せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

コバノミツバツツジ

2010-03-22 | 日記
県立公園内のグランドの隅に遠くからみても独特の輝きを見せる淡い紅紫色の花が見える。急いで近づくとなんとミツバツツジのようだ。3mくらいの落葉低木で葉はまだ展開しておらず花が満開。ソメイヨシノはまだ咲かないから、このグランド周囲で唯一鮮やかに目立つ存在だ。春の陽光を透かして実に美しくいつまでも見とれてしまう。

しかしよく見るとミツバツツジでないことが分かった。ミツバツツジなら雄しべは5本で1芽から2-3個の花が咲く。この花は1芽から1花しか出ておらず、雄しべは10本で、長いものと短いものが5本ずつあるようだ。幸いにも昨年落葉前に撮影した画像が見つかった。葉は枝先に3個輪生している。葉の形からおそらくコバノミツバツツジ?かなあ。

コバノミツバツツジの葉(2009/10/12今日と同じ場所で撮影)。

それにしてもこの光を反射するような薄い紅紫色は一体なんだろう。桜のピンクとは明らかに違った美しさがある。雑木林の中で誰にも知られずひっそりとこんな美しい花を咲かせているコバノミツバツツジがとてもいとおしく感じられる。

左はミツバツツジ(2009/4/12撮影)、右は今日撮ったコバノミツバツツジ。


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