tokyo_mirage

東京在住・在勤、40代、男。
孤独に慣れ、馴れ、熟れながらも、まあまあ人生を楽しむの記。

うちの火災警報器が一斉に鳴り出した

2017-06-03 23:00:00 | 今日の出来事
部屋に掃除機をかけていたところ、「ピ、ピ、ピ」という聞き慣れない甲高い音が家に響いた。
何の音だ?掃除で窓を開けているから、うちじゃなくて外からの音だったのかな?
それとも空耳だったのかな?
…と、再び掃除機のスイッチを入れると、また「ピ、ピ、ピ」と。

こんな音が出るのは火災警報器しか考えられない。しかし、今日は朝から火は使っていない。
さきほどぬか床をいじっていて、まだ“異臭”が若干漂っていなくもないが、まさかね。
掃除機を止めてじっと火災警報器を見上げていると、時折赤く点滅しているのに気づく。
そしてまた鳴った。「ピ、ピ、ピ」。
「停止」と書かれたボタンを押してみた。押すともう鳴らなくなるようだ。
入居時にもらった住宅機器の分厚いファイルを引っ張り出し、
そこに綴じられている火災警報器の取扱説明書を見てみると、
どうやら電池切れを知らせるアラームのようだ。50秒ごとに鳴るという。
鳴ったのはリビングの火災警報器だが、ほどなくして、キッチンの火災警報器も鳴り出した。
昼食を食べに出かけ、帰って来ると、今度は寝室など他の部屋のも鳴り出していた。
電池の寿命は10年だそうで、この家に暮らして10年半になるが、
わずか数時間程度の誤差で次々と寿命が訪れるその「正確さ」に感心してしまう。

この警報音、止めても12時間後にはまた鳴り出すという。
強制的に音を出させなくする方法は取扱説明書のどこにも書かれておらず、
電池をはずしてしまえばいいと思うが、分解は駄目だとも書いてある。
(つまり、原則的にはこのまま捨てろということなのか。
しかし、こんなのがゴミ集積場にあったら、間違いなく不審物扱いだよ)
仕方ないので、家中の火災警報器をはずして、キッチンの床下収納に詰め込んでおいた。

しかし…午前3時過ぎ。
深夜の静寂の中では思いのほかの大きさで、あのアラームが聞こえ始めた。
家人とともに寝惚けまなこをこすりながら起き出し、床下から火災警報器を取り出して、
1個1個「停止」ボタンを押す。

翌朝。
分解禁止というからこれまで遠慮していたが、構わず裏のネジを回してフタを取り、
中の電池を全部引っこ抜いた。
電池が尽きるまでずっと、12時間おきに停止ボタンを押してなんかいられないもんね。

長く同じ家に暮らしていると、これからもいろいろなものにケアの必要が出てくるんだろうなあ…。