小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

寺田寅彦 「物売りの声」

2005-12-21 23:38:54 | 随筆・エッセイ
昭和10年に書かれた随筆ですが、アーカイブスを作るべきだというくらい、既に物売りの声は減り始めていたようです。
豆腐屋、納豆屋くらいはわかるのですが、「辻占売り」、「千金丹売り」、「枇杷湯葉売り」等になると、売ってる物自体がよくわかりません・・・
著者が科学者であるためか、物売りの声が間や音調を含めてきちんと記述されていて、その場で売り声を聞いているようで面白いです。
岩波文庫「寺田寅彦随筆集 第5巻」で、8ページ。
寺田寅彦随筆集〈第5巻〉

岩波書店

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