小品日録

ふと目にした光景(写真)や短篇などの「小品」を気の向くままに。

武田百合子 「枇杷」

2006-06-07 23:21:36 | 随筆・エッセイ
枇杷にまつわる夫・泰淳の思い出をしみじみと綴っています。
著者が刺身のように薄く切って食べやすくしてくれた枇杷を、少し震える指でつまみ、口へ運んでいって、歯茎で噛みつぶして食べるところの描写が、とてもいいです。
きっと枇杷が食べたくなりますよ。
夫に対する愛情あふれるまなざしがとても暖かです。
ちくま文庫『ことばの食卓』で、約3ページ。
ことばの食卓

筑摩書房

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