tontonjyoのブログ

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『敵地攻撃能力がイージス・アショアの代替になる』などと真顔で言ってる人が居るが、今の体制から見て、核保有国に対する『懲罰的抑止力』など効きません

2020-06-21 11:18:07 | 日記



前回の続き


『敵地攻撃能力がイージス・アショアの代替になる』などと真顔で言ってる人が居るが、今の体制から見て、核保有国に対する『懲罰的抑止力』など効きませんよね。

ウラジミール・プーチンが言及してるが『通常兵器での攻撃にも核報復します。』と言われた途端"お終い"の話。


話の根源は中国・ロシアの反応が薄い事を見ても言える事ではないでしょうか?

一部では『イージス・システムで包括出来ない』と言われる、「東風17」や「アヴァンガルド」が登場してる。

中露の『極超音速滑空ミサイル』は射程が2000キロ近く有ると言われてますから、ブースターの話は強硬派に対する言い訳だとして、基本的には戦略の見直しは必要なのでしょう。

まず、中国・ロシアの物量を生かした飽和攻撃に対する『イージス・システムの意味』は、元々問われて居たのであって、実質的に【現時点での対北朝鮮用】に成って居た状態ですからね。

敵地攻撃能力を確保したとしても、核保有国に対する『懲罰的抑止力』ではミサイル防衛よりも更に意味が薄いのは明らか。

また移動式発射台の正確な位置を把握してる訳でもない、敵地の制空権を取ってる訳でもない現状で、安倍総理が真顔で言及する『武力攻撃事態対処法』で可能だと答弁して来た武力攻撃予測事態での『先制自衛』は、実質的に不可能に近いでしょう。


【ネガティブ法としての「敵地攻撃能力」は必要】だと主張するが、それが「ミサイル防衛システムの代替に成る」とは全く思えないし、本来は成らない。

結局「日本」は『今の弾道ミサイル技術はイージス・システムで包括出来ない部分が有る』と言う現実を突き付けられた形ですよね。つまり追い詰められたのだと私は思います。




河野太郎大臣がイージス・アショアを取り止めてから、大艦巨砲主義的な不思議な議論しか見当たらない。 軍事専門家も観念的な話に成ってる。一体どうしちゃったんだろう?

2020-06-19 19:33:05 | 日記


河野太郎大臣がイージス・アショアを取り止めてから、大艦巨砲主義的な不思議な議論しか見当たらない。

軍事専門家も観念的な話に成ってる。一体どうしちゃったんだろう? 

この感じは例えば『特定秘密保護法』の時も、『テロ等準備罪』の時も、『三項加憲』でも感じた。



例えば『テロ等準備罪』

一般人も捜査対象にしない、「通信傍受捜査」や、「おとり捜査」の強化、「仮装身分捜査」「会話傍受捜査」などを付加せずにどうやってオーム事件を阻むのか?

本質が見えなく成るのは冷戦の効能だね。


まず、核保有国に懲罰的抑止力とはどう言う状態を鑑みてるのか解らないが、F−35に搭載したJASSM−ER・LRASMでは全然足りない筈です。

まず、北朝鮮でも、中国でも、F−35で出て、把握が難しいと言う『移動目標』を攻撃し得る態勢を構築するには制空権を取ることの他に目標を正確に把握できる探知能力が必要。

私は前々から『敵地攻撃能力』を必要だと言ってますから、持つ事は良いが、飽くまでも【ネガティブ法の中の選択肢】としてであって、ミサイル防衛システムの代替に成るとは全く思えません。


『イージス艦で日本全土を包括警戒するには2隻必要。更にメンテナンスと乗員の休養帰投のローテーションで+2隻〜4隻。そして迎撃担当とは別に『早期探知』担当の1隻を加えると更に+1隻〜2隻。合計6隻〜9隻。後は費用対効果として「自宅から通える=365日24時間監視」メリット捨てれば8隻体制+アルファでも行ける。』と言う話なら解ります。しかし、あの大艦巨砲主義的な推移は何なのだろう。


有事は不測の事態の連続だからネガティブ法が必要で、当然『敵地を攻撃できる前提』も必要。その上での選択肢として法律上の「敵地攻撃能力を付加する」なら解るが、直接的関連性の無い『イージス・アショア』と絡めるのは【政治手法に過ぎません】よね?




根源論を言うと、核保有国に対して『通常兵器で攻撃する!!』と脅しても『我が国を攻撃したら核攻撃で火の海にする!!』と言われるだけでしょう。

懲罰的抑止力と言うなら、日本も核弾頭+MRBMを保有して【相互確証破壊】体制を作る必要が有るとしか思えない。

改憲(二項改正)もしないで、出来る事は相当に限られてると思いますけどね。






イージス・アショアの件 少し考えてみようか。 

2020-06-18 15:04:10 | 日記



ミサイル・ディフェンスは飽和攻撃に無力なのだから、例えばアンダーセンから爆撃機を本土に移動させる程の『物量を誇る中国』に関して言うなら意味薄な話になりますよね。

『中国監視が【意味薄】』だとして、飽くまでも費用対効果として考えるなら、イージス艦8隻体制でも十分だとも言える筈。


イージス艦1隻を、弾道ミサイル警戒任務で貼り付け続けさせると成ると、必ず乗員の休養と、メンテナンスの為に帰投する必要が出て来る。ただ、任務に穴を開ける訳には行かない事から、警戒任務と休養帰投を交代しながら継ぎ目無くローテーションする必要があって、日本全土を包括するには監視に2隻。つまりローテーションに更に2隻〜4隻が費やされる。更に迎撃担当の2隻の他に『早期警戒担当』を置いた場合、もう1隻で総数3隻。その場合は6〜9隻が必要。

ミサイル実験が政治的に意味のある北朝鮮監視で8隻+アルファ。しかし、常に危ない状態ではないので常時8隻が必要な訳では無い。そしてミサイル・ディフェンスは飽和攻撃に無力なら、対中国に関しての意味は日米の結束を知らしめる位で実務的には薄い話になる。

以上を念頭に【費用対効果】を考えるなら、SM−3ブロック2Aを装備できる『まや型』2隻と、他のイージス艦とのローテーションで行ける話にも成るでしようね。

代替でイージス艦を増やす必要も無いし、憲法上無理な敵地攻撃とは全く関係ない話に成りますよね。