トーネードの無職生活

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イージスアショアについての記事を読んで

2019-08-16 10:56:45 | 日記
 イージスアショアは陸上自衛隊が導入しようとしているシステムで、打ち出された弾道ミサイルをレーダーで探知して撃ち落とすというシステムです。このシステムが導入されることとなったときに自分の中では、海上自衛隊のイージス護衛艦のシステムのなかから必要なシステムを陸上に設置するのだろうと思っていました。

 実際にイージス護衛艦は弾道ミサイル迎撃実験にも成功しているので、こなれた技術をつかってあまりコストもかけずにシステムは導入できるもと思っていました。ところが、イージスアショアに関するネットの記事を読んで自分の認識が全く違っていたことと、ネットの記事を書かれた方の情報が正しければ、今回のイージスアショアの導入はかなり問題のあるものでありそうです。現在でも防衛省が設置したいとした秋田県への説明に用いられたデータに不備があったりして、秋田県側の態度が設置させずという感じになっています。

 単純に考えると今現在日本が弾道ミサイルを迎撃できるのはイージス護衛艦だけなので、もし北朝鮮が妙な気を起こしたりするとイージス護衛艦を一隻ないし二隻は日本海に展開させなければならないと思います。しかし、イージスアショアを導入しておけば貴重なイージス護衛艦を日本海に張り付けずに他の任務にあてることができます。その意味ではイージスアショアを導入するのは正解という気がします。

 ところがネットの記事によると日本に提案されたイージスアショアのレーダーのシステムはロッキード・マーチンとレイセオンの二社のシステムが提案されていて、防衛省はロッキード・マーチン社製を選定したとのことです。このシステムはまだ完成されたシステムではなく完成するまでにはんなり時間がかかりそうです。ところがアメリカ海軍が選定したイージス艦に搭載するシステムはレイセオン社製のものだそうです。海軍の駆逐艦に搭載するのですからかなりの数が生産されると思うので、性能的にも不具合の解消も進むでしょうし、コスト的にも安価になるののではないかと思います。このシステムの選定については一番問題のように思うのですが、記事の中にはほかにも色々と記述されており誰が中立公平な立場からシステムを選定し、誰がそれを正しく評価して承認したのか。などなど疑問を感ずる点が色々ありそうです。

 それからイージスアショアを導入して設置した際にレーダーの電波が付近に暮らす住人に影響がないかを検証したとのことなのですが、その際使われたのが陸上自衛隊が装備した地対空ミサイルのレーダーだったとのことです。記事を書かれた方はイージスアショアそのレーダーの確か1000倍強い電波になるはずと書かれていました。私も以前、防衛省向けの製品を製造している電機メーカーに勤めていましたが、護衛艦に搭載されたレーダーから電波が出るとレーダーにかざした手のひらが熱くなったという話しを聞きました。ですから強力なレーダーの電波はかなり危険な存在であるので、人の住んでいるところからはかなり離れた場所に設置しないと危険な気がします。

 とにかく防衛装備品については秘の問題もあるとは思うのですが、公表しても良い情報でも出てこないので非常に不安に感じることがあります。とにもかくにもイージスアショアが問題なく導入されることを祈っています。