tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

反米イランの経緯。確認メモ。

2020-01-15 19:40:56 | 日記



何故、トランプ大統領が「ソレイマニ」や、カタイブ・ヒズボラの司令官で、またハッシュド・アル・シャアビの副司令官である「ムハンディス」を殺害したのか? イランが、親米から反米に至る経緯を考えてみます。


イランって、それまで支配していたパフラヴィー朝の二代目で、最後の皇帝となる、俗に言われる「シャー」が、白色革命と称して起こした「王制・親米・西洋化」に対し、1978年に起きたイラン革命「反王政・反米・反西洋化・シーア派回帰」の成功と言う保守的な動きが前提になってる。

だから、その後すぐに出来た民兵組織「バシージ」も、〚陸海空+弾道ミサイル部隊〛を有する「イラン革命防衛隊」も、諜報工作・海外活動を担う「ゴドス部隊」も、『反米・反西洋化・親シーア派体制』の維持が目的で、シビリアン・コントロール下には無いんだね。

とどのつまり。『イラン革命防衛隊が守ってるのは国民では無く、「イスラム教シーア派体制」』だから、頻繁に起きるデモに対し、バシージがするような弾圧が起きるし、ゴドスは海外に『反欧米』を基調とする『シーア派民兵組織』を作る。それをトランプ大統領は『テロ組織』と批判するんだね。それは当たり前。必然的に、イスラム教の大前提で『反キリスト教・反ユダヤ教』+シーア派の大前提で『反スンニ派』+イラン革命の大前提で『反アメリカ』の民兵組織に成るのだから。

結局、反米は元より、スンニ派のサウジアラビア、ユダヤ教のイスラエルと対立するのは当たり前で、ゴドス部隊が海外でせっせと組織していた、ハッシュド・アル・シャアビ(イラク)。ヒズボラ(レバノン)。フージ(イエメン)。ハマス(イスラエル・パレスチナ自治区)。ファチミッド(アフガニスタン)。リワ・ザイネビヨン(パキスタン)。も、そう言う組織だと言う事でしょう。



2020/01/11 中東地域への自衛隊派遣に関しての雑感『政治的意図が透けて見える』

2020-01-11 09:38:23 | 日記


『国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。』

危険が迫れば調査・監視から海上警備行動に変更するとは言うが、自衛隊の大前提が【前項の目的を達成できない】なのだから、対象がイラン革命防衛隊だとした場合、若しくは疑いが有るなら【政治的な意図】も含め、行動は相当に制限されますよね?

だから、トランプ政権と、ロウハニ大統領・ハメネイ師、双方の顔を立てつつ、また憲法上の制限、反軍世論などを鑑みて、比較的抵抗が少ないで有ろう安全な海域に派遣すると言う【政治的意図が透けて見える】と言うんです。

そもそも、まず先だってアデン湾からP3Cが1機向かい、2月からの"たかなみ"もアラビア海北公海上で不審な船の監視・分析を行うだけ。

まずは、前提を度外視しても、ホルムズ海峡を外してるし、アメリカvsイランが激化し、危くなればインド洋の方に外れて行けば良いだけ。つまり良くも悪くも大した影響は無いでしょうね。

バーレーンには第5艦隊が居ますから、そこへの自衛官派遣も含め、【当事各国との情報共有】は危険度が低い。緊張が高まった、あの刹那でも政府が焦らなかった理由が解ります。

如何にも苦虫を潰したような顔で、タンカー警護とは宣うが、どう見ても有名無実の政治的判断でしょう。

私は個人的に妥当な派遣だと思うが、逆に疑問に思う事が有ります。あんなリベラルな派遣で【保守強硬派は本当に満足なんでしょうか?】

実質的に大した影響が有るようには見えませんけどね。

【本当に日本のタンカーを護衛するなら、例えばイギリス海軍に準じないとダメなんじゃ無いんですか?】

寧ろ、その事に疑問が出ない方が不可解ですよね?