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週五日記

ボチボチがんばります

医療サービス価値企画

2012-03-29 10:50:23 | Weblog

飛ばし飛ばしで読了。

医療という緊急性を要する場合が多々ある場合、

設計思想(かっこよくいけばアーキテクチャ)を

じっくりことこと煮込んだスープのように、考えることは

なかなか難しかったのだろう。

 

じっくり、考えていると、せちがらい世の中では

さぼっているように思われる場合もあり、なかなかツライところ。

 

いま思いついたが、営利企業の場合であれば、製造業の原価企画のように、

設計時点で、制約条件に出来るだけ配慮しながら、

品質とコストのバランスのベターチョイスで製品をつくることになるが、

医療の場合は、そもそも『制約』を認識することに、人間の認識したくない

という『抵抗』があるだろうし、困難な場合も多い。

 

しかし、ここまで経済的な意味での制約や、医療従事者のマンパワーの

制約など、制度の構造的な問題だとしても、『どうにもならない』制度

の『慣性』が強いのだから、医療の中で『節約』できそうなものについては、

『制約』という考え方を取り入れないといけないのかもしれない。

 

前ふりが長くなったが、この本では、医療の質の向上と、資源消費量の削減は、

相反しない結果もあるし、両者を『価値企画』では達成できるという結果で、

納得もいく。

しかし、入院部分の質を高めても、外来部分と密接に関連しており、

両者含めての『価値』の検討が難しいだろうというのが頭に残る。

 

あと、医療福祉複合体となると、上記の難しさと同様に、さらに難しい。

 

あと、なんといっても、医療従事者と、事務職員の連携が、

『医療サービス価値企画』のキモであると感じる。