テニスの仲間がお彼岸用にとお団子の粉をくれた。
彼女はよそのクラブの人。
農家なのでお米をひいて持ってきてくれたのだ。
子供の頃、母に言われてお米をもってよく近所の農家に行った。
お米を粉にしてもらうのだ。
母はそれで草餅、柏餅、十五夜のお団子等を作ってくれた。
それで私も何となくお団子の作り方を知り
時々思い出したように作る。
今の時代、買った方が早いし無駄がない。
それでも時々作る。
すべてのものがお金を出せば手に入れられる時代だ。
しかしそれでは なぜかしら つまらない。
お団子をこねているといろいろ思い出してきた。
子供のころは布団の打ち直しを手伝わされたり
ほどいた毛糸のまき直しをいやいや手伝わされたものだ。
母親がする洗い張りや餅つきのこね手をやってみたくて
大人になったらやろうと思っていたが
もうその時代は過ぎて
さすがにそれは経験がない。
お団子を作っているうちに色々な思い出が押し寄せてきた。
簡単に手に入る事 イコール 幸せ なのか
ときどき考える。