tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

憲法9条

2010-12-14 17:46:20 | 日記






やっぱり9条か・・・。まぁ、保守系の人は「あぁ、9条の縛りが・・・。」なんて嘆く訳ですけど、俺は9条下において自衛隊が行える自衛の範囲はもっと広いはずで、それを縛っているのは国民だと思っている訳ですよ。

例えば国際紛争を解決する手段とならず、慣習国際法上において認められた国家の権利であるなら武力攻撃予測事態における先制的自衛権の行使も9条に抵触はしないでしょう。敵の武力攻撃を阻むことにはなっても、その後、行動を続けるか否かは相手しだいだからね。

「日本は相手の武力侵攻を阻む」と言うことで行動を止めるか否かは相手の問題です。日本は相手が侵攻して来たら拒否するのみ。領土紛争なんて見れば解ると思うけど、実行支配に対して相手が侵攻して来た場合、押し戻したとしても相手が領有を主張し行動し続ける限り実質的な解決とは言えない訳でしょう。

自衛隊は敵が侵攻して来た場合のみ阻むのであって、こちら側から侵攻することを想定してはいない。それは自衛権行使の要件を満たす、武力攻撃予測事態における先制的自衛権の行使に適応しても同じです。相手が要件を満たさない限り、日本は行動できない。

日本は極めて高い確率で相手が武力攻撃すると解らない限り動けないのだから拒否的抑止力以上の強制力は発揮できないですよね。こちらからは仕掛けられない以上、抑止力以上の強制力にはならないですよ。どうやっても恫喝にはならないんです。

「拒否的抑止力は構成できても、それ以上の力によって相手を従わせることはできない。」戦力分析をやっているんだから、こんなことは相手だって解るでしょう。つまり自衛隊は攻められれば動くだけなのだから実質的に相手の脅威にはなってない。相手が例えば領有の関して主張を止めるか否かは相手の問題と言う粋からは脱しない。



相手の攻撃を拒否すること、つまり、こちら側に進んで来るのを阻むこと自体は国際紛争を解決する手段とならないですよね。先制的に敵地を攻撃したとしても実質的には拒否しただけなんです。敵性国を占領して強制的に紛争を解決しようと言うものではない。その後の相手が行動を止めるか否かは相手の問題でしょう。

日本が拒否的抑止力を期待しても、それを抑止力足らしめるのは相手ですよ。相手が動けば日本は拒否力を行使するのみ。

あのね。9条は【国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。】と言っているだけの話です。そもそも自衛隊の拒否力だけでは侵攻を阻むことはできても国際紛争を解決することはできませんよ。

武力攻撃予測事態における先制攻撃も含め、拒否に徹して自衛権行使の要件である【急迫性・違法性・必要性・相当性・均衡性】を厳密に守るなら、9条を越えることこそ至難の技です。後は国民の意識と必要性の問題です。

ほら、憲法改正を掲げた安倍元総理、選挙で負けたじゃん。つまり自衛隊の行動の範囲は現時点で国民が縛っているんですよ。でも、解釈の変更までも否定する政党が政権を取っている訳ではない。更に世論調査などを見る限り、解釈で対応すること自体は多くが否定している訳ではないよね。

まぁ、そう言うことです。日本は他国家との条約を前提とした連携を信じて安全保証を成す防衛的現実主義から脱することはできないのだから考察の範囲なんて限られたものです。だから、武力的な安全保証を語る上で、本来は右派も左派もないはずなんです。




右派・左派、色々考えはあるだろうけど、日本にあっては如何に寛容派でもなんや論拠をもって「相手は攻撃して来ない。」と言っているだけで、「死ぬことよりも重要なことがある。」と主張している訳ではないでしょう。

防衛なんてものの必要性とは自存、つまり自らの命を前提にしているのだから、覚悟を伴なわない理念は必要性を越えちゃ駄目なんです。可能性が存在する限り必要性も存在する。後は蓋然性の問題で必要度は判断される訳です。それでも不測の事態は起きるんだ。



仙石官房長官・・・言葉って大切だよね・・・

2010-12-14 15:15:45 | 日記



心情的なことは知らないよ。人間性も知らん。安全保証の方が優位だとか、上から言いたいとか、そんなのも知らんけど、仙石さん。強制力は使いたくない訳でしょう。実質的に貴方達はあくまでも、お願いする側で極めて平身低頭で行くべきなんじゃないですか。流石に甘受とか言えば反発されますよね。

結局、「甘んじて受け入れていただきたい。」ってことでしょう。沖縄県民に対する説得って、まだ始まったばかリじゃん。その段階で快く受け入れる訳ないでじょう。そりゃ当たり前として「なんで沖縄の民意が拒否する基地を甘んじて受け入れなければならないんだ。立場を解っているのか。」ってなりますよ。

甘んじて受け入れるね・・・。不充分であっても与えたものを受け入れて頂きたいってか。ん・・・。そうじゃないでしょう。

政府は沖縄の民意を基地受け入れに向けなければならないんだ。つまり別の部分で補完することによって充分と成すのが政府の役目じゃないですか。それには頭を下げることだって含まれるよ。

実感がないために国民の目が安全保証に向かない場合もあるでしょう。そんな時は国民に代わって頭を下げることだって選ばれた国会議員の役目じゃないですか。国民とは身近なことに目が行きがちだからね。その辺は政治家が補完するべきですよ。

現段階では「理解していただくよう努力する。」が適当だろうなぁ。沖縄県民を説得する立場でだよ。現段階において流石に「甘受していただきたい。」はないと思う。負担軽減やら支援策やら努力を放棄している印象になるからね。

でもまぁ。言った限りは頑張ってください。このままだと、次の選挙には勝てませんよ。それを覆すには成果を積み重ねる他はない。