せっかち散歩

ゆっくり急げ、時間がないから

レンゲツツジ とレンゲソウ

2014-06-03 | 日記
レンゲツツジ  ツツジ科

植物園の灌木園を駆け足で突き進んでいくと突然朱色の塊りに出会い、びっくりして立ち止まる。




何だこれは?とよく見るとちょうど満開のツツジ。この珍しい色のツツジは何だろうと名札を探す。レンゲツツジだった。レンゲツツジは札幌ではよく見かけるツツジで、この後で立ち寄った叔父の家の玄関脇にも植えられていた。レンゲツツジは日本全土の日当たりの良い湿原、山地、原野などに自生するらしい。


葉の展開の前に花が咲く。


花冠は5裂、雄しべ5、雌しべ1。


葉は互生、短柄があり長楕円形、葉は全縁で葉質は薄い感じ。


葉の裏。


レンゲツツジの名の由来はレンゲソウ(ゲンゲ)と同様に、花が輪状に並んで咲くことから仏の蓮華(れんげ)に因んで付けられている。このついでに以前見たレンゲソウを思い出してみよう。


レンゲソウ マメ科

今年の4月末頃に地元のレンゲ畑になっている田で見たレンゲ。






レンゲを見たのはついこの前だった気がするのに時が過ぎるのが何と速いことだろう。

オオハナウドとシャクとアカスジカメムシ

2014-06-02 | 日記
北大植物園を歩くと、林の木陰にはセリ科のオオハナウドとシャクが到る所で群生している。


オオハナウド セリ科



オオハナウドは地元関東でよく見かけるハナウドと似ているが、ハナウドの葉は羽状複葉であるのに対してオオハナウドは大きな3小葉からなる3出複葉である点が大きく異なる。








セリ科の花だから茎の上部に複散形花序を成し白色の小さな花を多数つける。




これは花付きがいい。


この花はまばら。空に広がる花火のようだ。


小散形花序のふちの花は内側の花より大きく、外側の花弁が大きい共通した特徴を持つ。花弁の先は2裂する。


茎。


3出複葉。



シャク セリ科

オオハナウドに比べると線が細く女性的な感じがするシャクが群生していた。シャクはオオハナウドと同様の場所に見られる。


セリ科特有の散形花序で葉は2回羽状複葉。


花は散形花序。外側の花弁が大きい特徴を持つことはオオハナウドと同じ。



アカスジカメムシとシャク

このシャクにはアカスジカメムシがたくさんついている。アカスジカメムシはセリ科植物の花の蜜が好きらしい。






赤と黒のストライプが美しいアカスジカメムシ。

タチハシドイとムラサキハシドイ

2014-06-02 | 日記
久しぶりで北大植物園を訪れてみた。この季節の札幌は天気さえ良ければ暑くも寒くもなくて最高。強い日差しにもかかわらず時折通り抜ける風が爽やか。広い芝生では数人の家族づれやカメラを持った人がちらほら歩いている。一年中こんな気候なら言うことはない。こんなところに住んで適度な運動しひと汗かいたら鳥の声を聞きながら一仕事する、それは最高だなあ、などと空想。現実に戻れば雑用と義務で追い立てられ鶏のように走り回る日々が待っている。


手前に見える白い花はセリ科シャク。


タチハシドイ モクセイ科ハシドイ属

名札にタチハシドイと書いてある。やっと花が咲き始めた感じ。




淡い紅紫色の花をたくさんつけたライラックだけれども、よく見るといつも見慣れたムラサキハシドイとは花も葉の形も少し異なっている。モクセイ科だけあっていい香りが漂う。


優しい色。




葉は卵円形で葉の裏面には綿毛が生える。この葉だけでタチハシドイと判る人は少ないだろうなあ。


ムラサキハシドイ モクセイ科ハシドイ属





花は少し濃い色をしたムラサキハシドイ。これこそいつも目にするライラック。タチハシドイに比べれば花は早い感じ。




葉はスペード型で両面無毛。

ブタナとミヤコグサ

2014-05-29 | 日記
ブタナ キク科

芝生の雑草が一面に黄色い花を咲かせている。近づいて見るとブタナとミヤコグサだった。


ブタナはヨーロッパ原産の帰化植物。




タンポポの花と似ているからタンポポモドキとも呼ばれるらしい。


ミヤコグサ マメ科

草丈が低く花序には1-3個の花をつけている。よく見かけるセイヨウミヤコグサと花はそっくりだが、セイヨウミヤコグサは草丈がもっと高く、花序には5-6個の花が放射状につく。ミヤコグサは日本の在来種で奈良の都に咲く花という意味らしい。セイヨウミヤコグサはヨーロッパ原産。




