GITANESのパッケージの色から逆算するべきだ。
それとは無関係に・・・。
事務所へ飛び込み営業さんがやってきて、おまけにそれが自分に関係のある
業界である確率は、こっちがどれだけ忙しいかに比例するものだ。
飛「ごめんください。●●●という印刷会社なのですが、ご担当の方」
私「はい?●●●さん?」
飛「はい。よくこのあたりを廻らせていただいてまして。」
廻らせてあげているつもりはどこの誰にもないだろうけど。
私「はいはい。」
飛「御社のことがいつも気になっていましたが、今日はちょっと立ち寄らせていただきました」
それが立ち寄る理由になっちゃうんだなあ。
私「なるほど。」
二人組みの飛び込みさんは、一人がふくよかな若い男性で、ニコニコしているが
まったく喋らず、もう一人は少し年上で名刺の肩書きもそれなりに上の方で
あるらしい様子。
飛「弊社は、○○を得意としておりまして、御社にニーズはおアリかと思いまして」
私「なるほど、なるほど。」
ここからいくつか飛び込みさんからの質問が続く。
デスクの上に放置しているやりかけの仕事が、少々複雑な内容だったので
それを忘れないように、なるべく上の空で聞いて上の空で答えるように努めた。
25年も社会人をやっていると、そんな芸当もできるようになるもんだ。
飛「という訳でございます」
私「なるほど、よくわかりました。」
飛「いかがでございましょ?私どもにぜひ一度お仕事を」
私「まあ、そのあたりは私もペーペーでございますので一存では決めかねます」
飛「そうでございましたか。まあとにかく、会社は遠方ですがこの近くにお取引先様も
ありますし、軽いフットワークで対応もさせていただけますし・・・」
あ、まだ話は続くのだ。
私「わかりました。では、一度検討させていただきまして、こちらから連絡させていただきます。」
飛「それでは一度、見積だけでもさせていただきましょうか?」
させていただきましょうか?何がどうなったらそんな結論になるんだろうか。
飛「大体印刷部数は何部ぐらいでしょうか?見積だけでもさせていただきましょう。」
めがねを外す。決して睨むことのないように注意を払いながら、上役さんの目を見つめる。
私「こちらから連絡させていただきます。よろしいですね?」
それから5秒後に二人は帰っていった。
最初からきっぱり断るべきなんだろうか?
でもそれは、なかなか勇気の要ることなのだ。
察していただきたい。
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