tontonjyoのブログ

yahooから引っ越して来ました。思ったことを適当に書いています

アフガン支援国際会議 ロンドンで開催

2010-01-27 18:10:09 | 日記

ロンドンで開催されるアフガン支援国際会議。28日です。明日ですね。

 

出口の模索が主になるみたいだなぁ。

 


オバマ政権からしたら、来年7月の撤収開始に向けて、ある程度の好ましい結果は必要でしょう。増派とアフガン国軍や警察への権限移譲を段階的に進めて行くとか言う趣旨で合意を目指すとか言った報道です。タリバン側との交渉やら何やら水面下の動きも当然あるでしょうけどね。

 

 


カルザイ大統領は、国連のテロリスト指定リストから、タリバンの一部幹部の名前を削除するよう求めるそうです。これはUNAMAと共通した認識で、UNAMA幹部からの助言もあったとか。武装勢力との直接交渉に向けた第一歩、和解に向けて動き出したと言う見解が語られていますね。

会議で、同氏は和解や再統合のプランを発表するとかで、例えば、政府側に投降するタリバン兵士に対して雇用、教育、年金、農地の供与などの方策を公表するらしい。そして関係国の支援を得ると言った方向ですね。

日本は米国と英国とで反政府武装勢力タリバン兵士の社会復帰などを進める信託基金を設立するとか。日本の搬出は50億ドルですか。それはタリバン兵士の社会復帰プロセスで主に活用されるらしい。

タリバンの下級兵士の投降が相次いでいるとか言うこともあって、元兵士の社会復帰の重要性は強調されている感じです。

第三国への亡命を持ち掛けるとか言うこともあるようですが、この辺はどうなの。公に主張するのだから効果は期待できるのだろうけどね。

今回の会議では、アフガンの平和と再建のプロセスが主要議題になる。タリバン指導者層との和解とか、タリバン兵士の武装解除とか、この辺。

 

 


UNAMAなど国連内やカルザイ政権内からは、政治的解決しか和平への道はないと言う認識が広まっているそうです。そうなってくると、当然、交渉の前提となる妥協も必要な訳なのですが、増派で戦闘は激化して行く中、タリバン側の要求に答えるのは難しくなって行くと言ったこともあるでしょうね。

政治的解決と言った点で言えば、米国側からもカルザイ政権とタリバン指導者層の対話は示唆されているようです。

泥沼化も言われている昨今、南部の攻勢やパキスタン国境付近での動きとか、そう言ったことが戦況を悪化させていると言う見解もある。その中で、できる限り早くの解決、ある程度好ましい結果を求めるなら、利害調整を行って、タリバンを表舞台に引っ張り出すと言う方向性は重要となるんでしょう。

対話、後に和解が必要だとして具体的にはどうするのか・・・。

当然、妥協できない部分はあるでしょうね。ことの発端はアルカイダ幹部の引渡し要求拒否。米国側からしてみれば、如何なる提案でもアルカイダを抱えたままでは納得はしないのではないでしょうか。

少なくともタリバンからアルカイダを引き剥がすことは必要で、そして、それが実現すれば大きな成果と言えるんでしょうかね。

いや。形振り構わず・・・・・。そんなことはないか・・・。

 


タリバン側はどう反応するか解りませんが、利害調整と言う観点から言うと、タリバンが、アルカイダから離れることと、全体の武装解除を条件に、アフガニスタン政府への組み込み、政権参加か、正式な政治集団、政党として政治参加、何て言うこともあるのかもしれません。

まぁ、今まで、他の地域で起こった紛争解決で必要な手段として、反政府指導者の恩赦と言ったことも行われて来た訳でしてね。実際論として、アフガニスタンではどうでしょう。タリバンは、また、米国側はどこまで妥協できるか。

因みに、タリバンが将来、政権に参加することについてアフガン駐留米軍のマクリスタル司令官は否定はしていないようです。

 

 

まぁ、それ以前に交渉の席に着かせる必要がありますか。

水面下で個人的に折衝することが可能な部類なら非公式でも良いだろうけど、全体に関わる和解と言った方向性では、公にならざるを得ないのでしょうね。そして、公にすることに意味もあるでしょう。