ミヤコグサの葉、葉柄、茎は無毛。萼には軟毛があるものもある。セイヨウミヤコグサは葉や茎に毛を持つ。


托葉を含めると5小葉から成るようにみえる。

ダイアンサス

2014-05-28 | 日記
先日SHERLOCK(シャーロック)3の第一話を見た。ここ1、2週間は忙しくてビデオを見る暇もなかった。公園のバラもシャクヤクも満開、次々と季節の花が咲き、野山の新緑もますます深くなってきた。この初夏の緑と光の中には真夏に向けて抱かせる大きな期待感がある。今日一日が最後の日だと思いながら生きよと教えられた。もしかしたらこのまぶしい光はこれが見納めかもしれないという思いが頭をよぎる。でも新幹線の窓から眺める景色のように時速200kmで過ぎ去っていく時間は自然をエンジョイする余裕も与えてくれない。次々に押し寄せる情報に瞬時に目を通し次の行動の準備をする、まさにシャーロックになって当面の課題を処理していかなければならない。自分の乗った列車は夢のような自然の世界と過酷な現実世界を左右の窓の外に見ながら猛スピードで通過していく。



ダイアンサス ナデシコ科

公園の花壇には色とりどりのダイアンサスが植えてある。Wikipediaによれば、ナデシコ属の園芸品種をダイアンサス (Dianthus) ということがあるが、本来ダイアンサスはナデシコ属の学名である。






ナデシコの横に植えられた赤いゼラニウムの花にアゲハ?がやってきた。アゲハにしてはとても小さい。春型は夏型より小型だというけれどそれにしても小さい。前翅の斑紋も何か物足りないなあ。


ダイアンサス ブラックアンドホワイト?

変わった色のダイアンサス。ブラックアンドホワイトという品種かなあ?


カワラナデシコ

公園に植栽されたカワラナデシコ。秋の七草の1つ。


花弁は5枚で先が細かく裂ける。雄蕊は10本、雌蕊は花柱2本。




白もある。

もっとバラを

2014-05-20 | 日記
見れば見るほど美しいバラ。その美しさは止められない。

カクテル





アンジェラ





マガリ



新星







乾杯





プレジデント サンコール



ダイアナ プリンセス オブ ウェールズ



ビッグドリーム







ゴールドバニー







フレンチレース



サマードゥフト



希望





ランデブー





香貴





ブルーライト



ブラスバンド





オクラホマ





サンライト ロマンティカ



ツル プリンセスミチコ



ルーピング



真珠貝



ブルーリバー



ツル ホワイトマスターピース





早春





イングリッド ウェイブル



マリアンデール





プリンセス アイコ



銀世界



エミールノルデ





ジョセフィンブルース



スパニッシュビューティー



ツル アイスバーグ



スウィートメリナ



マリア リサ


バラと蛇

2014-05-19 | 日記
毎日忙しい日々が続いている。学会誌には論文が掲載されてほっとした。




バラの香りのする季節になった。時間がないので近くの公園を駆け足で回る。入り口付近で小さな3-4歳くらいの女の子が両親の手に引かれてやってくると「わ~お花畑みたいねえ~」と叫んだ。同じことを思ったので可笑しくなった。


チンチン



アンダルシアン



キャンドルライト



ツル聖火









ニコロ ガバニーニ



ウララ





スパニッシュビューティー





ゴルデルゼ



コティヨン





新雪



ノックアウト



マチルダ



琴音



ジュピュレ デュ プリンス ドゥ モナコ







ヘレン トローベル



ピース



スペクトラ



ピエール ドゥ ロンサール



チャールストン



ヘルムット シュミット



ダイアナ プリンセス オブ ウェールズ



リオサンバ





サハラ



ローズ市川





ゴールドリーフ



イントゥリーグ



花霞



フリージア



メリーナ





バラ園のすぐ横に人が集まっているので何事かと水路を見ると一匹のヘビがすいすいと泳いでいる。その早いこと。アオダイショウかな?


