ウメ
2010-01-24 | 日記
近所に梅の名前が入った公園がある。この陽気なのでもしやと思い歩いて行くと、真っ赤なウメが五分咲きくらいで出迎えていた。受験生はこれからが山場という時期がウメの季節と重なる。菅原道真を祭神とする神社を天満宮とか天神というが、道真が優れた学者であったことから天神は「学問の神様」とされ、受験生が合格祈願に詣でる。道真が梅を愛していたため神社の境内には決まって梅が植えられている。梅の花が咲くころ、受験生の明暗が決定する。今後の波乱に満ちた人生の最初のうねりに飲み込まれ、初めての孤独な戦いが始まっていく。大切なのは受験ではなくそのあとの努力である、と知るのはずっと後になってからだ。梅は静かにやさしく開花して彼らの奮闘をその行く末まで見守っている。
白いウメも咲き始めていた。あたりはいい香りに包まれている。
白いウメも咲き始めていた。あたりはいい香りに包まれている。