マクリスタル司令官は増派を求めた訳ですが、しかし、紛争を終わらせるには政治的解決は必然だとも語っているようです。

解決の当事者はカルザイ政権とタリバン。増派は、その両者間において、対話・交渉をも実現し得る環境を作るために必要な手段として要求した側面もあるのでしょうか。

確かに、増派を含めた国際的な影響の増加はタリバンに、現アフガニスタン政府との対話の席に付かせるだけの影響を与えるとも言えるのかもしれません。更に米側の提案を受理させるだけの影響にもなるとも言えるのかもしれませんね。

しかし、タリバン側は、米軍の即時撤退が対話開始の条件としているのも確か。

和解と言っても、前提として対話が必要な訳で、そこに漕ぎ着けるために必要なプロセスをどう見るのかは重要でしょう。

まぁ、しかし、何となくですが、これって国民的な観点に持ち込むと二元論化しそうな雰囲気でもある。一般的な意見とはそうなりがちですよね。

増派、攻撃の強化は交渉・対話を阻害するとか、逆に、交渉・対話のための強制力となるとか、其々の立場、価値基準で見解は違ってくるんでしょうけど、そんな二元論も対立の材料として横行している訳ですが・・・・・・・。

実際は、二元論的な答えではなくて、もっと、詳細で、色々な駆け引きで成り立つものでしょう。軍事的オプションも必要なら、そうではない部分も当然必要と言ったものでしょうね。

まぁ、しかし、当然、ディレンマはあるでしょうから、其々の利害において傾向的にどうして行くのかと言ったところは問われるでしょうけれども、それでも対立するような性質のものではなく、内々の強弱をどうするか考えるべきものだと私は思います。

 


交渉においてどうするか、当事者でないので観念的にしか言えませんけど、タリバン側とカルザイ政権や米国側の双方に必要なのは利害調整でしょうね。

まずは、戦闘を終わらせると言う認識を共有すること、そして、あらゆる可能性に言及し妥協点を探ると言ったところでしょうね。当たり前ですか。そうですか・・・。

 

 


どうしても強調されてしまう、増派でタリバンを封じ込めるとか、アフガニスタン軍や警察を育成して権限を委譲すると言ったものだけでは終わらない、それは多くが認識している訳で、その中で何をするかが問われる。

軍事ばかり強調するのでなく、また、対話ばかり強調するのでもなく、バランスが一番必要なのだと思いますよ。

 

武力による殲滅は無理な話です。アメリカは負けるとさえ言われている。確かに、紛争を終わらせるには政治的な解決が必然なのだと思います。

 

今後は攻撃の強化と復興活動の強化のセットと言った硬軟の使い分けと、政治的な解決に向けた交渉・利害調整と言う方向性になって行くのでしょうね。

米側は来年7月に撤収したいとはしているが、タリバンの攻勢が激しい南部へルマンド州から撤収できるのは5年後との厳しい見方も出ている。

泥沼化は米側ばかりでなくタリバン側にも言えることであるはずです。多くの犠牲が出、互いに出口も見えない中、銃を突き付け合っているようにも見えます。そう言った中にあって、今回の会議が和平への明確な道筋を付けるものになって欲しいと思います。

 

 


http://www.sanyo.oni.co.jp/news_k/news/d/2010012501000967/

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100126/asi1001261835004-n1.htm

http://www.jcp.or.jp/akahata/aik09/2010-01-27/2010012701_03_1.html


増派、6割が支持、広がるタリバン批判

2010-01-18 22:55:06 | 日記

アフガニスタン国民を対象にした世論調査の結果が11日公表されたようですね。増派を支持する人が61%。「反政府勢力タリバンに対する反発の広がりがうかがわれる」と解説されてありました。

