会場で話を聞いた後、私たちは閉会式がありブルマン北京ウエストワンダに向かいました。
閉会式ではボランティアの2人が司会を務めました。
主催者の挨拶は、準備に2年間をかけ、中国全土から700点の作品を集めて、中国最大のマンガコンテストをしたと準備に力を入れてきたことを強調するものでした。
石景山区長代理(現在、区長不在)の夏林茂さんも挨拶に立ちました。
日本からもたくさんの漫画家が駆けつけましたが、里中満智子先生はマンガコンテストの入賞者に対するプレゼンテーターもされました。
中国、台湾、香港、韓国、日本の国際マンガ家協会の代表も挨拶されましたが、里中先生は「友人たちといつまで続くか不安な思いを持ちながら第1回を開催しましたが、今回で12回を数えます。同じ文化を共有すれば人はわかり合えるし、それは本当の平和を紡ぎます。北京大会のご盛会おめでとう。そして、ありがとうと言いたい」と素敵なスピーチをなさいました。
最後は鳥取マンガサミットのプロモーションビデオが流され、ゲゲゲの鬼太郎のチャンチャンコを着た平井知事が中国語、韓国語、日本語の三カ国語で「多くの素晴らしい感動を残して大会の幕が下ろされることに心からの敬意を表します。今、集った私たちは別れようとしていますが、この別れは再会のための誓いでもあります。また、鳥取でお会いしましょう」と話され、閉会式は幕を閉じました。
閉会後、レセプションがあったのですが、日本から駆けつけたたくさんの漫画家、漫画愛好者の皆さんに「来年は是非、鳥取へおいで下さい」と呼びかけました。また、私の事務所スタッフの谷沢君は上海外国語大学に留学した経験があるので、頼んで作ってもらったカンニングペーパーを片手に「来年は鳥取で開催されます。どうぞ、おいでください。再見! 再見!」と中国の関係者にも話しかけました。
その中で、里中先生とちゃっかり、ツーショットも撮影しました。
明日は石家荘市に移動し、河北省との友好提携25周年の諸行事に参加する予定です。もし、次のホテルでもネット環境が良ければ、レポートを続けます。
閉会式ではボランティアの2人が司会を務めました。
主催者の挨拶は、準備に2年間をかけ、中国全土から700点の作品を集めて、中国最大のマンガコンテストをしたと準備に力を入れてきたことを強調するものでした。
石景山区長代理(現在、区長不在)の夏林茂さんも挨拶に立ちました。
日本からもたくさんの漫画家が駆けつけましたが、里中満智子先生はマンガコンテストの入賞者に対するプレゼンテーターもされました。
中国、台湾、香港、韓国、日本の国際マンガ家協会の代表も挨拶されましたが、里中先生は「友人たちといつまで続くか不安な思いを持ちながら第1回を開催しましたが、今回で12回を数えます。同じ文化を共有すれば人はわかり合えるし、それは本当の平和を紡ぎます。北京大会のご盛会おめでとう。そして、ありがとうと言いたい」と素敵なスピーチをなさいました。
最後は鳥取マンガサミットのプロモーションビデオが流され、ゲゲゲの鬼太郎のチャンチャンコを着た平井知事が中国語、韓国語、日本語の三カ国語で「多くの素晴らしい感動を残して大会の幕が下ろされることに心からの敬意を表します。今、集った私たちは別れようとしていますが、この別れは再会のための誓いでもあります。また、鳥取でお会いしましょう」と話され、閉会式は幕を閉じました。
閉会後、レセプションがあったのですが、日本から駆けつけたたくさんの漫画家、漫画愛好者の皆さんに「来年は是非、鳥取へおいで下さい」と呼びかけました。また、私の事務所スタッフの谷沢君は上海外国語大学に留学した経験があるので、頼んで作ってもらったカンニングペーパーを片手に「来年は鳥取で開催されます。どうぞ、おいでください。再見! 再見!」と中国の関係者にも話しかけました。
その中で、里中先生とちゃっかり、ツーショットも撮影しました。
明日は石家荘市に移動し、河北省との友好提携25周年の諸行事に参加する予定です。もし、次のホテルでもネット環境が良ければ、レポートを続けます。
関西国際空港近くのホテルに宿泊した議員6人、県職員2人の訪問団は中国国際航空162便で23日午前9時20分同空港を離陸。北京国際空港に定刻の午前11時50分(日本時間は午前12時50分)に着陸しました。北京は8年ぶりですが、空港は近代的な造形物に一変していました。
空港からバスで北京市石景山区にある鉄鋼団地跡地の会場で開催されている北京マンガサミット会場を訪れました。北京市は八つの区からなり、大きさは四国ほどもあります。会場までは1時間半かかりました。会場には2の建物でサミットの展示がなされいるそうで、まず鳥取県の宣伝ブースがある国際セクションをを訪れました。
鳥取県のブースに到着すると間もなく、東京から駆けつけた平井伸治知事と合流しました。
燕趙園の中華コスプレ大会に参加した中国人5人組のパフォーマンスを中心にしたPRイベントがが始まりました。この中で、平井知事はマイクを握り、中国語で語りは始めたのです。
「名探偵コナンを知っていますか?」
予想外の中国語に会場は大拍手。「シー(はい)、シー(はい)」と大合唱です。
「鳥取県はマンガの王国です。山紫水明の鳥取県、美容と健康に良い温泉がたくさんある鳥取県、そんな鳥取県で国際マンガサミットが開催されます。鳥取県民を代表して、皆さんの牛来県を熱烈に歓迎すると伝えにきました」と続けられると、会場はもうびっくり。挨拶が終わると観客は大喜びです。赤井孝美さんも駆けつけ、直筆の主人公たちを描いた色紙を贈る抽選会や、湖南のキーホルダーのプレゼントもあり、大変な人の山です。
イベント終了後、中国人のコスプレヤーに求められ、記念撮影をしました。
日本の議員が珍しいこともあって、観客がシャッターを切り、日本語を習っている学生たちが話しかけてきます。友好の基本はフェイス・トウ・フェイス。そう思いました。
鳥取県の展示コーナーは3つのブースを連続して使っているもので、赤井孝美さんの原画9枚を中心に、鳥取を紹介するパネルが5枚、ポスターが5枚、それに鳥取マンガサミットをPRする映像を流すテレビが1台と、名探偵コナンとゲゲゲの鬼太郎のグッズが入った展示ケースがあるだけなんです。
担当者に「イベント中心で活動しているの?」と聞くと、「いえ、イベントは知事、県議の皆さんの来場に合わせて、この1回だけで、あとはチラシを配っているだけです」というのです。
えええって思いました。配っているチラシも、今あるものを中国語にし、サミットの日付を入れただけ。「鳥取で再会しましょう!!」という一番大切なメッセージがないのです。県の担当者に聞くと、開会日に行くと、まだ、掃除をしている状態で、しかも、事前の打ち合わせと違うことばかり。大急ぎで何とか形にしたというのです。そうなんだと思いました。私も中国で仕事をしたとき、同じような経験をしたことがあるからです。しかし、水木しげる記念館や青山剛昌記念館の協力をお求め、中国の人たちをあっと言わせるような企画を立てることが出来なかったのでしょうか。来年のサミットが正直、不安になりました。
会場に来ていた中国人の大学院生は「名探偵コナンも海賊王ワンピースも知っているよ。マンガは本当におもしろい。コスプレヤーを見てると楽しいし、できることなら鳥取を訪れたいですね」と話してくれました。例えばチャーター便を出す計画を立て、この日に合わせて営業するとか考えられなかったのかななどと思いました。
それでも、昨年開催した韓国のブースは全くやる気を感じることが出来ませんでした。
もうひとつの建物がメイン会場です。
舞台ではコスプレヤーたちが、パフォーマンスを披露していました。
会場にはコスプレーたちが、あっちも、こっちにもいて楽しい感じです。
会場の面積で一番広いのは同人誌を売るコミケのコーナーです。
いろんなグッズを売っていましたが、「日本正版」と書かれたもの以外は、みんな、著作権無視でした。
空港からバスで北京市石景山区にある鉄鋼団地跡地の会場で開催されている北京マンガサミット会場を訪れました。北京市は八つの区からなり、大きさは四国ほどもあります。会場までは1時間半かかりました。会場には2の建物でサミットの展示がなされいるそうで、まず鳥取県の宣伝ブースがある国際セクションをを訪れました。
鳥取県のブースに到着すると間もなく、東京から駆けつけた平井伸治知事と合流しました。
燕趙園の中華コスプレ大会に参加した中国人5人組のパフォーマンスを中心にしたPRイベントがが始まりました。この中で、平井知事はマイクを握り、中国語で語りは始めたのです。
「名探偵コナンを知っていますか?」
予想外の中国語に会場は大拍手。「シー(はい)、シー(はい)」と大合唱です。
「鳥取県はマンガの王国です。山紫水明の鳥取県、美容と健康に良い温泉がたくさんある鳥取県、そんな鳥取県で国際マンガサミットが開催されます。鳥取県民を代表して、皆さんの牛来県を熱烈に歓迎すると伝えにきました」と続けられると、会場はもうびっくり。挨拶が終わると観客は大喜びです。赤井孝美さんも駆けつけ、直筆の主人公たちを描いた色紙を贈る抽選会や、湖南のキーホルダーのプレゼントもあり、大変な人の山です。
イベント終了後、中国人のコスプレヤーに求められ、記念撮影をしました。
日本の議員が珍しいこともあって、観客がシャッターを切り、日本語を習っている学生たちが話しかけてきます。友好の基本はフェイス・トウ・フェイス。そう思いました。
鳥取県の展示コーナーは3つのブースを連続して使っているもので、赤井孝美さんの原画9枚を中心に、鳥取を紹介するパネルが5枚、ポスターが5枚、それに鳥取マンガサミットをPRする映像を流すテレビが1台と、名探偵コナンとゲゲゲの鬼太郎のグッズが入った展示ケースがあるだけなんです。
