tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

防衛大綱・・・はぁ・・・

2010-12-29 00:51:28 | 日記

 


あくまでも俺の見解ですよ。


本気で中国が尖閣諸島を奪取しようとするなら、まず、当該地域の日本領域外周辺で軍事行動を常態化させることから始めますよ。防衛白書なんかにも書いてあるけど、これって既に始まっているでしょう。常に当該領域の付近に中国軍が出ている状態を作り出そうとしているんだよね。それは何か。つまり中国が離島奪取に動く時に海上における拠点と補給線を、より効率的に作れるってことじゃない。

 

 

現在中国は新型弾道ミサイル、第5世代戦闘機、ヘリ搭載も含め大型揚陸艦、空母、新型駆逐艦、新型潜水艦を建造していて十年後には実戦配備される可能性が指摘されている。

実戦配備されれば、現在の日本の防衛力で航空優勢・海上優勢を南方の末端で確実に確保できるかも怪しくなるでしょう。つまり数年後には離島が奪取された際に取り戻せないばかりか補給線すら絶てない状態になる可能性があると言うことさ。

総論として言うなら、どう言うことか。現時点では中国が如何な戦力を持っても、日本の存立を脅かすような攻撃なんてできません。何故できないか、日本の拒否力、米国の報復力、国際政治的関係性、経済的関係性、国連憲章など国際法、国際連合などなど、幾多の要素が相俟ってね。

でも、北朝鮮と韓国が証明したじゃん。互いに全面戦争は避けなければならないからこそ小規模な武力衝突は起こせる。領土問題での侵攻なんて自国からすれば単なる領土保全だからね。つまり外的に見れば無法状態で強い方が勝つと言う前提が成り立つ訳さ。「全面戦争よりはましだ。」と思った方が負けるチキンレースですよ。

中国が尖閣諸島を武力で奪取しようと考えるなら、まず、航空打撃・海上打撃を充実させ、航空優勢と海上優勢を確保できると言う戦力の裏付けを東シナ海で常態的に展開するでしょうね。それが長い期間続けば徐々に普通になり日本の警戒感は薄れて行くんじゃないですか。

対して日本は9条の縛りで一切手を出せない。戦力差から言えばアメリカでも無理でしょう。つまり抑止力を越えるような武力的強制力にはならない。実質的に中国の軍拡は野放しですよね。そして何れは米国の軍事力に匹敵するかのような指摘もある。

結局、日本に対する抑止力に足る戦力が中国に整うと言うことは、それは日本側の「航空打撃・海上打撃が封じられる。」と言うことじゃないですか。つまりさ。尖閣諸島を占領されれば、日本がもう一度取り返すと言うことが難しくなって行くと言うことでしょう。必然的に抵抗、つまり戦争状態が長引くことになる。つまり混乱すると言うことですよ。

 

中国から見ればですよ。尖閣諸島の実行支配は当然の権利で完了後に防衛体制を築くことの正当性を主張するでしょう。備えて日本領域外に展開している中国の軍艦なり戦闘機なりを集結させ補給線を確保し、更に前進させ防衛線を作る。そして実行支配の既成事実化を図るんじゃないですか。

中国の最終的な目的とは第一列島線、後に第二列島線を越えることなのでしょう。尖閣諸島を取りに来れるような軍事力が中国に備われば「与那国島について一切の危機はない。」とは言えないですよね。尖閣諸島奪取に絡み戦争状態になり混乱すると予測できるなら、それに乗じて中国が与那国島の占領に動く可能性も否定できないできないでしょう。

可能性の問題ですけど、中国が動くと言う予測が成り立つなら、不測の事態に備え住民を速やかに避難させ防衛体制を作れる体制を構築する必要が出て来るじゃないですか。つまり中国投入の部隊に抗いつつ初動対応を行う要員が必要になるでしょう。

「中国側投入部隊に抗えるなら抗うし、無理でも後にやって来る自衛隊の大規模部隊に繋ぐ体制を作る。」って前提が必要になりますよね。何より抵抗を続けて「占領されていない。」と言う事実が重要なんじゃないですか。

与那国島ってさ。警察官は2人いるようですけど、全く無防備と同じでしょう。そのような状態なら中隊と言わず、軽武装の小隊程度で簡単に制圧されてしまいますよね。それにさ。住民からの抵抗があれば相手から殺される可能性が高くなる訳なのだから、国の責任として、そんなことはさせられないよね。住民は速やかに避難させるべき。

中国が与那国島を占領するなら、でき得る限り秘密裏に小規模部隊を投入して速やかに占領、橋頭堡などを築き、後の大規模部隊投入の前提を作るところから始めるんじゃないですか。

なんで与那国島に小規模でも軍事力が必要か。抵抗力や住民避難も重要ですが、陸上自衛隊員がいると言うことは、中国側として、その分を考慮した部隊を投入する必要が出て来ると言うことでしょう。つまり大人数になる。

大人数になれば準備も大掛かりになり偵察情報から事前に察知される可能性が高くなる訳ですよね。察知される可能性が高くなれば奇襲による占領の可能性は低くなる。少数でも常駐としての軍事力があれば、「相手の動きを察知できる可能性が高くなる。」、これだけでも大きな意味があるじゃないですか。水際で阻止できる可能性も高くなりますよ。つまり住民の安全は守られる。

 

