GITANESは火の立ちがいいので、あまり灰をこぼすことがない。
なのに指は火傷だらけ。
それとは無関係に・・・。
小学・中学生の頃、学校生活の中でイヤなことは色々あった。
小学校での給食も自分にとってはイヤなシステムだった。
5年生の頃には「米飯給食」といって、週に1回ぐらいはご飯がでたが、
基本的にはパンが主食。
おかずはほとんどまずい物ばかりしか記憶に残っていない。
「ご飯の日」でも、お茶ではなく牛乳が出た。
今思えばすごい組み合わせだ。
ご飯といえばお茶、パンならば牛乳やコーヒー
と言った、食事についてのごく当たり前の感覚、
食文化の一部分だとも言えるだろうが、それらは確実に
給食によって破壊されている。
他にイヤなことといえば、音楽の時間の歌(歌唱)のテスト。
クラスの全員が聴いているところで、一人ずつ順番が回ってきて、
先生の下手な伴奏に合わせて歌を歌わなければならない。
小学生なんて残酷なもんだから、ちょっと音程が外れていると
徹底的に笑われ、からかわれる。
小学3年生の頃のクラスメイト、イナバ君は
歌のテストで音程を外しまくり(彼の名誉のために言うと、リズムは
さほど狂っていなかった)、その後中学校を卒業するまで
あだ名が「富士山」だった(歌の試験の課題曲が「富士山(あたまを雲の
上に出し♪」だったから)。
音楽の先生曰く、
「音程はさておき(さて置かれたイナバ君はかわいそうだったが)、
元気に歌うことは誰にでもできるんだから、大きい声で元気よく歌え!」
とのこと。
音程を、ほぼオリジナルと言えるレベルまで変えてしまったイナバ君より、
ボソボソと小さな声でしか歌わない私の方が強く指導された(叱られた)。
「なぜお前は大きく元気よく歌わないんだ?!」と言われ、
「どうしてあんたはそんなに元気に歌えるんだ(好きでもない歌を)?!」と
頭の中は疑問で一杯だった。
入学式や始業式、卒業式など、大きい行事には予行演習が行われる。
そこでは「起立」も「校歌の斉唱」も強制された。
それに従わないという選択肢などどこにもなかった。
逆らったら怒鳴られるか、殴られるだけだった。
何の因果か、高校の頃には応援団に入らされ、
来る日も来る日も校歌を大声で、声が枯れるまで歌わされた。
歌わなければ竹刀で殴られるだけである。
これらの結果どうなったかと言うと、「校歌」の類(「社歌」も含まれるかもしれな
い)
が大嫌いになり、「歌わなくてすむなら、なるべく歌いたくない歌」になってしまっ
た。
学校行事で君が代を歌うことを強制するかどうか、反対派も賛成派も
色々意見はあると思うが、双方ともどこか根本的に間違ってはいないか?
素朴に、普通に考えて、
「歌うことを強制される歌」を好きになる訳がない と思うのだが。
私は普通の生徒・学生だったから
「やったらいけない」と言われることはどんどんやりたくなり、
「あれをやれ!これをやれ!」と強制されたことからは、何とかして逃げようと頑
張った。
幸か不幸か、私は小学校入学から大学卒業まで
君が代を歌うことを強制されたことがない。
もし強制された経験があったなら、好きになっていたのか?
嫌いになっていたのか?
因みに私は今でも「富士山♪」が嫌いである。
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