もう「読書の秋」は過ぎてしまいましたが、外は寒く、夜は長いこの季節、本を読むのは楽しみです。
この『名作うしろ読み』は、古今東西の「名作」といわれる作品のラストの一文を紹介した読書ガイド(?)なのです。
小説のラストを明かしてしまったらつまらないじゃないか、と思われるかもしれませんが、まあ、何しろ「名作」ですから、話の筋はなんとなく知っているでしょうし、著者が「お尻がわかったくらいで興味が半減する本など最初からたいした価値はないのである。」というとおりですので、ご安心してお読みください。
もちろん、ラストの文だけではなく、著者の鋭い短評もついてますので、興味深く読めます。
章建ては、「青春の群像」、「女子の選択」、「男子の生き方」、「不思議な物語」、「子どもの時間」、「風土の研究」「家族の行方」となっていて、ジャンル分けも面白いです。
こりゃ名作じゃなくて、「迷作」だと思ったり、やはり名作なんだなあと確認できたり。
再読したくなる作品もあれば、手にとる機会がなかったものを読むきっかけにもなりそうです。
紹介されているのは132冊、これ一冊で読んだ気になれる?
名作うしろ読み | |
クリエーター情報なし | |
中央公論新社 |
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