tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

平和的解決 北朝鮮問題

2010-12-13 02:13:37 | 日記




休戦協定・交戦規定として同等の攻撃しかできないと言ったような縛りがあったとしても、後に韓国は「次は自衛権行使だ。」と主張しているわけですよね。北朝鮮が挑発行為を行えば交戦規則に縛られず自衛権を行使すると言うのが今の韓国の姿勢はこうですよ。これって布石かもね。

国連憲章51条には【国際連合加盟国に対して武力攻撃が発生した場合には、安全保障理事会が国際の平和及び安全の維持に必要な措置をとるまでの間、個別的又は集団的自衛の固有の権利を害するものではない。】ってあります。

韓国は民主制ですから、つまり民意に押される形になるんでしょうか、あくまでも自然権と捉える気なのかもしれないが、韓国は国連加盟国ですから、自衛権行使である以上、国連軍の支援を得られなくなるような事態になるのは避けるでしょう。つまり国連憲章に沿った自衛権の行使になる。

まぁ、砲撃に遡って自衛権を行使すると言う訳ではなくて次に北朝鮮が韓国に対して武力攻撃を行った場合に自衛権を行使するってことだよなぁ。それってさ・・・あれだよね。

やっぱり、俺の見方が誤っていた可能性もあるかも、「北朝鮮は経済制裁で冬を前に相当に弱っている。中国も面子を潰され安易に武力的支援ができない。」なんて情報を米韓が掴んでいたら北朝鮮の暴発待ちって方向性もあるかもね・・・。これって確かに常套手段ではある。経済制裁は準戦争行為とかってね。





平和主義なんて掲げているけど、抑止力すら上手く扱えない日本の外交なんてハッキリ言ってポンコツじゃないですか。日本では北朝鮮と米韓の間に立って平和的・外交的解決なんて引っ張って来れないでしょう。

能力と意志を見せ付けることで抑止効果を生むって言うのが演習。演習は演習で重要なんだけど、外交力があるなら演習やりながら北朝鮮に外交的アプローチをかけることだってできるんじゃない。

旧社会党系がいたり、またもや社民党に擦り寄ったりして民主党政権は比較的左派に近い政権なのだから日本の左派の底力を見せるチャンスなのだけど、残念。内向き内向きで外には中々向かないよね。また、その他、野党にも期待なんてできないと思えるなぁ。

後は中国の動きしだいだ。日米韓の連携が対中国的意図も含むならこちらから引くって言うことはギリギリまで考えられない。中国が北朝鮮から何らかの譲歩を引き出せれば危機は回避されるだろうけど、北朝鮮が強行で動かないなら危機はいつまでも続くってことさ。

近い将来の最悪の事態として韓国に対する北朝鮮の武力攻撃→韓国の自衛権行使→済し崩し的に米軍の参戦って流れもあるかも、その時に今の日本なら黙って見ていられない。護衛艦と航空機を出して邦人救出くらいはやることになるだろうなぁ。

ん・・・。現時点で平和的・外交的と言った路線は右派・左派問わずに多くが共有しているはずですよね。日本人の多くが「戦争なんてやられたくない。」と思っているでしょう。

韓国と北朝鮮は今まで何度も小競り合いがあった訳ですから、挑発なんてどちらが先とは明確に言えるものではない。それでも現に北朝鮮は武力攻撃を行い民間人が亡くなった。日米韓としては、それをエスカレートされては困る訳ですよね。つまり今後は拒否しなければならない。ただし、まだ武力行使によって叩き潰す段階にはないと言うことでしょう。

従って演習によって能力と意志を見せ付け相手に行動を思い止まらせようとすることも重要となるはずですよ。ここを否定したら話にもなにもならないですよね。でも、それだけでは危機が長く続くことになる、だから先があって「しかし、それだけでは駄目で同時に平和的・外交的手段を模索することが重要になって行く。」と言う話じゃないですか。

「平和的、外交的に解決すべきだ。」と言うのは左派の専売特許じゃないのにも関わらず、対暴力的暴力を肯定する側に浅い論拠で諭すが如く振舞うから反発が起きる。

国家の安全なんて武力的抑止力ばかりで成り立っている訳ではないのは誰でも解るでしょう。武力は根幹で十分に確保するべきではあるが、その上では平和的な予防的外交も重要ですよ。

右翼だ左翼だ、すぐに区切りたがるけど、左派的視点に立っても、右派的視点に立っても現時点で日本は防衛的現実主義で行くしかないでしょう。そもそも9条の縛りがあって考察の幅が狭いんだから見解に大きな差が出るなんてあり得ないよ。

主義主張は問わず、同じ目線で共に考えるべきで、そこから何を見出すかが問われるんでしょう。そして重要なのは「平和的、外交的に解決すべきだ。」と叫ぶことじゃなくて、軍事的オプションも含めた複合的な方法論を導き出すことですよね。