テロ対策の一環として、原則16歳以上の外国人が入国する際、指紋や写真などの個人識別情報の提供を義務づける出入国管理及び難民認定法の改正案が,3月17日,審議入りするが,実は,この法案の真の姿は,外国人の顔写真・指紋を採取するだけではなく,日本人の顔写真・指紋を採取し,それを警察が捜査に利用できるようにする「顔写真・指紋データ収集法」だということは昨日ここでお伝えしたとおりです。
この法案は,17日に法務委員会で与党質問された後,22日参考人質問・空港見学,24日野党質問を経て,28日には採決されるという。このような制度を導入しているのは,先進諸国では米国だけで,国家が不特定多数の人の指紋などを管理して監視の対象とすることには個人情報保護の観点などから反対する声も根強いにもかかわらず,あまりに拙速な日程ではないか!
アメリカに最近行ったことがある人は判ると思うが,指紋採取と顔写真撮影のために空港の入管で1時間以上またされる。こんなことが日本でも起きたら,日本の観光業は重大な打撃を受けるのではないか。日本を観光で訪ねようという人はかなり減るだろう。ただでさえ,物価が高い,英語が通じないなどのハンディがあるのだから…。
もちろん,それより重要なのは,犯行現場に偶然,あなたの指紋が残っていた場合,警察による厳しい取調がなされ,もし,アリバイがなく,取調の厳しさに耐えられずに自白してしまうと,刑務所に行くことになりかねないということだ。
さらに,警察官だって,私たちと同じ人間だから,いかなる不正を働くかも知れない。それなのに,顔写真や指紋という極めて要保護性の高いデータを勝手に収集させてよいのだろうか?犯罪捜査のために必要というのだろうが,ある個人が身を守るために必要だから日本人全員の指紋と顔写真のデータをくれって言った場合,あなたはその人に自分のデータを提供しますか?提供しないとしたら,なぜ,警察にだけはそのような情報を握られてもいいのですか?
この法案は,国民的議論が必要なのであり,拙速に,成立させてはならない。まずは,与党質問に注目したい。
この法案は,17日に法務委員会で与党質問された後,22日参考人質問・空港見学,24日野党質問を経て,28日には採決されるという。このような制度を導入しているのは,先進諸国では米国だけで,国家が不特定多数の人の指紋などを管理して監視の対象とすることには個人情報保護の観点などから反対する声も根強いにもかかわらず,あまりに拙速な日程ではないか!
アメリカに最近行ったことがある人は判ると思うが,指紋採取と顔写真撮影のために空港の入管で1時間以上またされる。こんなことが日本でも起きたら,日本の観光業は重大な打撃を受けるのではないか。日本を観光で訪ねようという人はかなり減るだろう。ただでさえ,物価が高い,英語が通じないなどのハンディがあるのだから…。
もちろん,それより重要なのは,犯行現場に偶然,あなたの指紋が残っていた場合,警察による厳しい取調がなされ,もし,アリバイがなく,取調の厳しさに耐えられずに自白してしまうと,刑務所に行くことになりかねないということだ。
さらに,警察官だって,私たちと同じ人間だから,いかなる不正を働くかも知れない。それなのに,顔写真や指紋という極めて要保護性の高いデータを勝手に収集させてよいのだろうか?犯罪捜査のために必要というのだろうが,ある個人が身を守るために必要だから日本人全員の指紋と顔写真のデータをくれって言った場合,あなたはその人に自分のデータを提供しますか?提供しないとしたら,なぜ,警察にだけはそのような情報を握られてもいいのですか?
この法案は,国民的議論が必要なのであり,拙速に,成立させてはならない。まずは,与党質問に注目したい。
なお,当面の方法としては,委員会所属の議員の秘書に問い合わせれば,答えてくれるのではないか,と思います。もし,答えてくれなかったら,そのやりとりを公表するとか…。
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