せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

似た者同士 ~ ムラサキケマンとジロボウエンゴサク、ヤブレガサとウラシマソウ

2011-04-12 | 日記
似て非なるものを区別することはどんな世界でも大切なこと。違っているところに個性があらわれる。遺伝子の中で種を超えて一致しているDNA配列は生命にかかわるくらい重要な配列で決して変えられない。しかし種によって異なるDNA配列の箇所は自由度が与えられておりそこに種としての独自性が生まれる。あらゆる生物のDNAが解明されてくれば、どんなDNAの変異が形質や機能に影響しているかが判ってくるし善悪は別にしても遺伝子組み換えの技術により多くの新種を生み出すことも可能になってくるだろう。


ムラサキケマンとジロボウエンゴサク


雑木林の近くの草むらを探せばすぐに紫の小さな花が見つかる。それはケシ科ムラサキケマンかもしれない。葉は 2、3 回羽状に細かく裂け深い切れ込みがある。

  
ムラサキケマンの近くにこれとよく似てはいるが少し異なるケシ科ジロボウエンゴサクを見つけた。葉の細かい切れ込みはない。左の葉はムラサキケマン、右はジロボウエンゴサク。


どちらも花柄の根元に小さな苞葉はある。ムラサキケマンの苞葉は先が切れ込むのに対してジロボウエンゴサクは切れ込まない。



ヤブレガサとウラシマソウ


不思議な形の葉。てっぺんに白い毛をなびかせて立っている。キク科ヤブレガサの名前の由来はこの姿が破れた傘を連想させることからきているのだろう。


周りを見渡せば大きく広げた葉があちこちに見られる。面白い形の葉だなあ。


どんな花を咲かせるのか見てみたい。


すぐ横にはサトイモ科ウラシマソウが似たような姿でたたずんでいる。肉穂花序を包む茶色の仏炎苞が見えている。

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