すなば たかひろ

「元気で人に優しい鳥取」を取り戻すため、県議になった元新聞記者の挑戦記。みんなで鳥取の未来像を考えましょう!

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鳥取市庁舎基本計画が信じられない???

2011年10月18日 | 日記
 鳥取市が新庁舎の新築移転基本計画案を発表しました。新聞報道によると、当初の基礎調査時点で93億円とされていた建設費が、74億円に圧縮したと新聞報道でありましたが、皆さんはどうお感じになりましたか? 私は住民投票にむけて、ようこんな数字を出したなと不快になりました。

 93億円が74億円になった理由が、1平方メートルあたりの建設単価を引き下げたことと、公用車を減らすことで立体駐車場の建設費を削ったからというのです。だったら、なぜ、今の段階で、この金額になったのでしょうか。今回の数字は住民投票向けの作文か、前回の数字がいい加減だったかのいずれと思われた市民の皆さんは多いと思います。きちんと市民と向かい合い、正直に話すことがなぜできないのか。私は市の姿勢に不信感を募らせました。

 建設単価をいじれば、いくらでも建設予定費は変わります。では、なぜ、基礎調査時点と今で大きく変わるのか。建設資材単価が下がったとは聞いていません。むしろ、東日本大震災で高騰傾向にあります。最初は豪華にしていたものを、市民の反対が多く、住民投票もあるでとりあえず下げたのではないかと疑問を感じています。しっかりした根拠があれば、変わらないはずだし、皆さん、おかしいと感じませんか。もし、今回の単価が正しいとしたら、基礎調査時点の数字がおかしくなります。必要以上に豪華にしなければならなかったか、実にいい加減に計算をしていたことになります。基礎調査時点の数字が正しく、今回の数字が違うなら、住民投票が終わるまではこの数字で走り、その後、「設計をしていみたら、やはり、この単価になりました」と修正するんだろうなと邪推してしまいます。ここは、しっかりと、建設単価が変わった理由を市民に説明して欲しいと思います。

 次に、公用車の削減の議論です。公用車の削減は環境問題からは賛成です。しかし、住民サービスの低下につながりませんか。もし、住民サービスの低下にならないなら、無駄な公用車をたくさん抱えていたことになります。ここで大きな疑問が浮かぶのです。移転計画そのものが、市の在り方をちきんと検討したものではなく、実にいい加減なのではないかということです。20年後、30年後の鳥取市のあるべき姿を見つめ、市職員はどれくらいるのか、機材はいくらいるのかなどきちんと計算したのか、私は疑問です。まず、建設ありきではないのか。そう思えてしかたありません。さらに周辺整備は巨額になるのではないかという疑問もあります。

 市民の対案の基本は「もったいない」。使えるものは最後まで使い、税金の一円も無駄にしたくないという思いです。東日本大震災以降、日本国民の思想はパラダイムシフトしつつあります。鳥取市の計画にはそんな思いはありませんが、市民の対案にはそうれがります。住民が作成したものですから、建築の専門家が入っていますが、市の基本計画に比べ、粗いものであることは歪めません。しかし、別に仕事を思っている市民の案ですから、いたしかたない部分もあると思います。しかし、そこには嘘はありません。もっといい意見があれば、どんどん修正していきます。それが民主主義の本当の在り方だと思います。市民みんなで市庁舎計画案を創ることは、市政を市民が運営することに他なりません。今、問われているのは、鳥取の民主主義です。

 
コメント (2)
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