タケノブ ミエコ
東京生まれ。ジャーナリスト・和光大学教授。1976年、朝日新聞社入社、経済部記者、シンガポール特派員、学芸部次長、総合研究センター主任研究員、編集委員兼論説委員(労働・ジェンダー担当)などを経て、2011年4月から現職。2009年、「貧困ジャーナリズム大賞」受賞。著書に『ミポージン日記』(岩波書店、2010年)、『女性を活用する国、しない国』(岩波ブックレット、2010年)、『ルポ 雇用劣化不況』(岩波新書、2009年、日本労働ペンクラブ賞受賞)、『ワークシェアリングの実像』(岩波書店、2002年)、『日本株式会社の女たち』(朝日新聞社、1994年)など。
同じ職場で同じ働き方をしていても、賃金に差が生じるのはなぜなのか?労働者の三人に一人が非正規雇用となり、受け取る生涯賃金にも大きな格差が生まれている。本書はアルバイト・パート・嘱託・派遣社員・契約社員など「働く人の賃金」に焦点を当て、現代日本の労働問題を考察する。賃金というものさしから、いま働く現場で何が起きているのかを読み解き、現代日本の「身分制」を明らかにする、衝撃のノンフィクション。
第1章 賃金差別がつれてきた世界第2章 かけ替えられた看板第3章 「能力」と「成果」の罠第4章 労働と「ボランティア」の狭間で第5章 「派遣」という名の排除第6章 最悪の賃下げ装置
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