せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

横浜緋桜とサトザクラ

2014-04-17 | 日記
大きな学会のついでに立ち寄った公園にはいくつか初めてみるサクラがあった。


横浜緋桜

樹上を見上げると濃いピンクの花をつけているサクラが見えた。「ヨウコウ(陽光)」というサクラを思い出したが、ヨウコウはたしか早咲きだったから違うだろうと思って見ていると、横浜緋桜と名札がついていた。


横浜緋桜はヤマザクラ系の兼六園熊谷(ケンロクエンクマガイ)と寒緋桜(カンヒザクラ)との交配種である。 横浜市の白井勲氏によって作出され、昭和60年に農水省に品種登録されたという。


前から名前は聞いていたから出会えてうれしい。




萼筒は太い鐘形で萼片は広い三角形。小花柄には毛がない。

「ヨウコウ(陽光)」はアマギヨシノ(天城吉野)とカンヒザクラ(寒緋桜)との交配で萼筒は長い鐘形、萼片は舟底形で小花柄には毛が多い。アマギヨシノはオオシマザクラとエドヒガンの種間雑種。



笹部桜

この公園にはなぜか笹部桜の名札を付けたサクラが何本も植えられている。カスミザクラとオオシマザクラ系との交配種。


水上勉氏の小説「桜守」のモデルとなった笹部新太郎氏が、実生の中から選出育成した桜だという。


花弁には赤い脈がある。中央付近に旗弁がある。素晴らしい。


萼筒は鐘形、小花柄には毛が多い。萼片は舟底形。



八重御室有明

八重御室有明の名札が付けられたサクラ。京都の仁和寺にある栽培品種らしい。、横に広がり株立ち状に成長する特徴がある。


仁和寺、一度行ってみたいなあ。


とても美しい。


萼筒は鐘形で萼片は卵状長三角形をしており鋸歯がある。



八重紅虎の尾

八重紅虎の尾 の名札。


萼筒は鐘形。萼片は長三角形で全縁。花が枝に密集してつく様子を「虎の尾」にたとえたのが名の由来。つぼみの濃い紅色と花弁のピンクから白のグラデュエーションが美しい。


わずかに桃色を帯びた白い花弁。



福禄寿

福禄寿の名札。


花弁の濃い部分と薄い部分のコントラストが美しい。花弁が不規則にねじれている。


萼筒は漏斗形で萼片は三角形。



妹背

妹背の名札。雌しべが2本あり、結実するとふたつの果実がつくことから、イモセの名が付いたらしいが、2本の雌しべは確認できなかった。


八重で段咲きの花が中心から出ているものが多数見られて面白い。



法輪寺

名札には法輪寺とある。


花弁が15~20枚ある淡紅色大輪の花が咲く。地元の公園にあるイチヨウと似ている。


花が高くて近くで観察できず。