tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

抑止力あぁぁ・・・。それは完全に違います

2010-12-02 23:12:22 | 日記

 

ぁぁ。手がうまく動かない・・・。でも短文なら行けそう・・・。



「北朝鮮は暴発したじゃないか。米軍は抑止力になってない。」なんて、あのね。アホなことを言わないでください。

国内的な抑止効果について考えて見れば解りますよ。犯罪が起きるから法律や警察力が必要なんですよね。それが「懲罰的抑止力や拒否的抑止力を構築している。」と言う話しなんじゃないですか。それでも犯罪は起きる。

抑止効果には限界があるんですよ。自暴自棄や人間性の破綻、突発的な精神の爆発、罪に対する意識の低さ、また独自の正義の支配されている人なんかも犯罪を起こすでしょう。

まぁ、そう言ったものとは別に、綿密に計画して逃亡方法を用意しており捕まらない自信があるなんてことでも犯罪に手を染める人はいますよね。そんな奴らには懲罰的抑止力とか拒否的抑止力とか、そう言ったものは効かない。

今時、「犯罪が起きるんだから、警察には抑止効果はない。」なんてアホ主張をする人はいないでしょうけど、抑止効果はあらゆる事態に完璧に働くなんてことはありません。

抑止効果について言うなら、「懲罰の恐怖で犯罪を思い止まる。」と考える人が多いことに起因して今の法律と警察力の体系があるんでしょう。つまり刑法と警察力に抑止効果があると考える人が多数であると言うことですよ。

国家間の報復的抑止力を考えますよ。国内なら暴力の集中が成り立っているから、良いのですが、暴力の集中が成り立っていない国際社会の行為主体は各国家、つまり自己防衛が基本なんです。

「相手が放つ報復の恐怖があれば自らは武力行使を思い止まらざるを得ない。」と国家として共感するからこそ多くの国が報復力を採用してはいるが、互いに報復的抑止力が効いているからこそ大規模紛争に至るような行動が互いに採れないが故に、武力を伴なった局地的小競り合いは起きるんです。

抑止力って言うのはね。ある程度の確実性が必要な訳なんですよ。北朝鮮だって国家存立に関わるからね、『絶対に全面戦争になる。』と思うなら砲撃はしなかったでしょうよ。彼らは全面戦争にはならないと踏んでいる、分析しているんだろうけど、自信があるんだろうね。

米軍の抑止力は働いてますよ。だから北朝鮮は、あの程度で止めたでしょう。彼らには、もっと酷いことをやれる能力があるじゃないですか。なんで、それをやらないんですか。それは抑止力が働いているからですよね。

逆に米韓に対しても北朝鮮が放つ抑止力が効いているでしょう。確かに民間人が亡くなったが、それでも北朝鮮は韓国の反撃を、あの程度に抑え込んだ。結局、北朝鮮は計算高いってことでしょう。

韓国は高度に近代化されている、戦争になったら、その損害は甚大なんてものじゃないはずです。更に行きつく先が統一とかだったら韓国は最貧国とかになるんじゃない。何年も浮上はできない。

韓国は戦争をしても損しかしないよ。きっと政府の本音は「やりたくない。」でしょうね。ただ、国民なんて感情が前面に出る。韓国は民主制だしさ。強行路線は国内的アピールでやってるってところでしょう。

現時点で言うなら北朝鮮が韓国側に地上兵力を伴なった実質的な侵攻を行わない限り全面戦争にはならない。

韓国にしてみれば砲撃には砲撃で応戦するし、ミサイルにはミサイルで応戦する程度でしょう。また、基本他国である米国も外側から見る程度でしょうね。韓国は近代化し過ぎた戦争やったら後始末が大変です。ギリギリまで見極めるんじゃないですか。

根本的に、米国が本気でやる気なら、例に漏れず、まず兵糧攻めで北朝鮮を痩せらせて暴発を待ち、暴発発生に即応で自衛権行使だよね。こないだの砲撃や哨戒艦の沈没なんて良い口実です。つまり米国が本気で戦争をしたいなら既に始まってるってことですよ。

実際は、そうはなっていない。つまり現時点では誰も戦争なんてしたくないってことでしょう。そこには政治・経済などの内的要素の他に、あらゆる意味で互いが放つ抑止効果も働いているでしょうね。


抑止力には限度があるが、それでも重要な要素です。