島木健作 「赤蛙」

静養のため、修善寺に来た「私」であるが、日当たりの悪い部屋で、沈みがちにすごしていた。しかし、ある日、赤蛙が、速い流れを渡ろうと何度も試み、終いには渦に飲み込まれてしまうのを見て、強い印象を受ける。
最初の方は気分が落ち込むようで読みたくないかも知れませんが、赤蛙の挑戦の部分からは応援したい気持ちになり、最後には何かの力が得られるかも知れません。
新潮文庫「赤蛙」（1994年復刊、品切）で１０ページ。
青空文庫で電子データが読めます。
*その後、講談社文芸文庫から出ました。

第一義の道・赤蛙 講談社 このアイテムの詳細を見る