せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

柳絮舞う季節 ~ タチヤナギ

2012-05-08 | 日記
一陣の風が通り過ぎたとき、白い綿毛がいっせいに空に舞いあがると遠くに飛ばされた。風上には湿地帯とその中に群生するヤナギ。タンポポの綿毛が飛んでいるのかとも思った。よく見るとヤナギの雌花からたくさんの綿毛が出てきている。このケセランパサランを思わせる綿毛はガガイモの種子が飛ぶ姿とも似ている。綿毛をよく見ると中に小さな種子がある。こんなに小さな種子から木になると思うととても不思議。タンポポの種子のほうがよっぽど大きい。そういえばキリも大木になるがその種子は驚くほど小さい。ヤナギの綿毛を柳絮(りゅうじょ)と呼ぶ。暖かな日差しの下で春の花々が咲くこの季節は柳絮が舞いその終の棲家を探して漂う季節でもある。どことなく気だるくてうつな気分にもなりやすい。しかし遠くの森の緑はますます多くなりその色も濃くなってやがて来る梅雨の季節とその後の暑い夏を待ちわびている。足元の雑草も夏の繁栄のために今いっせいに成長を始めた。季節の変化が押してくれる大きな歯車に引きずられて進んでいくことができたらこの停滞する気分も晴れていくかもしれない。



タチヤナギ ヤナギ科





さく果は2裂し白い綿毛に包まれた種子をだす。白いい綿毛のついた柳の種子を柳絮という。





綿毛の中に種子が見える。


葉裏は白っぽい。無毛。



2012/4/8に撮影したもの。


雄花には3個の雄しべがある。

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