トーネードの無職生活

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電機大手ベア1500円で決着に

2018-03-10 23:24:45 | 日記
 電機メーカーの大手が1500円のベアで決着するとのことです。毎度のことですが、本来交渉で決着するのは来週の水曜日なのですが、事前に組合側が流すのか、会社側が流すのか、大手がいくらで決着するのかが事前に報道されます。そしてこれがいつも報道どおり。大手組合の決着の翌週に回答期限を設定する中堅労組からすると、これから交渉本番なのに事前に相場が決まってしまって困ったもんだと思ったものです。

 というのも私は大手電機メーカーの系列企業の電機メーカーの労働組合の役員をやつていたもので、大手が決着するとの報道を聞いて、ああそうなのねという感じで、なんで事前に相場が公表されるのかなあと思っていたのでした。その疑問は今でも解決しませんが、まあ毎年の事です。

 大手の系列の会社というのは、その会社の成り立ちとか、経営者が親会社からくるとか、それぞれ状況に違いがありますし、人事当局も親会社の決着した水準を限度にするという意識もあったりする場合もあるので、親会社の労使がどの水準で決着するか。そして交渉するのは賃金だけではないので、その他の項目でも親会社の労使がどのような制度を取り入れようとしているのか、などなど情報を集めて交渉にあたりました。

 ただ、組合員にとっても一番の興味はどれだけ賃金が上がるのかなので、ベアがいくらになるのかには注目が集まります。昨年よりベアが高ければ、給料の額が高くなるかもしれないと希望を持つ人もいますし、前年よりベアが獲得できなければ給料はあまりあがらないかなと想像したりというのが組合員の感じるところです。

 私が春闘を組合側で戦っていた時には、正式に親会社の回答がだされてからでした。その前にニ・三回の交渉をもちますが前哨戦で会社の経営状況の話だったりと本格的な賃金交渉には入りません。というか、入れません。

 そして親会社の労使交渉の決着をみてはじめて賃金交渉が本格化します。そして交渉が本格化すると交渉期限の前日ぐらいからまともな交渉になるってのが私が勤めていた会社の労使交渉で、前日まで労使の主張かみ合わずなんて情報を流しても、その日の深夜の交渉でまとまるなんて状態です。組合員からすると前日まで交渉がかみ合わなかったのが、朝会社に来てみたら交渉がまとまりました。なんて感じでわかりにくいというか、だまし討ちのようなことになっていました。

 それも長年の労使関係の結果でありまして、果たしてその会社を去ってから10年以上になるのかなという私にとっては、いまどのような交渉をしているのかは、全くわからないのですけれどもね。有意義な労使交渉をしてもらいたいものです。