また、国が正しい方向に向かっていると考える人は70%、今後1年間で生活が改善されると期待する人は71%。

調査は米ABC、英BBC、独ARDの共同のようです。

当該の記事を見る限り、アフガニスタン国内でタリバンは、余り支持されていないですね・・・。やり過ぎた感もあるのかも。

地方などどうでしょう。『米軍駐留を支持する人は約7割に上ったが、戦闘が激化している南部や東部での支持は約4割にとどまった。』と記事には書いてあるので、つまり、パキスタン国境に近い地域では、まだまだ、タリバンが支持されている面があると言うことでしょうかね。

しかし、まぁ、世論調査です。全て鵜呑みにするのは怖いもので、考えても見れば、調査に応じるのは比較的安全が確保されている人達とも思える。完全に近い形で全体調査を行えば結果は別の形に変化する可能性は否定できないように思います。

 

 

外国軍増派、アメリカが3万人、その他が7千人ですか。オバマ政権内部には増派に慎重論もあった訳でね。更に、世論も半々って感じか、反対の若干優位って感じでした。

結局、マクリスタルが求めた4万人、それでも勝てないかもとは言っていましたが、中を取って其々に配慮した感じでしょうね。

アフガニスタン駐留米軍トップのマクリスタル、ゲーツ国防長官やマレン統合参謀本部議長などと言った、言わば専門家がアフガニスタンの現状を鑑みた上で、4万人を求め、また、支持したのでしょう。

結果は蓋を開けて見なければ解らないが、一つの見方として言うなら、「徹底的にやるためには、マクリスタルの求め以上に必要だった。」って、後の歴史家に評価される可能性もあるのでしょうね。当然、適正の評価とか、また、逆も、「3万人では多すぎた。」とか「武力では駄目だった。」とか、そう言った評価がなされる可能性もあるでしょうけどもさ。

 

 

増派で上手く行くのかどうか、それは解りませんが、オバマ政権の選択は、イラクでのペトレイアス戦略に似た方策をもってすれば成果も期待できると言ったものでしょうか。

所謂、アル・カイーダ側に対する攻撃の大幅強化と人道復興活動の大幅強化のセット。硬軟の使い分けで、安定地域を増やし、混乱の助長を封じ込めると言うものじゃないですか。当面は、ここに日本がどう関わって行くかと言うことになるのでしょうね。

来年の7月には撤収を開始したいとか言うのが希望のようですが、どうでしょうね。それまで大人しくして、小規模のテロ攻撃でお茶を濁し、米軍撤退後に大規模復活なんて選択もあると思いますけど・・・。

何れにしても既に決定されたこと、犠牲が少なく早期に良い結果を生めば良いと心から思います。

 

 

アフガニスタンの現状。ぺシャワール会の伊藤さんが亡くなると言った痛ましい事件があったジャララバード近郊、その背景にはパキスタン国境付近で過激派が勢力を拡大していて、そう言ったことからの治安の悪化があったそうです。

アフガニスタンとパキスタンの国境付近は、タリバンの避難場所とか言われていたりするし、更にタリバンがパキスタン側から、越境攻撃を仕掛けたりもしているらしい。

今回の調査を見ると、タリバンは、南部・東部、つまりパキスタンとの国境に近い地域で支持されているようで、その付近とは国境に近くなるほど、地形が複雑で高度が高い場所が多くなる。

今後は、より国境付近に向かって行き、厳しい地形、地の利を活かしたゲリラ戦の傾向が更に強くなって行くんじゃないですか。まぁ、個人的に思うのは泥沼感が強くなって行くような気がするなぁ。

避難所やら越境攻撃やら何やら、国境付近が主戦場になって行くなら、当然、パキスタンの更なる協力も必要となって来るのでしょう。アフガニスタン側からとパキスタン側、挟み撃ちにする必要が出て来るんでしょうね。

パキスタンは隣国アフガニスタンの戦禍が飛び火する形で国内のテロ事件が増加しているとか。去年は過去最高の犠牲者に至ったと言う報道が成されていましたね。見せ掛けだって指摘もあったりするようだけど、国内のタリバン掃討なんかもやっているようです。結局、利害関係は一致するでしょうね。

 

 

イランはどうでしょう。タリバンがイラン側に逃げ込むとか言う見解が一部あるようだけどさ。歴史的に見るとイランは基本シーア派原理主義、タリバンはスンニ派原理主義で仲が悪いって見方ができるらしいね。

