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国道122号沿いの音楽喫茶 『ドルフィン』

さぁ、音楽を聴け!
コーヒーは自分で沸かして用意して…
そんな仮想の音楽喫茶

京都仏閣巡り 有名どころだけでも観ておこう!スペシャル

2009年08月14日 | マスターの紀行文
京都へ行ってもジャズのことばかりだが、
事実ジャズ名所巡りが目的であったため致し方ない。
でも2日目になると
「さすがに寺社仏閣も巡った方がいいかな?」という
京都に対して何となく申し訳ない気持ちになってきた。

京都は、何度か訪れても全ての寺院を見たわけではない。
とりわけ銀閣寺と金閣寺は、中学生の時に見たっきりなのだ。
そこで金閣と銀閣を2日目に観光した。

まずは銀閣寺である。



中学生の頃、銀閣寺にはガッカリさせられた覚えがある。
その名の通り銀色の寺院だと思っていたため、
木造でパッとしない銀閣寺には、
「なぁ~んだ、こんなものか…」と思ったものである。
今回行ってみて、またまたガッカリ。
観音殿、つまり銀閣と呼ばれている部分が工事中なのだ。
写真でも分かるように一階部分がまるっきり建て替え中。
何とも銀閣寺とは間の合わない再会である。
だが、本堂の襖絵に池大雅と与謝蕪村が絵を描いているのを知り、
そちらが鑑賞できただけでもよかった。

一方で金閣寺は相変わらず金色だった。



中学生の時もまさにその名に恥じない金色で驚いてしまったが、
今考えてみると金ピカの寺院というのも何だか趣味が悪い。
(結局は普通の木造寺院がいいってことか?)
銀閣寺に比べてみればやはりこちらは海外からの観光客も多い。
外国の人たちにしてみると「ファンタスティック!」な建物だろう。
感心したのは、入る前の切符配りの人である。
テーブルをリズミカルに叩きながら、人が通るとすっとチケットを出す。
きっと金閣寺の修行の中に含まれているのかもしれない。

最後に東寺にまで足を伸ばした。
ところがこれが大変。
東寺は国宝としても名高いし、何よりも五重塔で有名である。
にもかかわらず市内バスの交通の便がよくない。
ケチらずにタクシーを使えばいいのだが、
そこはそれ、安く済ませたいじゃないか。
中の仏像にはそれこそ威圧感を感じるほどエネルギーを感じたが、
ホント、バスの本数をもう少し増やしてください。
お願いします。

京都で3つしか寺院を観光しないというのも珍しいかもしれないが、
本来の目的ではなかったし、
世界遺産にも認定されている場所を見学できて、
「まぁ、こんなもんでしょ」といった感じの旅行だった…かな?

「池袋CD&レコードフェアー」で廃盤アルバムを買い漁り

2009年06月06日 | マスターの紀行文
今日は、半年前からずっと待ちこがれていた日。
池袋にある「だるまや」が中心となった
「池袋CD&レコードフェアー」が
豊島区民公センターで昨日から開催されている!

そもそも僕がレコードを初めて買ったのが、
今年1月の同フェアーである。
全国からいろいろな店が参加をしているため、
廃盤レコードや探しているレコードが手に入りやすい。
また海外での買い付け品もあるため
国内ではなかなか手に入らないものも結構いい状態で揃っている。

時代としてはCDから更に高音質へであるが、
それでもジャズはやっぱりレコードがいい。
まず、CDで廃盤でもレコードならそこそこ手に入れやすい。
それにジャケットがCDのものに比べて大きいので
飾っておいても十分鑑賞に堪えるものとなる。

それに前々から書いているが、「時間」との向き合いがある。
レコードはA面、B面となっているが、
収録は片面20分程度である。
今ではCDで別テイクまで入れて、74分!
だが、74分も集中して聴ける人などまず絶対にいない。
そこにレコードの良さがある。
また、無理をして別テイクを入れていないので、
アルバム全体がスッキリとしている。

そもそも別テイクやらボーナストラックやらは、
ミュージシャンがカットしたものや
CDの時間を無駄にしないために入れたものであるため
基本的に必要なものではない(資料的なものはあるが)。
できることなら全てのアルバム(特にジャズの+○)から
排除が望ましいのだ。

今日買ったセシル・テイラーの
『ダーク・トゥ・ゼムセルヴス』には「S52」と書かれていた。
僕の生まれる以前の品物である。
きっと前の持ち主が書いたのだろう。
巡り巡っていつの間にか僕のところに……
いいレコードといい音楽は決して古くはならないのだ!

