私と憲法98号に掲載されている浦野広明立正大学教授の講演録によると、トヨタは、消費税増税に賛成だそうだ。というのも、トヨタは消費税が上がれば上がるほど消費税の還付金が増えて儲かるかららしい。
仕組みはこうだ。2007年のトヨタの総売り上げは12兆793億円、うち輸出が8兆5279億円、国内売り上げが3兆5513億円だそうだ。他方で、課税仕入れ(消費税がかかっている仕入)は9兆9990億円だという。
この数字をもとに消費税を計算すると、輸出には消費税がかからないから、トヨタが支払う消費税は、3兆5513億円×5%で1776億円にとどまる。
他方、課税仕入れに対しては消費税分5%が還付されるため、9兆9990億円×5%=4995億円が還付される(9兆9990億円は税別ということなのだろう)。
つまり、トヨタは差し引き3219億円が還付されることになる。10%になれば、6000億円、15%になれば1兆円が還付されることになる。
すごいマジックだ。課税仕入れが還付されるのは、売上について消費税を支払うことが前提ではないのだろうか?輸出による売上について消費税が免除される場合、その部分の仕入れについての消費税を還付される理由はないように思う(この点、議論があるようです。少し調べてみます)。
私には、この浦野さんの講演が正しいかどうかをいま、チェックすることができない。したがって、もしかしたら、仕入に関する消費税について、別途の処置がなされ、トヨタ(もちろん、トヨタだけでなく輸出による売り上げが大きい会社)が「不当に」利益を得ていることはないのかもしれない。詳しい方はぜひ、教えてほしい。
実は、怖いのはここからだ。
浦野教授によると、このトヨタ問題について署名記事を書いた記者は、事務職に転勤され、2度と筆を持つことができなくなったという。これも、本当なら、極めて恐ろしい話だ…。
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★「憎しみはダークサイドへの道、苦しみと痛みへの道なのじゃ」(マスター・ヨーダ)
★「政策を決めるのはその国の指導者です。そして,国民は,つねにその指導者のいいなりになるように仕向けられます。方法は簡単です。一般的な国民に向かっては,われわれは攻撃されかかっているのだと伝え,戦意を煽ります。平和主義者に対しては,愛国心が欠けていると非難すればいいのです。このやりかたはどんな国でも有効です」(ヒトラーの側近ヘルマン・ゲーリング。ナチスドイツを裁いたニュルンベルグ裁判にて)
★「News for the People in Japanを広めることこそ日本の民主化実現への有効な手段だ(笑)」(ヤメ蚊)
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また,このブログの趣旨の紹介及びTB&コメントの際のお願いはこちら(←クリック)まで。なお、多忙につき、試行的に、コメントの反映はしないようにします。コメント内容の名誉毀損性、プライバシー侵害性についての確認をすることが難しいためです。情報提供、提案、誤りの指摘などは、コメント欄を通じて、今後ともよろしくお願いします。転載、引用はこれまでどおり大歓迎です。
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他方、課税仕入れに対しては消費税分5%が還付されるため、9兆9990億円×5%=4995億円が還付される(9兆9990億円は税別ということなのだろう)。
つまり、トヨタは差し引き3219億円が還付されることになる。10%になれば、6000億円、15%になれば1兆円が還付されることになる。
すごいマジックだ。課税仕入れが還付されるのは、売上について消費税を支払うことが前提ではないのだろうか?輸出による売上について消費税が免除される場合、その部分の仕入れについての消費税を還付される理由はないように思う(この点、議論があるようです。少し調べてみます)。
私には、この浦野さんの講演が正しいかどうかをいま、チェックすることができない。したがって、もしかしたら、仕入に関する消費税について、別途の処置がなされ、トヨタ(もちろん、トヨタだけでなく輸出による売り上げが大きい会社)が「不当に」利益を得ていることはないのかもしれない。詳しい方はぜひ、教えてほしい。
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