担当者に「イベント中心で活動しているの?」と聞くと、「いえ、イベントは知事、県議の皆さんの来場に合わせて、この1回だけで、あとはチラシを配っているだけです」というのです。
えええって思いました。配っているチラシも、今あるものを中国語にし、サミットの日付を入れただけ。「鳥取で再会しましょう!!」という一番大切なメッセージがないのです。県の担当者に聞くと、開会日に行くと、まだ、掃除をしている状態で、しかも、事前の打ち合わせと違うことばかり。大急ぎで何とか形にしたというのです。そうなんだと思いました。私も中国で仕事をしたとき、同じような経験をしたことがあるからです。しかし、水木しげる記念館や青山剛昌記念館の協力をお求め、中国の人たちをあっと言わせるような企画を立てることが出来なかったのでしょうか。来年のサミットが正直、不安になりました。
会場に来ていた中国人の大学院生は「名探偵コナンも海賊王ワンピースも知っているよ。マンガは本当におもしろい。コスプレヤーを見てると楽しいし、できることなら鳥取を訪れたいですね」と話してくれました。例えばチャーター便を出す計画を立て、この日に合わせて営業するとか考えられなかったのかななどと思いました。
それでも、昨年開催した韓国のブースは全くやる気を感じることが出来ませんでした。
もうひとつの建物がメイン会場です。
舞台ではコスプレヤーたちが、パフォーマンスを披露していました。
会場にはコスプレーたちが、あっちも、こっちにもいて楽しい感じです。
会場の面積で一番広いのは同人誌を売るコミケのコーナーです。
いろんなグッズを売っていましたが、「日本正版」と書かれたもの以外は、みんな、著作権無視でした。
中国に出張のため、関西国際空港近くのホテルにいます。来年、県西部で国際マンガサミットが開催されますが、今年は北京。閉会式で引き継ぎ式をすることと、河北省との友好提携25周年の記念式典などに参加するための出張です。中国は何度も行っていますが、こんな公務は初めて。税金での出張ですから、しっかりと働いてくる所存です。
明日(23日)はホテルのロビーに午前7時5分に集合です。フライトは午前9時半なのですが、集合時間が2時間前の午後7時半だというのです。いつも海外旅行に行くときに思うんですが、チェックイン時間は早すぎませんか?
私は以前、新聞記者でした。国内にいると事件事故があると、すぐ呼び出されるので、3年に一度くらいのペースで休暇には海外逃亡していたのですが、いつも、この2時間前集合は早すぎると思っていました。トランプなど持ってきて、空港の待合室で遊ぶのも、それはそれで楽しいのですが、やはり、時間がもったいないと思います。
米子空港の場合、荷物検査も、チェックインもすぐ終わってしまいます。それから、私たちは境港へ遊びに位って、30分前に空港に戻ったのですが、これって使えませんか?
例えば、添乗員さんがチェックインを代行して、時間までゴルフしてもらったり、食事をしてもらったりしたら、岡山空港の韓国便に勝てませんか。小さな飛行機に飛ぶ米子空港から出来る対抗策だと思いませんか?そんなことを思いました。
明日(23日)はホテルのロビーに午前7時5分に集合です。フライトは午前9時半なのですが、集合時間が2時間前の午後7時半だというのです。いつも海外旅行に行くときに思うんですが、チェックイン時間は早すぎませんか?
私は以前、新聞記者でした。国内にいると事件事故があると、すぐ呼び出されるので、3年に一度くらいのペースで休暇には海外逃亡していたのですが、いつも、この2時間前集合は早すぎると思っていました。トランプなど持ってきて、空港の待合室で遊ぶのも、それはそれで楽しいのですが、やはり、時間がもったいないと思います。
米子空港の場合、荷物検査も、チェックインもすぐ終わってしまいます。それから、私たちは境港へ遊びに位って、30分前に空港に戻ったのですが、これって使えませんか?
例えば、添乗員さんがチェックインを代行して、時間までゴルフしてもらったり、食事をしてもらったりしたら、岡山空港の韓国便に勝てませんか。小さな飛行機に飛ぶ米子空港から出来る対抗策だと思いませんか?そんなことを思いました。
鳥取県弁護士会が主催する「子どもの権利条例の勉強会」に出席しました。子どもの権利条約を受けて、県内でも条例化を目指すための勉強会です。前回は私と市谷さんの2人の県議の参加でしたが、今回は常連の浜田さんのほか、長谷川さん、森さん、坂野さん、谷村さんも加わり、県議7人の参加となりました。県条例の制定を目指しているだけに嬉しい限りです。
子どもの権利条約は、1959年に国連総会で採択された「児童の権利に関する宣言」の30周年に合わせ、1989年11月20日に国連総会で採択された国際条約です。締約国・地域の数は193.未締約国ははソマリアとアメリカの二カ国のみです。そして、この子どもの権利条約の理念を、地方自治体でも生かそうと、子どもの権利条例が、川崎市や岐阜県多治見市など、複数の自治体で制定されています。
この日の勉強会で議論の中心となったの第12条です。
Article 12
1. States Parties shall assure to the child who is capable of forming his or her own views the right to express those views freely in all matters affecting the child, the views of the child being given due weight in accordance with the age and maturity of the child.
2. For this purpose, the child shall in particular be provided the opportunity to be heard in any judicial and administrative proceedings affecting the child, either directly, or through a representative or an appropriate body, in a manner consistent with the procedural rules of national law.
(日本語訳)第12条
1 締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する。この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。
2 このため、児童は、特に、自己に影響を及ぼすあらゆる司法上及び行政上の手続において、国内法の手続規則に合致する方法により直接に又は代理人若しくは適当な団体を通じて聴取される機会を与えられる。
子どもの思い、考えを大切にするためには、その意見をしっかりと大人が聞いてあげることが大切です。そのために、子どもたちの意見表明する権利を認め、その意見も大切に考慮しようよというのが条文の趣旨です。
実は県議会で私は、この問題で発言を繰り返しています。今、保育学院や鳥取西高の施設をどうするかの議論がされていますが、そこで学んでいる生徒たちの意見や思いをしっかり聞くべきだと提言しています。これらの施設の検討会の委員は、みんな大人です。本当にそれでいいんでしょうか。毎日、通っている当事者の生徒たち、これから進学するであろう小中学生の意見こそ、一番大切にすべくだと思うのです。その意味で条約の12条を、条例に持ち込むべきだと考えています。
子どもの権利条約は、1959年に国連総会で採択された「児童の権利に関する宣言」の30周年に合わせ、1989年11月20日に国連総会で採択された国際条約です。締約国・地域の数は193.未締約国ははソマリアとアメリカの二カ国のみです。そして、この子どもの権利条約の理念を、地方自治体でも生かそうと、子どもの権利条例が、川崎市や岐阜県多治見市など、複数の自治体で制定されています。
この日の勉強会で議論の中心となったの第12条です。
Article 12
1. States Parties shall assure to the child who is capable of forming his or her own views the right to express those views freely in all matters affecting the child, the views of the child being given due weight in accordance with the age and maturity of the child.
2. For this purpose, the child shall in particular be provided the opportunity to be heard in any judicial and administrative proceedings affecting the child, either directly, or through a representative or an appropriate body, in a manner consistent with the procedural rules of national law.
