FくらぶのSさんが文挾に土地を持ち
趣味としていろいろな花を植えている。
まるで風のガーデン
見たこともなかった花々がいっぱいだった。(もう5,6年前の話だ)
しばらくぶりで仲間3人で出かけてみようと相成った。
その前に仲間のご主人が経営するお店「キキョウ」で天ざる蕎麦を・・・
そして例幣使(れいへいし)街道を行く。
例幣使街道は狭く、両側に杉並木の大木が迫る。
(例幣使街道とは…江戸時代の脇街道のひとつで
徳川家康の没後
東照宮に幣帛を奉献するための
勅使(れいへいしと言う) が通った道)
脇道に入りSさんの土地へ。
そこは30年以上前に売られた土地で
その後不動産屋がつぶれ
今は家を建てることもできない所とか。
人が来ることもなく、草がおいしげっていた。
Sさんはそこにいろいろな花を植えて楽しんでいる。
薔薇やレースフラワーが咲き乱れていた。
白い花が多く、アザミの紫が色どりとなっていた。
だが今回は草の勢力の方が強かったようだ。
コーヒーを淹れ、ケーキを食べながらおしゃべり。
仲間Tが「昔、私も菅平(長野県)に土地を買ったの。
でも行くことがないの。」
「一時、別荘地ブームがあったよね~」
しかし今はできるだけ持ち物を減らしている状態。
もう何もいらないのであった。
風が吹き抜ける原っぱの中のガーデン
コーヒーが胃袋に沁み、
みんなでなんとなく
遠い過去、若かりし過去に思いを馳せたのだった。