中国に相当の軍事力が備わり、尖閣諸島、与那国島が占領されたら、後ろには中国へと続く補給線ができますよね。また、平和的統一と言う台湾吸収の可能性も十分にありんじゃないですか。それとは別にバリバリの親中政権ができ尖閣問題に絡んで台湾が補給を担う可能性も否定できないでしょう。

台湾が中国の勢力圏内に入ればどうでしょう。与那国島の後ろにダイレクトな補給線ができますよね。そして防衛拠点ができあがる。そもそも補給線を構築できない程度の戦力なら離島を制圧しようなんて考えませんよ。「補給線が絶たれて兵糧攻めにあう。」なんて選択をしたとするなら、ただのアホです。

「自衛隊を捨て全ての国民で抵抗すると宣言すれば良いじゃないか。」と言うのと同じで「海上を封鎖され補給線を絶たれれば終わりじゃないか。」と言うことに帰結する。それは誰でも解ることで、解るから選択しない。それは当然ですよね。中国が動くなら「補給線を確実に確保できる。」と言うことでしょう。

中国の軍事力は脅威的な伸びを見せていますよね。「何のために。」って、それは強力な軍備と戦力投射を確保して相手国を屈服させるためとしか考えられないでしょう。そんな国が補給線確保を怠るとは思えないですよね。今の中国の軍拡を見て「補給線を絶てば良い。」と言う答えは成り立たないでしょう。

 


日本の政情から見て一旦占領されれば離島の軍事的奪還は極めて難しいと言うのが定説です。 これが変わった要素は見受けられない。

実行支配された場合、日本は何をするでしょう。一応抗うでしょうけど、後ろからは空母やらなんやら中国の大部隊がやって来て抑止力を構成するんでしょう。結局、日本の武力抵抗は取り戻す前に終わり「平和的解決、政治的決着。」と言う逃げを口にし出さざるを得ないんじゃないですか。日本特有の平和主義の弱みとはここでしょうね。

更に中国の展開が早く、占領が事後と言う形になる可能性もあるんじゃないですか。尖閣諸島占領が事後として確実となれば中国は日米の動きに自衛権行使を主張するでしょうね。アメリカは延坪島砲撃事件で見せたように冷静な対応に終始することになるざるを得ないと思いますよ。北朝鮮に対するよりも更に強くね。

中国との全面戦争は、つまり核戦争です。アメリカは真剣に悩むでしょう。悲観的現実主義であればあるほど、自国の安全保証を越える選択は躊躇するものですからね。つまり日本は日米安保を効率的に機能させるために常に自衛権を行使する側にいる必要があると言うことです。中国に自衛権を行使させるようなことをしては駄目。それは「あらゆる手段を講じる。」と言うことの前提になるのだから。

すなわち日本は「絶対に占領させてはいけない。水際で阻止する。」と言う前提に立たざるを得ない。そして「当該地域への駐留も含めて、あらゆる観点から拒否力を強める必要がある。」と言うことに帰結する。

 

結論を言えば、政治的に日本は中国に「そんなことをしても両国の利益にはならない。」と言うことを積極的に発しなければならないでしょう。その土台となる実質的な防衛は如何なる場合でも短期間での制圧・占領に対して成功率を下げるよう作用するべきですよね。

成功率を下げることができれば日米が放つ「全面戦争に至る。」と言う抑止効果が勝ることになり、必然的に「目的の達成は不可能。」と言う状態ができあがる。それは抑止力になりますよ。武力的抑止力とは相手に間違った選択をさせないための要でもあるんでしょう。

 


簡単な話。「中国は第一列島線を越えようとしている。」と言うのが前提で軍事の近代化を進めているから日本は対応しているのですよね。旧態依然とした主張が通じなくなってきているから日本の体制も変化しているんじゃないですか。

ほら、「離島に小規模の自衛隊員をおいても意味がない。」なんて主張があるじゃん。得に左側から。左翼と自称する方々が防衛を認めるとか何とか、支持を集めたいがために聞こえの良い言葉を並べるけど、場当たり的に言っているだけで、その根本は結局、何も変わってはいないと思うなぁ。ある意味で言うなら保守派です。だって中国があのようになる前からある古い主張だもの。残念・・・。

右翼なんて言われる人達は悲観的現実主義に偏る傾向があるでしょう。国際社会とは実質的に無政府状態だと言う前提を持ち国際協力にも懐疑的。

んで「自分は自分で守るのが基本。」だと言うベクトルで主張するじゃない。つまり防衛・軍事は拡大の方向を主張するが故に過剰を正常と錯覚しがちになる。ここって楽観的現実主義、得に「自国は相対的観点から必要最低限の防衛力を保持して国際協力を楽観的に信じる。」とする、防衛的現実主義とは違うところさ。

んで、自称左翼が、防衛的現実主義かと言えば違う。楽観的であれ、悲観的であれ、現実主義、そのものを否定するよね。妥当を目指すのではなく、なんでも縮小的に語る。更に言えば結論が先にあるから自らを左翼と自称する訳でしょう。

こうして考えてみると日本に必要なのはさ。中道右派・中道左派であって右翼や左翼なんて乖離はいらない。次世代の政治家は中道右派・中道左派的な主張を確りしているよ。まぁ、旧態依然とした老害が去れば、日本の防衛は多少良くなるでしょう。多分ね。

まぁ、俺の言っていることなんて間違っている可能性も高いだろうけどね。