情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

裁判所の実態~こんなところに有罪無罪の判断を任せて良いのか,とすら思う…

2005-12-28 23:32:07 | 適正手続(裁判員・可視化など)
政府に任せればいい,警察に任せればいい,そうお考えの皆様に是非,直視していただきたい現実を引用します。【弁護士の仕事を始めて2,3か月経った頃だったでしょうか,所属弁護士会から送られてきたファックスの中に,家事調停委員への希望があるかどうかを問うものがあったので,長いこと携わってきた家事事件担当の裁判官としての経験を活かせるので,多少調停委員としての仕事もすることにしてもよいのではないかと考えて,希望する旨記載して,ファックスでの回答をした。
 その後,9月に弁護士会の事務局から○○家裁の家事調停委員に推薦することになったので,戸籍抄本と履歴書(写真付き)を弁護士会に提出するようにとの連絡があったので,それらの書類を整えて,提出した。
 ところが,10月下旬に○○家裁の所長代行から電話があり,話したいことがあるので,裁判所まで来て欲しいとのこと。約束の日に代行室に出向いたところ,「弁護士になってまだ間がないから,弁護士会があなたが家事調停委員として適任かどうかわかるはずがない。それにもかかわらず推薦されたというのは,何か特別の運動でもしたのか。当裁判所としては,これまで弁護士会からの推薦を断った例がないので,できればあなたに家事調停委員の志望の取下げをしていただきたい。あなたが取り下げず,弁護士会に断るわけにもいかないということになれば,一応最高裁への上申はして,調停委員に任命ということにはなるが,その場合は,事件の配点はしないことになるであろう。」などというびっくりするようなことを言われた。】(日々を大切に(齢はとっても気持ちは若く))

この件について,ここで次のように解説してあります。

【これは、要するに、中途退官者に対する「嫌がらせ」でしょう。その人のキャリアや仕事ぶりなどを見れば、弁護士になって間がなくても、調停委員としての適格性は十分判断できるはずです。言っていることは単なる口実で(本当に適格性に問題があれば、わざわざ本人を呼びつけている以上、その旨はっきり述べれば足りるでしょう)、実際は、中途退官者を「干す」ことにより、陰湿な嫌がらせをするとともに、組織内部に対する「中途で辞めるとこうなるぞ」という威嚇効果でも狙っているのでしょう。嫌な奴ですね。】

…権力は監視されなければならない…


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