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死刑を止めるために アムネスティの緊急メッセージ

2012-01-20 | 暮らし・社会

 

UA No.: 342/11
AI Index : 22/001/2012
国際事務局発信日:2012年1月18日
期限:2012年2月29日
国名:日本

新法相、死刑を執行すべきと発言

1月13日に就任した小川敏夫新法相が、死刑の執行を再開する意向を示した。昨年は19年ぶりに執行がない年だった。現在130名ほどいると思われる死刑囚に、執行の危機が高まっている。

新法相は1月15日、「職責を果たす」という観点から執行を再開する意向を表明した。平岡秀夫前法相は昨年、死刑の執行を求める大きな圧力を受けながらも、さらに慎重な検討がなされるまで死刑の執行は認められないとして、執行をしなかった。

すべての死刑囚に執行の危機が高まっているものの、松本智津夫(別名麻原彰晃)をはじめとするオウム真理教のメンバーらが執行される可能性は、今回は比較的低いようだ。昨年12月31日に平田信が警察に出頭し、裁判が行われるためである。刑事訴訟法第475条によれば、すべての共同被告人の判決が確定するまで、執行命令は義務づけられていない。

アクション
日本語で以下の内容のアピールを作り、ファックス(あるいはeメール)で、できるだけ早く送ってください。同じ内容のアピール例文が後に続きます。それをご利用ください。
- 小川敏夫法相に対し、執行命令書に署名しないよう求めてください。また、千葉景子元法相が2010年に設置した、法務省内の「死刑の在り方についての勉強会」の取組みに協力するよう要請してください。
- 死刑の執行を停止し、全面廃止を視野に入れた、より活発な国民的議論を行うよう求めてください。

宛先
小川敏夫法務大臣
〒100-8977
東京都千代田区霞が関1-1-1
法務省
ファックス:03-3592-7008
ウェブ経由:https://www.moj.go.jp/mojmail/kouhouinput.php

コピーの宛先
野田佳彦首相
〒100-8968
東京都千代田区永田町1-6-1
内閣官房内閣広報室
ファックス:03-3581-3883
ウェブ経由:https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html

できるだけ早くアピールを出してください。期限を過ぎた場合はUAセンターまでお問い合わせ下さい。

アピール例文

死刑を執行しないで下さい

小川敏夫法務大臣 殿
法務大臣ご就任、おめでとうございます。

小川法相が、就任記者会見で死刑執行について「法相の職責であり、その職責を果たすのが責任だ」と発言されたことに、大変な危機感をおぼえます。

死刑執行命令書に印鑑を押すことは、法相の職責ではありません。一つひとつの事件を十分に検証し、誤った死刑執行を避けることこそが職責です。

死刑執行の停止が17か月間続いた今こそ、停止を維持し、死刑廃止に向けた論議をさらに広げるべき時です。

死刑は生きる権利を奪う、残虐で非人道的な刑罰です。これまで人権擁護のために積極的に活動されてきた小川法相におかれては、人びとの生命を守るべく、死刑の執行をなされないよう、心から要請いたします。

追加情報
日本では死刑は絞首刑により行われ、通常は極秘に執行される。死刑囚は執行の数時間前に知らされるのが通例だが、まったく予告のない場合もある。つまり、確定死刑囚は、いつ執行されるかわからない状態の中で、24時間を過ごさなければならない。家族に知らされるのは、通常は執行後である。

死刑は生きる権利の侵害であり、残虐、非人道的かつ品位を傷つける刑罰である。アムネスティ・インターナショナルは、あらゆる死刑に対して、犯罪の種類や、犯罪者の特徴、国家が処刑に用いる方法に関わらず、例外なく反対する。最後の死刑執行は2010年7月28日で、2人が処刑された。

2011年10月、藤村修内閣官房長官が平岡秀夫前法相に死刑執行を迫ったと報じられた。この会見の後で、平岡前法相は、「個々の死刑事件について、自分が考えて結論を出す」と述べた。アムネスティ・インターナショナルと死刑に反対するアジアネットワーク(ADPAN)は、死刑を執行しないよう、前法相に要請した。

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