(日本語訳)第12条
1 締約国は、自己の意見を形成する能力のある児童がその児童に影響を及ぼすすべての事項について自由に自己の意見を表明する権利を確保する。この場合において、児童の意見は、その児童の年齢及び成熟度に従って相応に考慮されるものとする。
2 このため、児童は、特に、自己に影響を及ぼすあらゆる司法上及び行政上の手続において、国内法の手続規則に合致する方法により直接に又は代理人若しくは適当な団体を通じて聴取される機会を与えられる。
子どもの思い、考えを大切にするためには、その意見をしっかりと大人が聞いてあげることが大切です。そのために、子どもたちの意見表明する権利を認め、その意見も大切に考慮しようよというのが条文の趣旨です。
実は県議会で私は、この問題で発言を繰り返しています。今、保育学院や鳥取西高の施設をどうするかの議論がされていますが、そこで学んでいる生徒たちの意見や思いをしっかり聞くべきだと提言しています。これらの施設の検討会の委員は、みんな大人です。本当にそれでいいんでしょうか。毎日、通っている当事者の生徒たち、これから進学するであろう小中学生の意見こそ、一番大切にすべくだと思うのです。その意味で条約の12条を、条例に持ち込むべきだと考えています。
鳥取市が新庁舎の新築移転基本計画案を発表しました。新聞報道によると、当初の基礎調査時点で93億円とされていた建設費が、74億円に圧縮したと新聞報道でありましたが、皆さんはどうお感じになりましたか? 私は住民投票にむけて、ようこんな数字を出したなと不快になりました。
93億円が74億円になった理由が、1平方メートルあたりの建設単価を引き下げたことと、公用車を減らすことで立体駐車場の建設費を削ったからというのです。だったら、なぜ、今の段階で、この金額になったのでしょうか。今回の数字は住民投票向けの作文か、前回の数字がいい加減だったかのいずれと思われた市民の皆さんは多いと思います。きちんと市民と向かい合い、正直に話すことがなぜできないのか。私は市の姿勢に不信感を募らせました。
建設単価をいじれば、いくらでも建設予定費は変わります。では、なぜ、基礎調査時点と今で大きく変わるのか。建設資材単価が下がったとは聞いていません。むしろ、東日本大震災で高騰傾向にあります。最初は豪華にしていたものを、市民の反対が多く、住民投票もあるでとりあえず下げたのではないかと疑問を感じています。しっかりした根拠があれば、変わらないはずだし、皆さん、おかしいと感じませんか。もし、今回の単価が正しいとしたら、基礎調査時点の数字がおかしくなります。必要以上に豪華にしなければならなかったか、実にいい加減に計算をしていたことになります。基礎調査時点の数字が正しく、今回の数字が違うなら、住民投票が終わるまではこの数字で走り、その後、「設計をしていみたら、やはり、この単価になりました」と修正するんだろうなと邪推してしまいます。ここは、しっかりと、建設単価が変わった理由を市民に説明して欲しいと思います。
次に、公用車の削減の議論です。公用車の削減は環境問題からは賛成です。しかし、住民サービスの低下につながりませんか。もし、住民サービスの低下にならないなら、無駄な公用車をたくさん抱えていたことになります。ここで大きな疑問が浮かぶのです。移転計画そのものが、市の在り方をちきんと検討したものではなく、実にいい加減なのではないかということです。20年後、30年後の鳥取市のあるべき姿を見つめ、市職員はどれくらいるのか、機材はいくらいるのかなどきちんと計算したのか、私は疑問です。まず、建設ありきではないのか。そう思えてしかたありません。さらに周辺整備は巨額になるのではないかという疑問もあります。
市民の対案の基本は「もったいない」。使えるものは最後まで使い、税金の一円も無駄にしたくないという思いです。東日本大震災以降、日本国民の思想はパラダイムシフトしつつあります。鳥取市の計画にはそんな思いはありませんが、市民の対案にはそうれがります。住民が作成したものですから、建築の専門家が入っていますが、市の基本計画に比べ、粗いものであることは歪めません。しかし、別に仕事を思っている市民の案ですから、いたしかたない部分もあると思います。しかし、そこには嘘はありません。もっといい意見があれば、どんどん修正していきます。それが民主主義の本当の在り方だと思います。市民みんなで市庁舎計画案を創ることは、市政を市民が運営することに他なりません。今、問われているのは、鳥取の民主主義です。
93億円が74億円になった理由が、1平方メートルあたりの建設単価を引き下げたことと、公用車を減らすことで立体駐車場の建設費を削ったからというのです。だったら、なぜ、今の段階で、この金額になったのでしょうか。今回の数字は住民投票向けの作文か、前回の数字がいい加減だったかのいずれと思われた市民の皆さんは多いと思います。きちんと市民と向かい合い、正直に話すことがなぜできないのか。私は市の姿勢に不信感を募らせました。
建設単価をいじれば、いくらでも建設予定費は変わります。では、なぜ、基礎調査時点と今で大きく変わるのか。建設資材単価が下がったとは聞いていません。むしろ、東日本大震災で高騰傾向にあります。最初は豪華にしていたものを、市民の反対が多く、住民投票もあるでとりあえず下げたのではないかと疑問を感じています。しっかりした根拠があれば、変わらないはずだし、皆さん、おかしいと感じませんか。もし、今回の単価が正しいとしたら、基礎調査時点の数字がおかしくなります。必要以上に豪華にしなければならなかったか、実にいい加減に計算をしていたことになります。基礎調査時点の数字が正しく、今回の数字が違うなら、住民投票が終わるまではこの数字で走り、その後、「設計をしていみたら、やはり、この単価になりました」と修正するんだろうなと邪推してしまいます。ここは、しっかりと、建設単価が変わった理由を市民に説明して欲しいと思います。
次に、公用車の削減の議論です。公用車の削減は環境問題からは賛成です。しかし、住民サービスの低下につながりませんか。もし、住民サービスの低下にならないなら、無駄な公用車をたくさん抱えていたことになります。ここで大きな疑問が浮かぶのです。移転計画そのものが、市の在り方をちきんと検討したものではなく、実にいい加減なのではないかということです。20年後、30年後の鳥取市のあるべき姿を見つめ、市職員はどれくらいるのか、機材はいくらいるのかなどきちんと計算したのか、私は疑問です。まず、建設ありきではないのか。そう思えてしかたありません。さらに周辺整備は巨額になるのではないかという疑問もあります。
市民の対案の基本は「もったいない」。使えるものは最後まで使い、税金の一円も無駄にしたくないという思いです。東日本大震災以降、日本国民の思想はパラダイムシフトしつつあります。鳥取市の計画にはそんな思いはありませんが、市民の対案にはそうれがります。住民が作成したものですから、建築の専門家が入っていますが、市の基本計画に比べ、粗いものであることは歪めません。しかし、別に仕事を思っている市民の案ですから、いたしかたない部分もあると思います。しかし、そこには嘘はありません。もっといい意見があれば、どんどん修正していきます。それが民主主義の本当の在り方だと思います。市民みんなで市庁舎計画案を創ることは、市政を市民が運営することに他なりません。今、問われているのは、鳥取の民主主義です。
昨日(16日)、市庁舎新築移転を考える市民の会の全体会があり、この間の活動報告や意見交換をしました。
5万人を超える署名を集めて、市議会に住民投票の請求がなされたのですが、賛成少数で否決されたことはご存知の通りです。その後、市民の怒りをやっと感じた市議会は、5会派で住民投票をすることを決め、今、その条例案づくりが進んでいることが説明されました。その中で、賛否を問う住民投票の実施で市議会が動き出したにも関わらず、鳥取市は新築移転を進めるために、住民説明会やチラシの新聞折り込み、さらにはプロモーションビデオを作成したことも報告され、14日に鳥取市に抗議し、今日(17日)は議長にも申し入れをすると話されました。
驚いたのは、この市に対する抗議での市幹部の反論の説明です。「住民投票条例は制定されたわけではないし、予算が計上されているので、その範囲内は使っても問題はない」と答えたというのです(その場所に居たわけではりませんが、直接話を聞いた人からの話なので、そのまま話を続けます。違いがあればご指摘ください)。