東京美術・ジャズ巡り 第2章「都会の真ん中で宝物を見つけるのだ!」

2009年05月03日 | マスターの紀行文
ジャズを聴くようになっても
自分でLPを買うことになるとは思ってもみなかった。
ジャズ喫茶に通うようになり、
ジャズを聴いていくにつれて、
ジャズの本質はLPにあるのではないかと思うようになった。
それにCDでは手に入りにくいアルバムも
結構安い価格でLPなら見つけることができる。

LPは片面20分程度しか入らない。
ジャズの場合だとだいたい15分程度で3曲が基本となる。
これが人間の集中力の持続時間と一致している。
ひっくり返すという手間はかかるが、
ちょうど集中力が切れかかる頃に作業が入るのである。
(それ以前に集中してなければ意味はないが……)

上野のお山を出た僕は、
次にお茶の水へと足を進めた。
お茶の水にもディスクユニオンがある。
友達曰く「ディスクユニオンに通うようになるとコア」だそうだ。
ディスクユニオンのジャズ館もCD、LPで埋め尽くされている。
ゴールデンウィーク中は廃盤セールもやっているので
レア物と巡り会う確率も高くなる。

水道橋に向かって歩いていくと老舗のレコード屋がある。
黄色い看板が目印の「トニイレコード」である。
1階は通常のレコード屋のように見える。
だが、2階はカオスだ!
やたらめったらに積まれたLP!
どこに何があるのか誰にも分かりそうな感じではない。
とにかく「発掘」していくしかない感じである。
そしてその中に仙人のごとく鎮座していたのが、
店主の西島さんである。
何か言うわけではない。
ただ静かにLPを取り出しては状態を確認していた。
僕は黙々と発掘を続けた。
結局2階ではお目当て品等々とは出会えなかったが、
いい物に出会うには、それなりの努力と苦労が付きものなのだ。

1階でいくつかのLPを購入して、
さぁ、いよいよ最終目的地に向かって出発である!

東京美術・ジャズ巡り 第1章「名画もやはり噛みしめて観るものなのだ」

2009年05月02日 | マスターの紀行文
いよいよゴールデンウィークに突入!
そうは言っても特に予定は立てていない。
人がたくさん集まるのでゴミゴミとしていてイヤだし、
なによりも新型インフルエンザが気になる。

そんなこともあって今日だけ外出の予定を立てた。
まず向かったのは上野のお山。
国立西洋美術館で「ルーブル美術館展」をやっていて、
これは一度は行っておかなければと思っていたのだ。
なによりもフェルメールの「レースを編む女」が来日している。

フェルメールはここ何年かで盛り上がりを見せている。
昨年も大規模なフェルメール展が開かれて話題になった。
17世紀のオランダの一般庶民を優美に描き、
卓越した描写力とやわらかな色遣いで世界中にファンが多い。
「レースを編む女」は小作ながら、
あのダリも模写をしたことで有名な作品でもある。
クッションからこぼれ出る赤や白の糸の細やかさと
一心不乱に仕事に取り組む女性が賛美されている。

確かにフェルメールは今回の目玉作品であるが、
他にもレンブラントの「自画像」や
ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの「大工ヨセフ」など
有名画家の名画も多数展示されている。
考えてもみれば、ルーブルでしか見られない名品を
日本で見ることができるのだから、これはチャンスでもあるのだ。

ただやっぱり人の多さには辟易としてしまう。
上野駅から出るとすぐに人だかりとなる。
国立西洋美術館も入場制限がされていて、
僕が出た時には30分待ちになっていた。

最後に、ラ・トゥールの前で
小さい女の子が立ち止まってじっとその絵に見入っていた。
母親が声をかけても見入っている様子が、何とも印象的だった。
どんなことを考えながら観ていたのだろうか?
素晴らしいものはやはり人を引きつけるんだなぁ。

さてさて次の目的地は、やっぱりジャズ!

奥州ジャズ紀行  岩手県一関市編  「伝説の音を聴け!!」

2009年03月31日 | マスターの紀行文
ジャズを聴いている人に、
「岩手県といえば?」
と聞いて、
一関市を思い浮かべる人がいる。
(僕はそうだ)

今回の旅の目的地は一関にあった。
音の伝説。
一関市のジャズ喫茶「ベイシー」である。
全国区的有名なジャズ喫茶なのだ。
駅前の市内案内図にはしっかりと「ベイシー」がのっていた。

ベイシーは蔵を改装したジャズ喫茶だ。
そして誰もが一度はその音を聴いてみたいと言うほどに
凄まじく素晴らしい音でジャズを鳴らしているという伝説がある。
ジャズ界巷では「ベイシー詣」でという言葉まである。

僕の旅の目的は平泉でも奥の細道でも、
はたまた一関駅前に乱立するパブやスナックでもない。
この伝説のベイシーを一目見ることであり、
そしてその音を体感することであった。
(同僚には平泉に行ってくるといったのだが…)

一泊二日の旅行であったが、
2日間ともベイシーに訪問した。
運良く(!)2日間ともその音を聴くことができた。

今回はジャズ喫茶だけのために旅行をしたといっても過言ではない。
これには理由がちゃんとある。
ジャズ喫茶の音というのは、
マスターの音でもある。
つまりマスターがいなくなってしまうと、
その伝説は過去のものになってしまう。
現にジャズ喫茶は、
この景気の波と
今の時代に合わない商売ということで
だんだんと減ってきている。

今のベイシーの音は、菅原さんしか出せない音である。
本などで伝説のように取り上げられるベイシーだが、
もし菅原さんが辞めてしまったり、何か病気をされてしまうと
もうその素晴らしい音を聴くことができなくなってしまう。

そこで今回、なかなか機会がないと行くことのない一関に
伝説の音を聴くために旅行に出ることにしたのだった。
その時の様子は、また次にしよう。