国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

オルガンは手だけではなく、足でも弾くものだ

2011年03月15日 | マスターの独り言(アルバムのこと)
電車通勤ができなくなって、ここ数日車での通勤をしている。
朝はラジオを聴きながら行くのだが、
帰りはその日にチョイスしたCDをかけるようにしている。
ここ数日の忙しさでCDを持っていくのを忘れてしまったのだが、
とりあえずカバンの中に入れっぱなしだった物を流した。

『ソウル・フィンガーズ』
パッと見て、ブルーノートのマークも入っているからそれらしく思えるのだが、
これコンピレーションアルバムである。
元々コンピには痛い思い出があるため買うわけではないのだが、
これは意識的に購入したものである。
このコンピを編集したのが、音楽評論家として活躍するピーター・バラカン氏である。
書店で黒人系音楽、ないしソウル系音楽の著書を見かけるが、
その中にバラカン氏の名前はよく見かける。
といっても僕はその著書を持っていないのだが、
今まで読んできたジャズ本の中にもバラカン氏は時折登場する人だ。

このコンピの目的はオルガンである。
そもそもオルガン・ジャズは隅に追いやられるという不遇の時代を過ごしてきた。
僕たちもついつい小学校の教室にあるオルガンを思い浮かべてしまうから
どうしても安っぽい印象になってしまう。

だが考えてみて欲しい。
ジャズのルーツであるアメリカ系の黒人達は
教会での合唱や演奏を通して音楽に慣れ親しんできた。
教会で欠かせない楽器といえばオルガンである。

ブルーノートにも多くのオルガニストが参加をしている。
有名なジミー・スミスは当時ブルーノートの最も稼ぎ頭だった。
だがジミー・スミスだけではない。
ジョン・パットンやロニー・スミス、そしてジミー・マグリフなど
コッテリとした、しかもどこかエレキチックな音が他にはないノリを生み出している。
特にジョン・パットンの「アルフィーのテーマ」は一聴の価値ありだ。

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