市議会5会派全部で住民投票実施を決めた以上、それが議場での正式決定でなくとも、市が尊重すべきだと思います。いつも、「議会が決めた」「議会の意向を尊重する」と言われ、意思を表明されないのが鳥取市執行部の常です。でしたら、ここでも尊重すべきではないでしょうか。都合のいい時だけ、議会を尊重するという態度だと多くの市民が思われるのではないでしょうか。そして、一番、怒るべきは議会の皆さんです。議会の皆さんをこれだけ軽視し、馬鹿にした話はないと思います。市長の問責決議など具体的な行動を議長は取るべきだし、まさに、議長の鼎の軽重が問われています。
また、情報提供が中立公正になされることは行政の大原則です。市政を二分するような問題の時は、市民への情報提供は慎重でなければなりませんが、あまりにも偏向していると思います。市民の中には賛成の人も、反対の人もおらますが、等しく、鳥取市民であり、納税者です。一方的な意見を市税を使って喧伝することを問題がないと考えるなら、それは公務員としての資格を疑われても、しかたありません。そして、多くの真面目に公務に励む鳥取市職員がみな、そうした目で市民から見られるということを、自覚して発言されたのでしょうか。私は同僚職員への背信行為であると思います。
そして、予算内だから使っていいという部分こそ、問題です。議会の承認を得た予算であっても、市民の大切な税金です。執行にあたっては、本当に執行が正しいのか立ち止まって考え、最小限の支出で最大の効果が得られるように智恵を絞ってつかうのが本当の在り方ではないでしょうか。なんだか、「他人のお金で、自分の懐は痛まないから。適当でいい」と言っているように聞こえたのは私だけでしょうか。予算を余ると、来年度予算が削られるので、不要不急の事業であったも支出し、予算を消化してしまえというようなお金の使い方をしてきたから、「予算内なら無駄遣いしてもいい」といういい加減な予算執行になるのだと思います。
今日、議長に市民の会が会われるそうです。議長が市長の方を向いているおられるのか、それとも市民を大切に思っておかれるのか。また、予算執行を監視する議会の役目をどの程度に考えておかれるか。さらには市政の両輪とされる議会として、また、言論による良識の府としての実行力をどの程度行使できるかなど、まさに議長と市議会の識見と力量が問われています。市民の一人として、また、議会人の1人として、今日の鳥取市議会議長の対応に期待し、そして、注目しています。
5万人を超える署名を集めて、市議会に住民投票の請求がなされたのですが、賛成少数で否決されたことはご存知の通りです。その後、市民の怒りをやっと感じた市議会は、5会派で住民投票をすることを決め、今、その条例案づくりが進んでいることが説明されました。その中で、賛否を問う住民投票の実施で市議会が動き出したにも関わらず、鳥取市は新築移転を進めるために、住民説明会やチラシの新聞折り込み、さらにはプロモーションビデオを作成したことも報告され、14日に鳥取市に抗議し、今日(17日)は議長にも申し入れをすると話されました。
驚いたのは、この市に対する抗議での市幹部の反論の説明です。「住民投票条例は制定されたわけではないし、予算が計上されているので、その範囲内は使っても問題はない」と答えたというのです(その場所に居たわけではりませんが、直接話を聞いた人からの話なので、そのまま話を続けます。違いがあればご指摘ください)。
市議会5会派全部で住民投票実施を決めた以上、それが議場での正式決定でなくとも、市が尊重すべきだと思います。いつも、「議会が決めた」「議会の意向を尊重する」と言われ、意思を表明されないのが鳥取市執行部の常です。でしたら、ここでも尊重すべきではないでしょうか。都合のいい時だけ、議会を尊重するという態度だと多くの市民が思われるのではないでしょうか。そして、一番、怒るべきは議会の皆さんです。議会の皆さんをこれだけ軽視し、馬鹿にした話はないと思います。市長の問責決議など具体的な行動を議長は取るべきだし、まさに、議長の鼎の軽重が問われています。
また、情報提供が中立公正になされることは行政の大原則です。市政を二分するような問題の時は、市民への情報提供は慎重でなければなりませんが、あまりにも偏向していると思います。市民の中には賛成の人も、反対の人もおらますが、等しく、鳥取市民であり、納税者です。一方的な意見を市税を使って喧伝することを問題がないと考えるなら、それは公務員としての資格を疑われても、しかたありません。そして、多くの真面目に公務に励む鳥取市職員がみな、そうした目で市民から見られるということを、自覚して発言されたのでしょうか。私は同僚職員への背信行為であると思います。
そして、予算内だから使っていいという部分こそ、問題です。議会の承認を得た予算であっても、市民の大切な税金です。執行にあたっては、本当に執行が正しいのか立ち止まって考え、最小限の支出で最大の効果が得られるように智恵を絞ってつかうのが本当の在り方ではないでしょうか。なんだか、「他人のお金で、自分の懐は痛まないから。適当でいい」と言っているように聞こえたのは私だけでしょうか。予算を余ると、来年度予算が削られるので、不要不急の事業であったも支出し、予算を消化してしまえというようなお金の使い方をしてきたから、「予算内なら無駄遣いしてもいい」といういい加減な予算執行になるのだと思います。
今日、議長に市民の会が会われるそうです。議長が市長の方を向いているおられるのか、それとも市民を大切に思っておかれるのか。また、予算執行を監視する議会の役目をどの程度に考えておかれるか。さらには市政の両輪とされる議会として、また、言論による良識の府としての実行力をどの程度行使できるかなど、まさに議長と市議会の識見と力量が問われています。市民の一人として、また、議会人の1人として、今日の鳥取市議会議長の対応に期待し、そして、注目しています。
皆さんは長島愛生園を知っていますか。瀬戸内海に浮かぶ小さな島にある国立のハンセン病療養所です。ここで暮らす人々の証言を集めたドキュメンタリー「80年目の証言」を観る会が、昨晩(15日)、鳥取市用瀬町屋住の集会所で開かれ、呼んでいただいたので妻と一緒に参加しました。17世紀から街の中で療養生活をおくれるようになったノルウエェーと、1960年代まで国際批判を浴びながらも強制隔離政策を続けた日本の違いを吉永小百合さんのナレーションで綴る番組で、BSSの制作です。
番組は、ハンセン病と闘いながら愛生園で暮らした島田等さん(1926~1996)が残した元患者のみなさんの証言テープを基に構成されています。私が愛生園を訪れたのは、朝日新聞京都総局に勤務していたとき、論樂社という小さな出版社を経営する虫賀さんに誘われて、一緒に出かけたのが最初でした。そして、島田さんとお会いします。1993年12月のことでした。
島田さんはハンセン病の歴史を研究されて著述を続けておられましたが、島田さんの著作は、日本の歴史、思想性、国民性など実に深い考察をされており、そこから、極めて緻密な論理構成で、なぜハンセン病患者が忌み嫌われ、差別的な処遇を強いられたを解き明かされていましたし、その半面、島田さんの詩は、悲しみの中から紡ぎだされた言葉で綴られており、私のような感性の鈍い人間でも、大きく心を動かされました。私は日本を代表する思想家、哲学者であり、詩人であると思っています。
そんな島田さんが私にふともらした言葉があります。「一度でいいからね、あかちゃんを抱いてみたいな」。ハンセン病の伝染力が極めて弱く、普通の栄養状態であれば感染することはありません。しかし、それでも、十分にその知識があっても、やはり、お母さんたちは躊躇してしまうのでしょう。私は「ええ、うちには赤ちゃんがいますから、連れてきますよ」と答えたのですが、なかなか家族の予定と合わず、さらに第2子が妊娠したこともあって、生まれて首が座ったらとか思ってるうちに、時間が過ぎ、島田さんは逝ってしまわれました。訃報を聴いたとき、本当に痛恨の極みでした。そして、月日が流れ、また、画像で島田さんとお会いした次第です。
時代が流れ、エイズが社会問題として登場してきたときに、いち早く、病気に対する偏見をなくすために積極的な情報提供が必要だと声を上げられたのがハンセン病と闘ってこられた皆さんでしたし、カンパ活動などで支えられました。悲しみを知っているからこそ、優しくなれるのでしょう。そう思いました。今、長男は大学3年生、長女は高校3年生、そして、二男は中学1年生となりましたが、まだ、長島愛生園には連れていっていません。長男が学窓を巣立つ前には、家族そろって訪れる機会を作りたいと思いました。
番組は、ハンセン病と闘いながら愛生園で暮らした島田等さん(1926~1996)が残した元患者のみなさんの証言テープを基に構成されています。私が愛生園を訪れたのは、朝日新聞京都総局に勤務していたとき、論樂社という小さな出版社を経営する虫賀さんに誘われて、一緒に出かけたのが最初でした。そして、島田さんとお会いします。1993年12月のことでした。