バラと蛇、アンバランスな組み合わせに思えるけれど、どことなくマッチしている感じもして面白い。

オヘビイチゴ

2014-05-17 | 日記
空想好きなので、極端に言えば四六時中、現実とはかけ離れたことに思い巡らし、非現実を空想している。『フューチャー・イズ・ワイルド(The Future is Wild)』(ドゥーガル・ディクソン&ジョン・アダムズ著)を読んだ。地球は45億年前に誕生して4.5億年前に生命が誕生、現在に至るまでに生物の大量絶滅が5回起きた。この本は未来の地球上の変化を予想する。半ば空想かもしれない。今後人類は地球に多大な破壊的影響を与え何らかの原因で消滅し、その後数千年後の氷河期によって次の大量絶滅に至る。その後温暖化が進み一億年後の次の大量絶滅まで地球上で新種の生物が次々と現れる。ここに書かれたものは一応科学的な根拠に基づくことであるので、必ずしも荒唐無稽な話ではない。知的生命体として自然科学、時空や宇宙に関する知識を得た人類がそう簡単に消滅するのだろうかと思うけれど、人間と国のエゴから生まれる戦争や自然破壊は確かに自滅に至るプロセスとも考えられる。やはり数千年後人類は地上から消滅する可能性は十分にある。


谷津田を歩く。田んぼの畦の近くでは黄色い花が一面に咲いている。この季節は黄色い花は多い。

オヘビイチゴ バラ科 キジムシロ属



キジムシロかな?と思って葉を観察。下の方の葉は5裂、7裂している。キジムシロは葉が奇数羽状複葉、同じキジムシロ属のミツバツチグリは小葉は3枚のはずだから違う。調べてみるとオヘビイチゴのようだ。




ハート型の花弁が可愛い。


萼片5枚、副萼片5枚。


全体像はこんな感じ。

湿地帯付近の花

2014-05-12 | 日記
晴天の日に散歩ができたらこんなに幸せなことはない。近所の調整池の周りではジョッギングやウォーキングをする人たち、子供を連れて散歩に来た親子、釣りを楽しむ人たちが明るい日差しを楽しんでいた。

ヘンルーダ ミカン科

変な名前のハーブ。ルーともいう。葉を揉むと強烈な香りがする。後ろの池の周りでは釣りをしている人たちがいる。70cm位のコイを釣った人がいた。


キショウブ アヤメ科

湿地帯の中に少し入ってみるとキショウブが群生している。


水面にはオオフサモがいっぱい。


別な場所でもキショウブが群生。


ウシガエルが低い音でうるさく鳴くからどこにいるのかと探すといたいた。近づくと結構臆病ですぐに水に飛び込んでしまう。


タチヤナギ ヤナギ科

湿地帯に入り込んでタチヤナギをくぐって進む。


湿地帯にはヤナギが多い。この一帯で特に多いのはタチヤナギ。


もう花が終わって果実が綿毛と共に飛んでいく季節になった。


アカメヤナギ ヤナギ科



湿地から少し離れてアカメヤナギの大きな木がある。花は終わって緑の葉が茂っていた。花の季節に来てみたかったが今年も逃してしまった。


かろうじて雄花の名残をつけていた。来年こそ花を見よう。


キリ ゴマノハグサ科

キリの大木が2本近くにある。薄紫の花をつけている。


エニシダ マメ科



黄色のマメ科の花をつけているエニシダ。


終わった花には果実をつけている。


カモガヤ イネ科



イネ科の季節がやってきたことに改めて気付いた。これはおそらくカモガヤ?だろう。イネ科は難しい。


葉舌は1cmほど。小穂は4-6小花から成る。別名オーチャードグラス。


ハリエンジュ(ニセアカシア) マメ科



岸辺に高木が見えその上には白い花がたくさん咲いているのが見えた。近寄ると独特の香りがたちこめていてクマバチが大きな羽音を立てて飛んでいるのが聞こえる。


ヒルザキツキミソウ アカバナ科

ハリエンジュと調整池の間の土手には近所に住む人達が花壇を作って美しい花を植えている。


花弁の数は4枚で、8本の雄しべと、先端が十字型をした雌しべ。


ガク片の色も美しい。裏地が赤のストライプの服なんてオシャレじゃない?


