情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)日隅一雄

知らなきゃ判断できないじゃないか! ということで、情報流通を促進するために何ができるか考えていきましょう

民主党が共謀罪新設の必要性から見直すように政府に要望~いいじゃない

2006-06-13 00:10:15 | 共謀罪
毎日新聞(←クリック)によると、【民主党「次の内閣」法務担当の千葉景子参院議員らは12日、「共謀罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案を撤回するよう杉浦正健法相に申し入れた。「継続審議にしても新内閣の下でこれまでと同様の混乱が繰り返され、いたずらに時間が浪費されることは明白」として、法制化の必要性を再検討すべきだと主張している。法相は「国会で決めたことに従う」と答えたという。】

う~ん、いったん引けってことなのか、民主党の考え方をもさらに修正するような
根本的な変更を迫っているのか、よく分からない…。

そこで、民主党のHP(←クリック)をみてみると、次のような申入書が掲載されていた。(参考←クリック)

■■引用開始■■

「犯罪の国際化及び組織化並びに情報処理の高度化に対処するための刑法等の一部を改正する法律案」についての申し入れ書


法務大臣 杉浦正健殿


 標記法案については、国際組織犯罪防止条約の批准のための国内法制化として国会提出され、衆議院法務委員会で昨年10月以来計14回35時間20分にわたって審査が行われましたが、最終的に質疑終局に至ることなく今国会の会期末を迎えることとなりました。この間、与党と民主党から交互に計3通の修正案が提出され、実務者協議を踏まえて最終的な修正合意案の提出準備も進めてきましたが、与党と法務省・外務省との足並みの乱れから、合意案に沿った決着が頓挫したことは貴職もよくご存じのことと思います。

 こうした経過を踏まえると、今国会会期末にあたり、同法案をただ漫然と継続審査にしてみたところで、新内閣のもとでこれまでと同様の混乱が繰り返され、いたずらに時間が浪費されるだけとなることは明白であることから、下記の点について貴職が賢明なご判断を下されるよう申し入れます。

 記

1. 政府案については政府自らこれを撤回すること。この場合、同条約及び同条約の立法ガイド(2004年)を改めて精査し、わが国における国内法制化の必要性についても再検討すること。

2. 上記再検討の結果として、わが国において何らかの国内法制化が必要であるとする場合でも、「参加罪」又は「共謀罪」方式のいずれを選択するかを含め、「自国の国内法の基本原則に従って」(同条約34条1)法律案を策定すること。

3. 平岡秀夫衆議院議員の質問主意書に対して「かかる規定(同条約34条2)に留保を付することはできない」、「共謀罪の対象犯罪について更に限定することは、国際組織犯罪防止条約上できない」とした平成17年11月11日付けの政府答弁書については、上記2点の検討を踏まえて、必要に応じ、閣議に諮って訂正すること。

以 上

民主党「次の内閣」法務担当
千葉 景子

■■引用終了■■

「わが国における国内法制化の必要性についても再検討すること」…なるほど、根本的な見直しをする必要があることを認め、政府にも見直しを迫ろうということだったんだ。それなら大賛成だ。

できれば、民主党の皆さん、早めに、HPの共謀罪の説明(←クリック)を変更し、共謀罪を新設する必要がないことを説明してくださいねぇ…。



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2 コメント

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おお (DANZO)
2006-06-13 01:44:59
ついに民主党動きましたか!

おいしいところ持って行きますねぇ。

必要性から再検討。いいですねぇ。当然ですねぇ。この件は保坂議員、ヤメ虻さんの貢献はきっとおおきかろうと思いますよ。

私のブログでも記事紹介させていただきます。



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院の本会議で閉会中審査の議決(註)があるまでは、 (Labyrinth)
2006-06-13 13:24:45
政府原案が廃案になる、廃案にできる可能性があるわけですから、今がまさに胸突き八丁では。注目しています。

(註)国会法47条2項。
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