島田さんはハンセン病の歴史を研究されて著述を続けておられましたが、島田さんの著作は、日本の歴史、思想性、国民性など実に深い考察をされており、そこから、極めて緻密な論理構成で、なぜハンセン病患者が忌み嫌われ、差別的な処遇を強いられたを解き明かされていましたし、その半面、島田さんの詩は、悲しみの中から紡ぎだされた言葉で綴られており、私のような感性の鈍い人間でも、大きく心を動かされました。私は日本を代表する思想家、哲学者であり、詩人であると思っています。
そんな島田さんが私にふともらした言葉があります。「一度でいいからね、あかちゃんを抱いてみたいな」。ハンセン病の伝染力が極めて弱く、普通の栄養状態であれば感染することはありません。しかし、それでも、十分にその知識があっても、やはり、お母さんたちは躊躇してしまうのでしょう。私は「ええ、うちには赤ちゃんがいますから、連れてきますよ」と答えたのですが、なかなか家族の予定と合わず、さらに第2子が妊娠したこともあって、生まれて首が座ったらとか思ってるうちに、時間が過ぎ、島田さんは逝ってしまわれました。訃報を聴いたとき、本当に痛恨の極みでした。そして、月日が流れ、また、画像で島田さんとお会いした次第です。
時代が流れ、エイズが社会問題として登場してきたときに、いち早く、病気に対する偏見をなくすために積極的な情報提供が必要だと声を上げられたのがハンセン病と闘ってこられた皆さんでしたし、カンパ活動などで支えられました。悲しみを知っているからこそ、優しくなれるのでしょう。そう思いました。今、長男は大学3年生、長女は高校3年生、そして、二男は中学1年生となりましたが、まだ、長島愛生園には連れていっていません。長男が学窓を巣立つ前には、家族そろって訪れる機会を作りたいと思いました。
松江のくにびきメッセで開かれている日本女性会議は2日目の最終日です。岡島敦子内閣府男女共同参画局長が、第三次男女共同参画基本計画を説明。女性だけでエベレスト登攀を成功した田部井淳子さんが「エプロンをはずして夢の山」のテーマで講演されました。女性として初の七大大陸最高峰を征服した田部井さんが、エベレストの山頂にいる時間は数時間でも、その準備には1400日も費やしたこと。その間の家庭生活のエピソード、さらには、「恐れを知らない女たち」というシャンソンを歌う女性グループを結成して、デイナーショーを開いたことなどをユーモアたっぷりに話されました。
アトラクションは伝統芸能「石見神楽」。スサノウノミコトが、ヤマタノオロチを退治する物語で、すごい迫力でした。
閉会式では、仙台市長の奥山恵美子さんが「日ごろやっていることは、非常時でもできるし、やってないことは、できません。それを震災で実感しました。では来年は仙台で会いましょう」と来年へ向けて 力強く挨拶されました。
2日目のメイン行事は「松江から発信! ジェンダー平等を目指して」。そのメモは以下の通りです。
【シンポジウム】
山下泰子・国際女性の地位協会会長
ジェンダーの平等を目指して、明日からの具体的な取り組みのヒントを探りたい。今年のノーベル平和賞はアフリカの3人の女性が受賞した。とても嬉しいことでした。
橋本ヒロ子・国連女性の地位委員会日本代表
GEM(ジェンダー・エンパワーメント指数)は50位くらい。HDI(人間開発指数)は上位。GEMからGII(ジェンダー不平等指数)へ、見る視点が変わった。そして、経済エンパワーメント指数は、113カ国中32位。女性たちが自ら動く時は、融資などは恵まれている。GGIは、2009年134カ国中101。フィリピンは6位。
男性は仕事、女性は家事と思っている割合は韓国より高い。
岩田喜美枝・資生堂副社長
第三次男女共同参画基本計画の特徴は、三つ。
まず、女性が活動することで、経済を活性化させることを、考えの中心においたこと。これまでの福祉や人権の視点に付加した。
二つ目は、成果目標を掲げたこと。
三つ目は、ポジティブアクションを強調していることだ。それで、ゴーアラウンドタイムテーブル方式を採用した。
日本の企業の管理職で、女性が占める割合は極端に低い。その理由は?
今だに、年齢別就業率は、M字型カーブは日本と韓国だけ。これが第一の理由だ。出産しても離職しないでいい環境をつくることが大事。出産育児で退職することが諸悪の根源。
もう一つは、女性労働者の半分が非正規雇用であるということ。正規職員であっても、子育てが済んで再就職すると非正規雇用になる。
山下さん
1979年に女性差別撤廃条約に国連で採択された。現在、非締結国は、アメリカ、イラン、スーダン、南スーダン、ソマリア、トンガ、パラオ。
また、1999年に同条約の選択議定書の締結は103ヶ国。締結していないのは日本、韓国、タイなどだ。これは問題と思う。
女性差別撤廃委員会の日本への総括所見では、60項目中48項目が懸念事項および勧告だった。
2年後に報告することが義務づけられているフォローアップ事項は民法改正と暫定的特別措置。
民法改正は鳩山内閣では、内閣提出予定法案だったが、現実には提出されていない。男女共同参画会議は「民法改正が必要」としたが、第三次計画では計画は「引き続き検討を進める」にトーンダウンロードした。
岩田さん
日本の経済を発展するためにはエンパワーメントが必要。いまは企業は育児休暇を取って復職することが普通になった。しかし、育児との両立のプログラムではなく、育児中は休んでもいいというもの。休んでいいですよとなるとキャリアで差は出るのでよくない。
資生堂ではワークライフバランス大事に考えている。長く働いていることを評価しない。仕事の質を問題にしている。
女性管理職を増やすアクションプログラムをしている。現在22パーセントまでいった。3割までいきたい。
東日本震災で、水のいらないシャンプーを送ろうとしたのだが、県も自衛隊もとりあってくれなかった。女性の視点は災害時でもいるし、女性だけに必要なこともある。現に、眉墨が欲しいという声があとで聞こえてきた。資生堂はマッサージでの応援をしている。
福間正久・言行ふいっち隊
会社をリタイアすると、上げ膳据え膳は無理。できることは自分でする。介護が始まれば自分の時間で動けない。おじいちゃんが頑張れば、子や孫のお手本になろう。イクメンではなく、イクジーを実践中だ。
山下さん
飯館村では若妻を農繁期にヨーロッパ行かせた。5年で延べ100人になり、村が変わり始めた。エンジェルプランも全国で始めてつくり、飯館村は男女共同参画社会になった。
ここは「までい」で村づくりをしてきた。「までい」とは真手のことで、転じて、手間暇かけて、丁寧に心を込めてという意味。この「までい」という思いを大切にしたい。飯館村では今、政府を頼らず、じぶんたちで除染を始めた。女が変れば、男が変わり、地域が変わる。ボタン革命を全国で起こしましょう。
アトラクションは伝統芸能「石見神楽」。スサノウノミコトが、ヤマタノオロチを退治する物語で、すごい迫力でした。
閉会式では、仙台市長の奥山恵美子さんが「日ごろやっていることは、非常時でもできるし、やってないことは、できません。それを震災で実感しました。では来年は仙台で会いましょう」と来年へ向けて 力強く挨拶されました。
2日目のメイン行事は「松江から発信! ジェンダー平等を目指して」。そのメモは以下の通りです。
【シンポジウム】
山下泰子・国際女性の地位協会会長
ジェンダーの平等を目指して、明日からの具体的な取り組みのヒントを探りたい。今年のノーベル平和賞はアフリカの3人の女性が受賞した。とても嬉しいことでした。
橋本ヒロ子・国連女性の地位委員会日本代表
GEM(ジェンダー・エンパワーメント指数)は50位くらい。HDI(人間開発指数)は上位。GEMからGII(ジェンダー不平等指数)へ、見る視点が変わった。そして、経済エンパワーメント指数は、113カ国中32位。女性たちが自ら動く時は、融資などは恵まれている。GGIは、2009年134カ国中101。フィリピンは6位。
男性は仕事、女性は家事と思っている割合は韓国より高い。
岩田喜美枝・資生堂副社長
第三次男女共同参画基本計画の特徴は、三つ。
まず、女性が活動することで、経済を活性化させることを、考えの中心においたこと。これまでの福祉や人権の視点に付加した。
二つ目は、成果目標を掲げたこと。
三つ目は、ポジティブアクションを強調していることだ。それで、ゴーアラウンドタイムテーブル方式を採用した。
日本の企業の管理職で、女性が占める割合は極端に低い。その理由は?