フレンチラベンダー シソ科



いい香りのするラベンダーも植えてある。このフレンチラベンダーは今が見頃。兎の耳のような苞が特徴の半耐寒性常緑小低木。


これを見るとラベンダーは木であることが判る。


カリフォルニアポピー(ハナビシソウ) ケシ科





太陽光を浴びて輝く花弁。尖った果実が面白い。すべての生物は太陽のエネルギーをもらって生きる。その恵みに感謝。

カイノキ(楷の木)

2014-05-10 | 日記
妹たちと姪の赤ちゃんに会いに都内に出かけた。もう一歳になるとは早いものだなあ。すぐ近くにある孔子廟で儒学を学ぶための学校にもなっていた跡を散歩してみた。樹齢百年を超すと思われる大木が植えられている。何の木だろうと見上げてえっ?と目を見張った。羽状複葉でまるでハゼノキのようだけれどもどこか雰囲気が違う。偶数羽状複葉の葉もたくさんあるし、樹皮も葉痕もいつも見慣れているハゼノキとは違う。もしかしてこれは紅葉が美しいと言われているカイノキ(ランシンボク)ではないだろうか?と思いつつ観察していると、同じ種類の大木が3本ほど植えられていて楷の木と名札がありその説明が付けられていた。


カイノキ ウルシ科

見上げると15m以上ありそう。


木の根元の太さも直径50-70cm以上はありそうな感じ。胴ぶきの芽から新葉が展開しつつある。




葉によって偶数羽状複葉と奇数羽状複葉がある。奇数羽状複葉では頂小葉は小さい感じ。


これは偶数羽状複葉。


葉痕。ハゼノキとは違う。


たまたま撮った写真を見ていたら果実が映っている。この木は雌株ということだ。花は葉の展開前に咲くらしい。4月の始めころかな?いつか見に来てみよう。


説明の立て札

花が咲くまでに30年もかかるというからこの果実も貴重だなあ。

ニセアカシア‘フリーシア’とハルニレの黄葉、クスノキの紅葉

2014-05-08 | 日記
春に黄葉したり紅葉したりする樹木を時々見かける。新葉が芽吹く時その色は時に黄や赤をしていることがある。垣根の黄金マサキの黄金色、レッドロビンの赤、出猩々(モミジ)の紅色もあざやか。郊外のあちらこちらの林ではスダジイが春の光を浴び、その淡い黄色の新葉の中から雄花、雌花が無数に現われはじめ遠目には金色の綿を被ったように輝いて見える。この新緑の季節にまた巡り合うことができたことを感謝しよう。



ニセアカシア‘フリーシア’

庭園の奥の方にはニセアカシア‘フリーシア’が植栽されていた。






痛そうなトゲがある。



ハルニレ

いつもの公園にも黄葉した高木を見つけた。


美しいハルニレの葉。





クスノキ

誰もいない公園にはクスノキが秋の紅葉を思わせるような色合いを出している。


新葉は薄い土色で、落葉する直前の葉は紅葉しているようだ。クスノキは常緑樹だから落葉するのは秋とは限らない。


そろそろ花を咲かせる準備ができている感じ。

ヒナゲシ、ナガミヒナゲシ、アツミゲシ

2014-05-06 | 日記
古本屋で見つけた手塚治虫「昆虫つれづれ草」を読んでいる。手塚治虫が中学時代に熱中していた昆虫について書いたものをまとめたものなのだが、中学生のものとは思えないほどその文章力と科学的論理的思考力が完成しているのに驚く。そして昆虫標本の細密画のようなスケッチの気の遠くなるほどの量にもまた驚かされる。自分の中学時代を思い返してみると、まともな小説の一つも読んだことはなかったし、科学論文的なものなど考えたことも興味もなく、なんと精神年齢が低かったかと情けなくなる。小学生のころに昆虫採集に没頭していたことだけは共通するのだけれど。天才の共通した特徴は並はずれた集中力とその持続する力であると言われるが、まさに手塚治虫は天才だと再認識。


ポピーの花咲く季節になった。

ヒナゲシ Papaver rhoeas  ケシ科ケシ属

荒れ果てた花壇の隅の一株に美しい花が咲いているのが目に入った。ヒナゲシだろうか。


花弁はわざとつけたような皺がある。




葉は羽状に深く切れ込み全体に粗毛が密生している。ヒナゲシは虞美人草とも呼ばれる。



ナガミヒナゲシ Papaver dubium  ケシ科ケシ属

田んぼの畦から土手にかけて群生していたナガミヒナゲシ。果実(さく果)は細長い形をしているのでこの名がついている。


ここらのものには花弁の2枚に黒い斑紋があるけれども付いていないものもよく見かける。




葉の切れ込みはヒナゲシに比べて丸っこい。



アツミゲシ?(セティゲルム種)Papaver setigerm ケシ科ケシ属

ハーブ園の隅にまとまって点々と咲いていた。これと同じものはときどき見かけるが、どうみても取り締まり対象となっているアツミゲシのように見える。繁殖力が強いので空き地に野生化しているのだろう。


