国境の長いトンネルを過ぎると 雪国だった。
この文章どおりに関越トンネルを過ぎるとそこは雪国だった。
突然に景色が変わる。
小説の最初の文 雪国はそれだけで充分魅力的だ。
私たちをぐいぐい 文章に引っ張っていく。
雪に慣れない私たちはそれだけで 未知の世界に入っていく。
今日見た湯沢は 本当に 見慣れぬ世界で私達を虜にした。
雪って本当に不思議で 白いその世界は異空間の感じがする。
あらゆるものが 浄化されたような感じがする。
雪山の山の端が 葉を落とした木々で縁取られ
何とも言えない味わいがあった。
晴れたり、 曇ったり、 時々雪がぱらついたりしながら
私達は充分雪を楽しんだ。
塩沢は塩沢紬で有名だが 行ってみると小さな町だった。
昔の宿で 最近手を入れ 宿場町を再現していた。
ローカル列車で
塩沢 - 上越国際スキー場 - 大沢 - 石打 - 越後湯沢と移動したが
スキー場と駅が連結している。
東京から若い子たちがそのままの格好で遊びに来て
貸スキーでスキーをするという現代
越後湯沢駅は人々でごった返ししていた。
(石打はちょうどオリンピックで銅メダルを取った
小野塚彩那選手の出身地らしく 祝 小野塚の旗があちこちに。)
小説の雪国とはかけ離れた状況だが
若い子たちに活気を感じる。
これも必要なのだろう。
雪の量は関東平野と違い
白く重く何もかも覆い尽くしている。
それでも 例年の1/3らしい。
列車から見る雪景色にすっかり魅了された1日だった。
ふぅ~ん。 いいなあ~。
でも実際に生活する人たちは大変でしょうね。