先日、ネットで1981年に作られた映画「泥の河」を見たので、図書館で宮本輝の原作を借りてきた。
作者の宮本輝は私と同年代。
舞台も私の子どもの頃と重なっている。
そういえば我が家の裏にも大きな川が流れており、台風の後には網を持って川の石垣から尻尾だけを出しているうなぎを何度か捕まえたことがある。
お隣の家は船で川砂を採っておられたし、ご近所には馬車で荷を運ぶ人もおられた。5分も歩くと日本砂鉄鋼業の工場があり・・・・。
僕たちの暮らしはこの時代から豊かになったのだろうか?
そして、ケンローチの「リフラフ」をビデオで見た。
「揺り籠から墓場まで」と言われてきた、イギリスの社会保障をズタズタに切り裂いてしまったサッチャーの時代を舞台に刑務所から出てきたスティーブが建築現場に日雇い仕事を見つけて・・・・。
リフラフとは最下層の人たちを表す蔑称だそうだ。
こんな時代がまた再びやってきそうな日本。