花はとにかく美しい。茎にはまばらに小剛毛がある。






葉は細かい鋸歯があり茎を抱いている。

ダイオウとベニカミキリ

2014-05-01 | 日記
川の土手にはイタドリが一斉に背を伸ばし始め、至るところでスイバが花を咲かせ始めた。野原の湿地近くではキジの雄たけびが時折こだまする。この季節になるとどこからともなくスカンポの歌が聞こえてくるような気がする。「すかんぽの咲くころ」はどことなく郷愁をさそう歌。1925(大正14)7月号「赤い鳥」に掲載されたものらしい。こんな大昔の童謡を歌って育ったわけではないが、母や祖父母の時代にはきっと歌っていたに違いない。


「すかんぽの咲くころ」(作詞:北原白秋、作曲:山田耕筰)
土手のすかんぽ ジャワさらさ
昼はほたるが ねんねする
ぼくら小学 尋常科 
けさも通って またもどる
すかんぽ すかんぽ川のふち
夏が来た来た ドレミファソ

さてここで言うスカンポが何を指しているのか?という疑問が湧く。イタドリとスイバは茎をかじると酸っぱいからスカンポと呼ばれるから、どちらかを指しているのだろう。スイバの花は2010-05-23に、イタドリの花は2010-09-14と2012-09-10にこのブログでも観察した。スイバの花期は5-8月、イタドリの花期は7-10月。ジャワ更紗(バティック)とはジャワ特産の蝋防染のサラサで草花模様や幾何学的模様のものが多いらしい。スイバもイタドリも群生して一面に花をつけている姿はどこかエキゾチックでジャワ更紗を連想してもおかしくはない。北原白秋はどちらを指してスカンポと呼んだのかなあ?



マルバダイオウ



同じイタドリやスイバと同じタデ科植物を庭園隅の畑で見つけた。葉柄の基部の托葉が茎を包む形の托葉鞘があることからタデ科であることが判る。ネットでタデ科を見ているとマルバダイオウが似ている。ダイオウ(大黄)と言えばその根茎は漢方は別名「将軍」ともいわれる重要な生薬のひとつ。






白く泡立つような花。イタドリの花と似ている。

マルバダイオウは漢方薬のダイオウと比べて、薬効が少なく葉に水分が多いことからショクヨウダイオウ(食用大黄) という別名がある。英名はルバーブ。食べたことはないけれどタデ科だからシュウ酸の酸っぱさがあるに違いない。これも一種のスカンポだなあ。


ベニカミキリ

小型の赤いカミキリムシ発見。ベニカミキリかな?カミキリはシャイだからすぐに逃げてしまう。




蜜を吸っているのかなあ?一生懸命に食べている様子。

セイヨウカマツカ

2014-04-28 | 日記
セイヨウカマツカ(西洋鎌柄)



庭園に植えてあるまだ若い低木に花がついているのを発見。カマツカでもないしシャリンバイでもない。でもバラ科であることは間違いないからネットで白い花、バラ科で検索するとこれと同じ花の画像がすぐに出てきた。北米原産のバラ科アロニア属でセイヨウカマツカのようだ。




日本原産のカマツカと異なり葉はしっかりとしていて厚みがあるし、カマツカの葯が白色であるのに対しセイヨウカマツカの葯は赤色である点も異なる。


花は散房花序。


葉裏には毛が密生している。


5枚の花弁、雌しべの花柱は5本見える。多数の雄しべが目立つ。

ネモフィラ・メンジージー

2014-04-28 | 日記
茨城県ひたちなか市の「国営ひたち海浜公園」には450万本のネモフィラが植栽されていて見渡す限り青い色が広がっているという。まだ行った事はないけれど「みはらしの丘」の写真を見ると確かに素晴らしい。職場近くの県立公園にもチューリップと一緒にネモフィラ一面の花壇が毎年作られている。まだ間に合うかと行ってみるとチューリップはもう終わりかけだったが、ネモフィラはちょうど見ごろだった。

ネモフィラ・メンジージー(Nemophila menziesii: Baby blue-eyes) ハゼリソウ科ネモフィラ属






青空のような青のメンジージーはBaby blue-eyesと名付けらてれているように、欧米の赤ちゃんの青い目をイメージすることも出来る。メンジージーはスコットランドの植物学者A. Menziesからきた名前らしい。


赤いチューリップとの色のコントラストは最高。


茎は匍匐性、葉には羽状の深い切れ込みがあり、茎と葉に柔毛がある。