今だに、年齢別就業率は、M字型カーブは日本と韓国だけ。これが第一の理由だ。出産しても離職しないでいい環境をつくることが大事。出産育児で退職することが諸悪の根源。
もう一つは、女性労働者の半分が非正規雇用であるということ。正規職員であっても、子育てが済んで再就職すると非正規雇用になる。
山下さん
1979年に女性差別撤廃条約に国連で採択された。現在、非締結国は、アメリカ、イラン、スーダン、南スーダン、ソマリア、トンガ、パラオ。
また、1999年に同条約の選択議定書の締結は103ヶ国。締結していないのは日本、韓国、タイなどだ。これは問題と思う。
女性差別撤廃委員会の日本への総括所見では、60項目中48項目が懸念事項および勧告だった。
2年後に報告することが義務づけられているフォローアップ事項は民法改正と暫定的特別措置。
民法改正は鳩山内閣では、内閣提出予定法案だったが、現実には提出されていない。男女共同参画会議は「民法改正が必要」としたが、第三次計画では計画は「引き続き検討を進める」にトーンダウンロードした。
岩田さん
日本の経済を発展するためにはエンパワーメントが必要。いまは企業は育児休暇を取って復職することが普通になった。しかし、育児との両立のプログラムではなく、育児中は休んでもいいというもの。休んでいいですよとなるとキャリアで差は出るのでよくない。
資生堂ではワークライフバランス大事に考えている。長く働いていることを評価しない。仕事の質を問題にしている。
女性管理職を増やすアクションプログラムをしている。現在22パーセントまでいった。3割までいきたい。
東日本震災で、水のいらないシャンプーを送ろうとしたのだが、県も自衛隊もとりあってくれなかった。女性の視点は災害時でもいるし、女性だけに必要なこともある。現に、眉墨が欲しいという声があとで聞こえてきた。資生堂はマッサージでの応援をしている。
福間正久・言行ふいっち隊
会社をリタイアすると、上げ膳据え膳は無理。できることは自分でする。介護が始まれば自分の時間で動けない。おじいちゃんが頑張れば、子や孫のお手本になろう。イクメンではなく、イクジーを実践中だ。
山下さん
飯館村では若妻を農繁期にヨーロッパ行かせた。5年で延べ100人になり、村が変わり始めた。エンジェルプランも全国で始めてつくり、飯館村は男女共同参画社会になった。
ここは「までい」で村づくりをしてきた。「までい」とは真手のことで、転じて、手間暇かけて、丁寧に心を込めてという意味。この「までい」という思いを大切にしたい。飯館村では今、政府を頼らず、じぶんたちで除染を始めた。女が変れば、男が変わり、地域が変わる。ボタン革命を全国で起こしましょう。
松江で開かれている日本女性会議に参加しています。
1日目は分科会で、私は「ライフワークバランス」をテーマにした第9分科会に参加させていただきました。結構、いいお話が聞けたので、長いですが、メモをアップさせていただきます。テープ起こしではなく、私のメモですから、表現や内容については講演そのままではないことを御容赦ください。
【基調講演】
基調講演は大沢真知子日大教授です。
結構、時代の関心の中にいた幸運児です。シカゴ大で学んでいた頃、マツダがアメリカに進出し、日本人の経済学者ということでミシンガン大に拾ってもらえ、経済を教えることになった。
今までの社会は、会社の中に個人があった。これからは個人の中に、仕事、学習、家庭生活、地域社会活動があるようになる。自分で自分を作っていく。それがこれからは大切だ。
ライフワークバランスに必要な4つのボールがある。
仕事
自分(健康・自己啓発)
人間関係(家族・友人
社会貢献
どれを優先するのではなく、ライフステージの中でボールの大きさを調整していけばいい。もっともっとから、自分を律する生き方へ。拡大ばかりを求める時代は終わった。自分に何が重要かという基準で判断すればバランスが取れるよう。男性の年収低下が、女性の社会進出の一因。男性の20代、30代の収入が下方シフトしたし、女性より男性が失業律が高い。
その結果、共働き家庭が増え、女性がが高学歴化していった。
少子化による若年層の減少も問題だ。
21世紀は人材不足時代になる。優秀な人材をどうつなぎとめるかが、企業の課題になている。その証拠に、初任給だけは下がっていない。企業への若者の定着率も低下しているが、これも、有能であれば何処でも再就職できると若者が思っているからだ。
英米ではその対策として、ワークライフバランスを導入した。はじめに取り組んだのはブレア政権。福祉政策から企業戦略へ。ワークライフバランスは変貌した。日本では30代の労働時間が増えている。私が調べてみると、労働生産性と労働時間は逆相関にあることがわかった。つまり、ワークライフバランスとは、時短ではなく、労働の質を変えることなのだ。働き方のバランスを考える。それは、働き方の希望と現実の差を埋めることでもある。
諸外国は正社員の短時間勤務や労働日短縮に積極的だ。日本では、ワークライフバランスの議論も正社員の働き方を変えること重点を起き、非正社員のWBLについては取り扱われていない。
女性の正社員は半数だ。87年以降に起った現象だ。男女雇用機会均等法がもたらした現象だ。その結果、女性労働者間で所得格差が大きくなった。
そして、男性に97年以降、浸透していった。
育児、介護労働に対する政府のリーダーシップの欠如は甚だしい。パート主婦は夫に守られているとしても、お母さんと息子の家庭のセフィティーネットがない。
非正規社員と正規社員の壁をなくすことが、この改善策だ。同一労働同一賃金の原則を徹底も重要。保育、介護行政の充実して、家族依存の福祉政策を改めることも必要だと思う。
【シンポジウム】
働く女性の人権センター 赤羽さん
組合は男社会の典型。パート労働者のための相談業務などするセンターを立ち上げたが、まだまだ。だから、自分で組合をやっている。
鍋島山口 大学教授
ワークライフバランスは、働く女性の問題はなく、介護を抱えていく男性、女性の問題となる。男性であれ、女性であれ、介護をする労働者を放り出せない。そうなると、ワークライフバランスが重要。非正規は女性だけでなく、男性の問題。介護のために辞めていく男性が増えていく。女性は辞めても、養ってくれる男子がいた。お母さんの介護で辞める息子は、養ってくれる人はない。つまり、男性の問題となる。そうなると、企業の問題であり、地域社会の問題である。
前田山陰中央新聞論説委員
社内で4人で論説をしている。大手新聞社と違い、4人だから、何でも屋ですが、主な担当は政治、経済です。
大沢さん
まず、今の時代とワークライフバランスを考えたいが、皆さんはどう思うか?
赤羽さん
今はワークライフアンバランス社会。昔は結婚即退職が当たり前だった。安い単価で働き、生む性である主婦になっていった。介護は働いた後のメンテナンス。女性は社会、家庭の無償労働者だった。妻のパートタイム労働者は、足りない夫も賃金を補うためのもの。これでは、問題は解決しない。出産で辞めるM字型労働しかなった。家事をしんがらでは8時間労働は許されない。男の沽券を守る働き方しか許されない。そして企業も主たる労働者の夫がいるので、いつでも首にでき、安く使える労働力としか女性を考えていない。時給1000円でも、1800時間働いても、180万円。このでは食べていけない。非正規社員にボーナスはない。そして、思うが、家族が死んでも、有給もない。人の死に差はあるのですか。家族が死んでも賃金が引かれる。慶弔金差別はそういうことだ。
生活保護よりも低い賃金実態。パートはお父ちゃんに食べさせてもらているから、家計補助でいいでしょう。それで賃金が増えるわけがない。個人ではなく、家庭に対する支給だった給与はおかしい。
「母ちゃんを働かせない給料を」が労組のキャッチフレーズ。労働組合は女性を守る男性のロマンでできた組織? 女性と非正規はコインの裏表。草食系男子、肉食系女子。女子は専業主婦化している。男女雇用均等法は、できの悪い男性企業戦士を、優秀な女たちに置き換えただけではないか。そして、足腰の強い一部女子だけが生き残った。辞めた人は心に傷が残った。勝ち組も、女で媚を売ったか、肩肘を張っていきてきた。結婚して辞めなくていいようのなったのが、せめてもの救いか。
鍋島さん
女性の役割は育児、介護だった。それでも、日本は男女雇用機会均等法が施行されても、男並みに働く女性は仲間に入れてあげるという男性社会に過ぎなかったが、男性にも辛くなった。
労働者が生活者ではあり得ない社会が日本。男性の社会を見直すことが必要だ働くために生きるのではなく、生きるために働く社会ではないといけない。今、50代の男性は2割は未婚。女性は7、8パーセント。親が倒れた時に、「おいちょと」と声を出しても、嫁はおらず助ける人がいない企業が男性を雇えば、親や子の世話をする妻もついてきた。でも、これからは無理な時代になる。結局、勤労者人口が極めて減ってしまう。
短時間で働けるオプション、家で働けるオプションを考えないといけない。ワークライフバランスを考える時代になった。介護休学が本気で出てきた。みんなで高齢者を見守る時代になった。ワークライフバランスは女性の問題ではない。みんなが知恵を持ち寄る社会、みんなで助け合う社会にしたい。
前田
私は恋愛戦争で負け続け、家に帰れば粗大ごみです。ワークライフバランスは少子化視点、ジェンダーの視点、福祉政策の視点、多様な働き方の4つの視点がある。ライフステージをどう考えるか、経済学的に考えれば、英国のリカードの理論がある。比較優位。自分の得意な分野に特化した方がいいという考え方だ。それで、男は仕事、女は家事に特化してきた。それが、性別による職業分業のベースになった。高度経済成長時代には合ったが、成熟した今では適合しない。
