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工房 十一椿(toi tsubaki)

久留米絣や 大島紬など 着物を使って洋服やバッグなどの製作・販売を行っています。

鉄まんとお袖

2013年05月19日 | 洋裁のコツあれこれ

2013.0519

洋裁アイテムには

さまざまなモノがありますが

その中で・・


「これ 便利だなぁ~」


っと思うアイテム“鉄まん”があります。



アイロン台の一種です。











パンツや袖など 筒状になったものを

アイロンで割る時など とても便利。

同じ用途のもので“袖馬(そでうま)”というのもあります。

アイロン台なのに・・・名前が 馬・・・




気になる方は 「アイロン台 馬」で検索すると

いろんな“馬”?が出てきますよ





この鉄マン(たぶん 鉄でできたまんじゅうの略だとおもうのですが・・。)


*まんじゅう=アイロン台の一種で 丸い饅頭の形をしたものをいいます。







“縫い目を割る”以外の 使い方でも大活躍する洋裁便利アイテムの一つです。


鉄マンは 表面は平らで 楕円形の形をしており

この両端の丸い部分で 袖山の丸みを作れるようになっています。











例えば・・・袖がこんな風にあるとします。

















袖をふっくら付けたい時 袖山に“イセ込み”をいれます。






*イセ込みの入った袖を 一般的に“ジャケット袖”といい

 それに対し イセをいれない袖を“シャツ袖”といいます。






縫い代の部分に ぐし縫いをします。

(この時、糸は しつけ糸を二重にして使います。)















ぐし縫いは 二本入れると よりキレイにイセ込みが入りますよ。










そして 先ほどの鉄マンの丸が大きいほうに・・・










カパっっとかぶせます。












そして ギュギュ・・っと ぐし縫いの糸をひっぱると


こんな風に丸くなります。




それを・・・









アイロンで軽く押さえます。


この時 ギャザーにならないように キレイになじませていきます。






表がなじんだら・・











今度は 反対側(裏側)に袖をかぶせ

縫い代が鉄マンの表にくるようにかぶせ











縫い代の部分のイセを キレイにアイロンで潰していきます。




すると・・・











こんな風に 鉄マンからはずしても 丸く形が出来上がります。





この袖を・・・・










見頃にくっつけてみます。


袖が形作られてます。









袖山がキレイにおさまると(袖が肩にのっかるともいいます。)

このように 袖山にマチ針一本 刺しただけでも

袖は きちんと形づくられるようになります。










袖つけは難しい・・・




っとおもわれがちですが 実は・・このイセ込み次第なんですよ。





ぜひ 今まで苦手だった方は

この鉄マン(袖マン)でのアイロン処理を試してくださいね。

見違えるほど 簡単に袖がつくようになりますよ


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