キハダ
2012-10-17 | 日記
駐車場わきには高木がそびえ立っている。見上げると15m以上はあるだろう。朝日を浴び青空を背景にした姿は清々しい。葉は奇数羽状複葉で落葉しつつある。何気なく見ていたがこの木は一体何者だろう?いつも見慣れたハゼノキとは全く雰囲気が違う。
上のほうには黒い小さな果実がたくさん見えて葉が大きければむしろカラスザンショウに似ている。ニガキの葉とも少し似ているがニガキはもっと葉の軸が細い。
よくよく見ると葉は対生していることが判明。これはとても重要で、こうなるとこれはもうミカン科キハダしか考えられない。
キハダの樹皮は漢方では黄柏という。黄連解毒湯の成分の一つとなっている。黄連解毒湯は黄芩、黄連、黄柏、山梔子(さんしし)からなり、炎症やかゆみを取り、イライラや怒りなど気逆のある場合にも適用される。この黄連解毒湯がよく効いた患者を知っている。