グローバル化によって競争が激化したからだ。コスト削減のため、人件費を下げる圧力があり、貧困化を招いた。短期的効率化が達成できたが、それでいいとは思わない。
大沢さん
では、この閉塞感を打破するヒントを
赤羽さん
ひとつひとつ課題を解決するしかない。国際化は誰のためのものだったのかと疑問に思う。経営者はグローバル化というと、賃金の引き下げばかりで、最後には海外に行くぞというのはおかしい。普通に働けば、普通に子供たち生きていける社会がいい。同一価値労働同一賃金が大事。介護は家庭で無償の女性の労働者として価格設定されている。見直しを。
IFO150条約も検討を。家族ではなく、個人中心にする。女が経済力を持てば家事、育児、介護の分割が始まる。
私がいるコミュニティユニオンは女性の70パーセント。だから、日曜日の朝の7時から会議をする。昼前に終われば、家族のために一日を使えるからだ。
女女間格差の問題もある。「努力した結果、今の地位がある。努力しないから地位がない」という勝ち組の女性もいる。その結果、女性の正社員でも育休とれない会社も現にある。私は勝組にならない選択肢を認める社会にしたい。
大鍋さん
自分の生き方は実験台だと思っている。タイムカードがない私が実践できなといけないと思っている。大学で行ずまって、「辞めてもいいか」と旦那に相談したら、「家事は分担してやるから、自分の食い扶持くらい稼げ」と言われて、今がある。おたおやか生き方を認めたい。今、学生が親の介護をしたいという。育ててくれた恩があるという。では育ててもらってない嫁はどうなのか。誤解を承知で言うと、介護しない自由を認めるべきではないか。仕事しつつ、育児しつつ、親を精神的に見守る。それを許容しないと、女性はいつまでも、介護の担い手だ。
ライフワークバランスでは、3つの「つ」が大事だと思う。
続けるのつ、
使うのつ、サービスを使う。使えば文句が出て、制度は整備される。
創るのつ、使えるサービスがなければ創ればいい。地域にない制度があれば自分で創る。嫌なら自分が地域社会を創っていく。そういう動きをしたい。
前田さん
経営者はワークライフバランスの重要性は分かっていても、資金繰りのことで頭がいっぱい。ワークライフバランスは恵まれた企業で、ワークライフバランスに応じる余裕はないのが現実だ。コストが合わないと経営者は思い、結局、ワークライフバランスは福利厚生の充実と考えている。
特に中小企業では、特定の人に特定の仕事を任せているので、休ませることができない。
働く側も、勤務先に育児休業制度があっても取得しない。休んでも代わりを務める人が育つと、自分の机がなくなる。自分の存在感がなくなると思う。上昇志向が強い人ほど傾向がある。
しかし、ワークライフバランスをうまく経営に生かしている会社もある。島根にある塗装会社の例だが、ワークライフバランスを採用してきめ細かに対応したことで、若い人が定着し、マスコミで取り上げられ、業績も向上した。
グローバル化によって競争が激化した。コスト削減のため、人件費を下げる圧力があり、貧困化を招いた。その結果、短期的効率化が達成できたが、これでは長く続かない。新しい方法を模索したい。
1日目は分科会で、私は「ライフワークバランス」をテーマにした第9分科会に参加させていただきました。結構、いいお話が聞けたので、長いですが、メモをアップさせていただきます。テープ起こしではなく、私のメモですから、表現や内容については講演そのままではないことを御容赦ください。
【基調講演】
基調講演は大沢真知子日大教授です。
結構、時代の関心の中にいた幸運児です。シカゴ大で学んでいた頃、マツダがアメリカに進出し、日本人の経済学者ということでミシンガン大に拾ってもらえ、経済を教えることになった。
今までの社会は、会社の中に個人があった。これからは個人の中に、仕事、学習、家庭生活、地域社会活動があるようになる。自分で自分を作っていく。それがこれからは大切だ。
ライフワークバランスに必要な4つのボールがある。
仕事
自分(健康・自己啓発)
人間関係(家族・友人
社会貢献
どれを優先するのではなく、ライフステージの中でボールの大きさを調整していけばいい。もっともっとから、自分を律する生き方へ。拡大ばかりを求める時代は終わった。自分に何が重要かという基準で判断すればバランスが取れるよう。男性の年収低下が、女性の社会進出の一因。男性の20代、30代の収入が下方シフトしたし、女性より男性が失業律が高い。
その結果、共働き家庭が増え、女性がが高学歴化していった。
少子化による若年層の減少も問題だ。
21世紀は人材不足時代になる。優秀な人材をどうつなぎとめるかが、企業の課題になている。その証拠に、初任給だけは下がっていない。企業への若者の定着率も低下しているが、これも、有能であれば何処でも再就職できると若者が思っているからだ。
英米ではその対策として、ワークライフバランスを導入した。はじめに取り組んだのはブレア政権。福祉政策から企業戦略へ。ワークライフバランスは変貌した。日本では30代の労働時間が増えている。私が調べてみると、労働生産性と労働時間は逆相関にあることがわかった。つまり、ワークライフバランスとは、時短ではなく、労働の質を変えることなのだ。働き方のバランスを考える。それは、働き方の希望と現実の差を埋めることでもある。
諸外国は正社員の短時間勤務や労働日短縮に積極的だ。日本では、ワークライフバランスの議論も正社員の働き方を変えること重点を起き、非正社員のWBLについては取り扱われていない。
女性の正社員は半数だ。87年以降に起った現象だ。男女雇用機会均等法がもたらした現象だ。その結果、女性労働者間で所得格差が大きくなった。
そして、男性に97年以降、浸透していった。
育児、介護労働に対する政府のリーダーシップの欠如は甚だしい。パート主婦は夫に守られているとしても、お母さんと息子の家庭のセフィティーネットがない。
非正規社員と正規社員の壁をなくすことが、この改善策だ。同一労働同一賃金の原則を徹底も重要。保育、介護行政の充実して、家族依存の福祉政策を改めることも必要だと思う。
【シンポジウム】
働く女性の人権センター 赤羽さん
組合は男社会の典型。パート労働者のための相談業務などするセンターを立ち上げたが、まだまだ。だから、自分で組合をやっている。
鍋島山口 大学教授
ワークライフバランスは、働く女性の問題はなく、介護を抱えていく男性、女性の問題となる。男性であれ、女性であれ、介護をする労働者を放り出せない。そうなると、ワークライフバランスが重要。非正規は女性だけでなく、男性の問題。介護のために辞めていく男性が増えていく。女性は辞めても、養ってくれる男子がいた。お母さんの介護で辞める息子は、養ってくれる人はない。つまり、男性の問題となる。そうなると、企業の問題であり、地域社会の問題である。
前田山陰中央新聞論説委員
社内で4人で論説をしている。大手新聞社と違い、4人だから、何でも屋ですが、主な担当は政治、経済です。
大沢さん
まず、今の時代とワークライフバランスを考えたいが、皆さんはどう思うか?
赤羽さん
今はワークライフアンバランス社会。昔は結婚即退職が当たり前だった。安い単価で働き、生む性である主婦になっていった。介護は働いた後のメンテナンス。女性は社会、家庭の無償労働者だった。妻のパートタイム労働者は、足りない夫も賃金を補うためのもの。これでは、問題は解決しない。出産で辞めるM字型労働しかなった。家事をしんがらでは8時間労働は許されない。男の沽券を守る働き方しか許されない。そして企業も主たる労働者の夫がいるので、いつでも首にでき、安く使える労働力としか女性を考えていない。時給1000円でも、1800時間働いても、180万円。このでは食べていけない。非正規社員にボーナスはない。そして、思うが、家族が死んでも、有給もない。人の死に差はあるのですか。家族が死んでも賃金が引かれる。慶弔金差別はそういうことだ。
生活保護よりも低い賃金実態。パートはお父ちゃんに食べさせてもらているから、家計補助でいいでしょう。それで賃金が増えるわけがない。個人ではなく、家庭に対する支給だった給与はおかしい。
「母ちゃんを働かせない給料を」が労組のキャッチフレーズ。労働組合は女性を守る男性のロマンでできた組織? 女性と非正規はコインの裏表。草食系男子、肉食系女子。女子は専業主婦化している。男女雇用均等法は、できの悪い男性企業戦士を、優秀な女たちに置き換えただけではないか。そして、足腰の強い一部女子だけが生き残った。辞めた人は心に傷が残った。勝ち組も、女で媚を売ったか、肩肘を張っていきてきた。結婚して辞めなくていいようのなったのが、せめてもの救いか。
鍋島さん
女性の役割は育児、介護だった。それでも、日本は男女雇用機会均等法が施行されても、男並みに働く女性は仲間に入れてあげるという男性社会に過ぎなかったが、男性にも辛くなった。
労働者が生活者ではあり得ない社会が日本。男性の社会を見直すことが必要だ働くために生きるのではなく、生きるために働く社会ではないといけない。今、50代の男性は2割は未婚。女性は7、8パーセント。親が倒れた時に、「おいちょと」と声を出しても、嫁はおらず助ける人がいない企業が男性を雇えば、親や子の世話をする妻もついてきた。でも、これからは無理な時代になる。結局、勤労者人口が極めて減ってしまう。
