日 | 広告とか

先日ARG(Alternate Reality Gaming、代替現実ゲーム)について
伺った武山教授の研究会。学生さんたち4チームの成果を聞かせてもらった。
いやー、ホント面白かった、というかヤバイですよ。
自分が大学を出た後で生まれた人たちの、充実したプレゼンテーション。
でもこのヤバイ感じ、けっこう楽しくもある。糧にして頑張らなくっちゃね。

面白かったのは、デジタルネイティブにかなり近い彼らの志向が
結構アナログ&ローカルに向かっている印象を受けたこと。
コミュニティ本能みたいなものを感じたのだけど、そこは期待できるなぁ。
若干、自分たち世代を中心とした視点、発想になるのは仕方ないとして、
この人たちが社会(それって何だ、という気もするのだけど)に出た後、
どんな風にヴァージョンアップしていくのか興味深い。
つーか、まだいろいろ自分でもやるのだよ、現役なんだしね。
ともかく皆さま、お疲れさまでした。

武山教授については、ちょっと古い記事ですが、こちらなど。


コピー年鑑2009

2010年02月01日 | 広告とか
コピー年鑑〈2009〉

宣伝会議

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広告関係者以外には、あまり関係ない一冊かもしれません。
でも不思議なのは、広告は世の中の人皆に見てもらうものだということ。
毎年見てはいますが、なぜか今年は窮屈な印象を持ってしまいました。

勘違いされると困るのですが、ここに掲載されている広告は、
力の入ったレベルの高い仕事ばかり。制作者たちの才能と努力には
ただ素直に敬意を表するばかりです。本当に、すばらしい。

でも、だからこそなのでしょうか、できるだけ掲載したいという
思いからなのか、どうも荷重オーバー気味に思えたりするのです。
アーカイブや入選リストとしてでなく、これ自体で楽しめる一冊に。
そんな思いを感じたのは、私だけではないのでは。

しかし一方で、巻末のホール・オブ・フェイムは圧巻でした。
キャリアを重ねつつトップランナーであり続ける秋山晶さんや、
今年お亡くくなりになった土屋耕一さん、眞木準さんに捧げる
クリエイターたちのコメントは、熱く深く、凄まじかった。
コピーライターという枠組みなど関係なく、この人たちは
稀代の書き手だと、あらためて感じます。

日本語という言語を、こんな風にドライブできる人がいるのだ。
コピーライターというのはなんて凄い仕事なんだ。
いくらか窮屈とはいえ、こんな思いを駆り立ててくれるのも、
やはりコピー年鑑の力、なのでしょう。

つぶやき About ツイッター

2009年12月12日 | 広告とか

ツイッター、すごいことになってますね。関連書籍の出版も早い早い!
……でもこの展開、なんか気になるところがある。

たとえばミクシィーやアメブロ、フェイスブックのようにリンクさせる
のではなく、独自のシステムを作って同様のサービスを提供している。
でもこれ、利用者の利便を考えると、汎用性という点では面倒くさい。

ツイッターの日本での展開を行っているデジタルガレージの人が、某所で
「ミクシィーさん、一緒にやってくれないんですよね」と生でつぶやいて
いたのが(そりゃツイッタ―上では書かんだろう)印象的だった。
確かになんかズレてる気がするのだなぁ、新しい出来事への対応が……。

などと思っていたら、知人のブログを読んでフムフムと思わされた。
なんかツイッターというフレームの根っこの部分での可能性が、日本では
理解されていないのでは、という思いをあらためて持ってしまった。

思うにミクシィーやアメブロの人って、「この程度のシステムなら自分たちで
できるもん!」と思っているのだろうか。もうそうなら、の話ではあるけれど、
それ、違ってます。ポイントは、システムじゃなくてプラットフォームという
視点なんですわ。

何人がフォローしているかなんて話は旧来メディアの発想と同じで、
視聴率の焼き直しだ。双方向性のダイナミズムが抜け落ちたところで
「革命」とか言われても乗れないんだよなぁ、オッサンは。

でもこれ、「国民性」って要因もあるのだろうか。著名人を招いた
ワークショップみたいな集まりに行って質問とかしてみちゃおう!
などと思ってたら、講演会的ご清聴有難うございました系の結末で
膝がガクっとするあの感覚と、どこか似ている気がする。

えーっと、うまくまとまらないので、また書きます。でも世の中、
「ツイッタ―に乗り遅れるな!」みたいな風潮を感じるのだけど、
その実オイシい(=革新的な)ところ見逃していないかなぁ。