90年代、イランは北部同盟を支援していたし、スンニ派の台頭はイラン国内の混乱の元にもなるでしょうから、例え、反米一致でも安易にタリバンを支援するなんてことはないんじゃないですか。

また、2009年6月にNATOがイランに補給路の提供を公式に要請していると報道されていた。米国も非公式レベルで折衝しているとか。補給路、パキスタン・ルートは攻撃されてヤバらしいから、必要な手段ってことなんだろう。

当然、見返りがあってのことだろうけど、イランは対米関係の修復を模索している帰来もあるからね。利害関係の一致は、ある程度あるのかもしれない。水面下であれ、今後、協力の可能性は十分あるんじゃないかなぁ。

 


そう言えば気になる報道として、停戦交渉に向けた協議を水面下で行っているアメリカ政府の代理人に対して、タリバンが、アメリカ側の撤退を条件に、アル・カイーダの活動を停止させる用意があると言うものなんだけどね。パキスタン政府関係者からの情報らしい。

水面下のことなのに情報が水上に出て来ているんですけど、どうでしょうね。権謀術策が渦巻く中、飛び付くのはヤバイと思なぁ。まぁ、「そんなことはお前に言われなくても解ってる。」って言われるだろけどね。

もし、本当に、タリバンの提案が実行力を持っているなら、オバマにとって確かに好ましいんでしょう。でも、記事中にタリバンの報道官が真っ向から否定している文も載っているので、慎重に、慎重に、そして慎重に見る必要があるのは言うまでもないでしょうね。

 

 


今から、約10年前、安保理決議1267が採択され、ビン・ラーディンとアル・カイーダ幹部引渡し要求の頃ですか。その後3年間で、タリバンは要求を拒否、制裁強化、米駆逐艦自爆攻撃、安保理決議1333。

バーミアン爆破、タリバン国際社会から孤立、9.11ですよね。その後、安保理決議1368採択、アメリカ側は容疑者としてビン・ラーディンとアル・カイーダ幹部引渡し要求、タリバンは拒否、アメリカは安保理決議1368を根拠に同調各国と自衛権を発動の時系列。

長い時間が過ぎ、多くが血を流しましたね。誰が正しいとか、誰が悪いとか、今になっては言えるものではないのかもしれません。一つ言えるのは、どうにかして、歩みより、より平和的な環境を作ることを目指せないものでしょうかと言うことではないですか。

個人的意見を言えば、9.11など、所謂テロ攻撃にしろ、NATO側の誤爆など付帯的損害にしろ、少なくとも一般市民を殺したものは、必ずしも正義と言えるものではないでしょう。時に見かけるが、マイノリティだから人を殺しても擁護されるべきなどと言う論調は拒否したい。

殺したもののどちらを擁護するべきなどと言えるような、気持ちにはなれません。そう言う人がいるなら一線を感じます。

何れにしても市民の犠牲を必要犠牲で片付けている内は、ろくなものではありませんよ。それはアル・カイーダやタリバン側にも日本を含むアメリカ側にも言えることだと思いますね。俺は、一市民として、そんなものに巻き込まれ死ぬのはマッピラ御免です。

一部言われるようにタリバンは善良だとか、アメリカ側の攻撃が正しいとか、そう言った論調に、俺は、あまり興味はありません。

何れにしろ、暴力に訴えること自体が好ましいとされるべきではない。そう心掛けていれば戦争などと言われるものにはなっていなかったと思いますね。まぁ、当然とも言えるでしょうが・・・。

効果的か否かは、まずは問いません、しかし、増派で双方に沢山の犠牲が出るでしょうね。本当は互いに武器を持った手を離せば良いんですよね。無理筋ですか・・・。そうですか・・・・・・。

 

 

 

 

参照

http://www.jiji.com/jc/zc?k=201001/2010011200142

http://sankei.jp.msn.com/world/asia/100112/asi1001121030001-n1.htm

http://www.nishinippon.co.jp/wordbox/display/7107/