短時間で働けるオプション、家で働けるオプションを考えないといけない。ワークライフバランスを考える時代になった。介護休学が本気で出てきた。みんなで高齢者を見守る時代になった。ワークライフバランスは女性の問題ではない。みんなが知恵を持ち寄る社会、みんなで助け合う社会にしたい。
前田
私は恋愛戦争で負け続け、家に帰れば粗大ごみです。ワークライフバランスは少子化視点、ジェンダーの視点、福祉政策の視点、多様な働き方の4つの視点がある。ライフステージをどう考えるか、経済学的に考えれば、英国のリカードの理論がある。比較優位。自分の得意な分野に特化した方がいいという考え方だ。それで、男は仕事、女は家事に特化してきた。それが、性別による職業分業のベースになった。高度経済成長時代には合ったが、成熟した今では適合しない。
グローバル化によって競争が激化したからだ。コスト削減のため、人件費を下げる圧力があり、貧困化を招いた。短期的効率化が達成できたが、それでいいとは思わない。
大沢さん
では、この閉塞感を打破するヒントを
赤羽さん
ひとつひとつ課題を解決するしかない。国際化は誰のためのものだったのかと疑問に思う。経営者はグローバル化というと、賃金の引き下げばかりで、最後には海外に行くぞというのはおかしい。普通に働けば、普通に子供たち生きていける社会がいい。同一価値労働同一賃金が大事。介護は家庭で無償の女性の労働者として価格設定されている。見直しを。
IFO150条約も検討を。家族ではなく、個人中心にする。女が経済力を持てば家事、育児、介護の分割が始まる。
私がいるコミュニティユニオンは女性の70パーセント。だから、日曜日の朝の7時から会議をする。昼前に終われば、家族のために一日を使えるからだ。
女女間格差の問題もある。「努力した結果、今の地位がある。努力しないから地位がない」という勝ち組の女性もいる。その結果、女性の正社員でも育休とれない会社も現にある。私は勝組にならない選択肢を認める社会にしたい。
大鍋さん
自分の生き方は実験台だと思っている。タイムカードがない私が実践できなといけないと思っている。大学で行ずまって、「辞めてもいいか」と旦那に相談したら、「家事は分担してやるから、自分の食い扶持くらい稼げ」と言われて、今がある。おたおやか生き方を認めたい。今、学生が親の介護をしたいという。育ててくれた恩があるという。では育ててもらってない嫁はどうなのか。誤解を承知で言うと、介護しない自由を認めるべきではないか。仕事しつつ、育児しつつ、親を精神的に見守る。それを許容しないと、女性はいつまでも、介護の担い手だ。
ライフワークバランスでは、3つの「つ」が大事だと思う。
続けるのつ、
使うのつ、サービスを使う。使えば文句が出て、制度は整備される。
創るのつ、使えるサービスがなければ創ればいい。地域にない制度があれば自分で創る。嫌なら自分が地域社会を創っていく。そういう動きをしたい。
前田さん
経営者はワークライフバランスの重要性は分かっていても、資金繰りのことで頭がいっぱい。ワークライフバランスは恵まれた企業で、ワークライフバランスに応じる余裕はないのが現実だ。コストが合わないと経営者は思い、結局、ワークライフバランスは福利厚生の充実と考えている。
特に中小企業では、特定の人に特定の仕事を任せているので、休ませることができない。
働く側も、勤務先に育児休業制度があっても取得しない。休んでも代わりを務める人が育つと、自分の机がなくなる。自分の存在感がなくなると思う。上昇志向が強い人ほど傾向がある。
しかし、ワークライフバランスをうまく経営に生かしている会社もある。島根にある塗装会社の例だが、ワークライフバランスを採用してきめ細かに対応したことで、若い人が定着し、マスコミで取り上げられ、業績も向上した。
グローバル化によって競争が激化した。コスト削減のため、人件費を下げる圧力があり、貧困化を招いた。その結果、短期的効率化が達成できたが、これでは長く続かない。新しい方法を模索したい。
9月議会は一般会計補正予算案などを可決し、閉会しました。
一般質問をどすすればいいのか。それが課題です。25分の制限時間の中でどこまで県政の課題を追求できるのか。やはり、欲張らずに項目を絞って、深く追求すべきなのだと思います。11月議会では、しっかり考えてやりたいと考えていると、会派の控室に伊藤議長が訪ねてこられました。ベテランの議員ですので、そんなことを話していると、「いつ、代表質問をするの?」って聞かれました。「2月議会で登壇するよう会派のメンバーのお許しを得てます」と答えたら、「代表質問は時間制限がないだけな。最初の登壇しての質問は1時間ぐらいで止めんと何を聴いて、何を答えるか、わからんようになるけどな。あとは時間無制限だから、5時とは言わず、7時でも、8時でも納得するまで質問したらええ」と言っていただきました。よし。11議会はテーマを絞り、2月議会は思いっきり質問しようと心に決めたところです。
さて、今回の議会ではいつくもの宿題をいただきました。知事答弁でも「来年度当初予算で検討させていただきます」というフレーズが何度も出てきましたが、これから年末にかけて予算編成作業が本格化しますので、これが第一の宿題です。県民の皆様のために必要な場所にはしっかりと予算を付け、不要不急なこところは削減する選択と集中を考えて参ります。読者の皆さん、必要な予算、不要不急の予算があれば教えてください。
第二は雇用創造1万人プロジェクトと、環境イニシアティブ事業です。いずれも年末に向けて計画策定が本格化します。雇用と環境は県政の最大の課題ですから、しっかりと取り組んで参ります。
第三は閉会中の継続審査となった決算認定と産業振興条例です。決算審査は会計処理がうまくいっているかだけではなく、一年間の県政の総点検だと思っていますので、収支だけでなく、行政活動を再検証するという思いで取り組んで参ります。産業振興条例は、その趣旨には賛成なのですが、こうした基本条例はともすれば制定はしたものの、そこで終わって、実効性が伴わないことが少なくありません。どうしたら、実効性を担保できるか、新しい仕組みづくりに知恵を絞りたいと思います。
そして、最後に社会福祉法人の不正経理問題です。みのり福祉会は改善命令に対して、どう対処したかの報告を県にするよう命じられていますが、その期日が11月議会開催中の11月28日ですから、しっかりと報告の提出に備えて、関係法令の勉強など準備を進めなければなりません。あすなろ会は刑事裁判が係争中ですが、できるところから調査を始めたいと思っています。
大きな宿題は、この4つですが、来年4月にスタートする第5次介護支援計画、幼保一元化の問題、保育学院の将来設計など6月議会からの懸案事項も山積していますので、しっかり頑張りたいと思います。ほんと、1日36時間欲しいというのが今の心境です。
一般質問をどすすればいいのか。それが課題です。25分の制限時間の中でどこまで県政の課題を追求できるのか。やはり、欲張らずに項目を絞って、深く追求すべきなのだと思います。11月議会では、しっかり考えてやりたいと考えていると、会派の控室に伊藤議長が訪ねてこられました。ベテランの議員ですので、そんなことを話していると、「いつ、代表質問をするの?」って聞かれました。「2月議会で登壇するよう会派のメンバーのお許しを得てます」と答えたら、「代表質問は時間制限がないだけな。最初の登壇しての質問は1時間ぐらいで止めんと何を聴いて、何を答えるか、わからんようになるけどな。あとは時間無制限だから、5時とは言わず、7時でも、8時でも納得するまで質問したらええ」と言っていただきました。よし。11議会はテーマを絞り、2月議会は思いっきり質問しようと心に決めたところです。
さて、今回の議会ではいつくもの宿題をいただきました。知事答弁でも「来年度当初予算で検討させていただきます」というフレーズが何度も出てきましたが、これから年末にかけて予算編成作業が本格化しますので、これが第一の宿題です。県民の皆様のために必要な場所にはしっかりと予算を付け、不要不急なこところは削減する選択と集中を考えて参ります。読者の皆さん、必要な予算、不要不急の予算があれば教えてください。
第二は雇用創造1万人プロジェクトと、環境イニシアティブ事業です。いずれも年末に向けて計画策定が本格化します。雇用と環境は県政の最大の課題ですから、しっかりと取り組んで参ります。
第三は閉会中の継続審査となった決算認定と産業振興条例です。決算審査は会計処理がうまくいっているかだけではなく、一年間の県政の総点検だと思っていますので、収支だけでなく、行政活動を再検証するという思いで取り組んで参ります。産業振興条例は、その趣旨には賛成なのですが、こうした基本条例はともすれば制定はしたものの、そこで終わって、実効性が伴わないことが少なくありません。どうしたら、実効性を担保できるか、新しい仕組みづくりに知恵を絞りたいと思います。
そして、最後に社会福祉法人の不正経理問題です。みのり福祉会は改善命令に対して、どう対処したかの報告を県にするよう命じられていますが、その期日が11月議会開催中の11月28日ですから、しっかりと報告の提出に備えて、関係法令の勉強など準備を進めなければなりません。あすなろ会は刑事裁判が係争中ですが、できるところから調査を始めたいと思っています。
大きな宿題は、この4つですが、来年4月にスタートする第5次介護支援計画、幼保一元化の問題、保育学院の将来設計など6月議会からの懸案事項も山積していますので、しっかり頑張りたいと思います。ほんと、1日36時間欲しいというのが今の心境です。